■午前中にNISEの中度知的障害教育研究室長の小塩允護(おじお…)先生の『就労をめぐる課題と対応』という講義がありました。
■小塩先生は今回の知的障害教育コースの研修を担当してくださっています。たいへんユーモアのある方で、実地研修のあとで横浜ベイブリッジに寄るとか、粋なはからいをしていただいています。プリント類もおもしろくていい記念になります。
■テーマは「就労」ですが、進路全般についての講義でした。養護学校の高等部への進学者はどんどん増えているのに高等部卒業生の就職者は減っているというデータに驚きました。就職率ではなくて就職者の実数です。就職すべきかどうか、その判断はそれぞれの価値観によりますが、たくさんの生徒が高等部に進学しているのですからもっと仕事にチャレンジしてもよさそうに思います。そのシステムはどんどん充実してきているので「学校の先生もがんばれ」です。社会性や子どもの得意分野を伸ばす、また、仕事をして報酬があり、そのお金を使う楽しみを知り、そして社会に役立っているんだという充実感を味わう学習を小学校低学年から始めるプログラムが10数年前からアメリカでできていることを知りました。東京都立王子養護学校の高等部卒業生の就職率は60%で、平均が10数%ですから抜群の就職率です。王子養護学校はそれだけの進路学習をきちんとしているとのことです。知的障害教育コースの講義なのでそちらにシフトした内容でしたが、障害がある人たちの就労の厳しさをあらためて知ると同時に、どんどん変わりつつある社会の受け皿システムについて自分がいかに知らなかったかということを反省しています。
■それにしても今日も英語がたくさんたくさん出てきました。OHPの資料もアメリカのもので英語! がんばれニッポン!
■午後は研究協議の3回目でした。音楽・美術・体育という3教科の“先生”が集まってあーでもないこーでもないと1時間も延長して話し合いました。どーなるかな。
■話題がかわります。
■夜、みんなとお酒を飲んだりしていていいなぁと思うことの1つにいろんな方言が聞けることがあります。これはテレビドラマで俳優が勉強して喋る方言ではありません。今その地方で使われている生きた言葉です。方言とはこんなものだったのかと、そうですね、大学の時以来でしょうか、こんな出会いは。話をしていても方言だとその人の言葉、という感じです。方言で話しかけられたらウソでも信じてしまいそうです。沖縄から来ている人は、勤務校の校長先生から「くれぐれも標準語で話をするように」と言われてきたとか。たしかに方言だとさっぱりわからなかったです。
■石垣島から来ている人は石垣島の祝歌などをきかせてくれました。これもすてきでした。沖縄のメロディーとも似ているのかな。強い日差し、青い空と青い海、白い砂、生い茂る亜熱帯の木々や色鮮やかな花、そして暖かい風。「南の風」というイメージが好きな私にとってはうっとりするような歌でした。私の「こだわり」からすると、親子3代が集まっていっしょに歌える(ときには踊れる)歌がそうしてきちんとあることがすばらしい。その人はわらべ歌やリトミック、音楽療法も研修の対象にしています。
■明日は朝7時集合で弘済学園に実地研修に行きます。小塩先生の話だと弘済学園の実地研修は毎年雨だとか。明日はよさそうですね。今年の短期研修員の心がけはいいんだよ、な!
2000/05/31
久里浜だより14
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