2004/12/31

雪の大晦日

■朝の雨がいつしか雪になって松阪は一面の銀世界です。これはたいへんと大晦日の年越しそばなどを買いに行ったら24時間営業のスーパーは朝から大にぎわいでした。みんな同じこと考えてる(^_^);; 買い物をしていると“防災みえ.jp”から大雪警報や風雪注意報のメールが届く。こんな大晦日は初めてです。
■昨夜、やっと年賀状を作りました。ソフトはMicrosoft PhotoDraw Ver,2、プリンタはEpson PM-A700です。どちらも使い勝手は申し分ありません。PM-A700はPM-2000Cからダテに6年の時を経て世に出たものではありません。音も振動もリビングに置いても全然気にならない。フチなしのポストカードもいい。インク消費量=ランニング・コストも驚くほど少ない。ソフトで設定するときイメージした通りのプリントが出てくる。失敗がないのだ。PhotoDraw Ver.2も画像と文字とのアセンブルで抜群の使い勝手です。写真のレタッチはPhotoShopに任せますが…
■仕事上は3月が区切りですが、年末を迎えて、突っ走ってきた1年だったと思っています。新しい年もきっと走り続けるだろうと思います。私のマン・オブ・ザ・イヤーはイチローかな!

2004/12/29

脳で楽しむUSJ

■大阪に行って来ました。USJは2回目で、ここの楽しみは今回もストリートパフォーマンスです。アメリカの4人のボーカルグループがトラックの荷台のステージで歌って踊る。リズムの刻みがすごく気持ちいい。今年はなぜかリズムに身体が反応していることを実感しました。そこがちがうところ。生バイオリンひとつでジャズプレイするパフォーマーの音楽も“ノリ”が楽しくてたまらない。このところ身体で奏でる音楽、身体で聴く音楽という概念が気になっています。『わが指のオーケストラ』(山本おさむ 秋田書店 1991)を読んだばかりで、私の思いは“身体”に傾倒する。
■スパイダーマンのアトラクションは60分待ちでしたが、スピーカーから流れる音楽が楽しくてたまらない。ロックのインストゥルメンタルで、エレキギターの弦の振動が見えるような音楽でした。USJの音響システムはRAMSAのはず。聴いていてすごく気持ちがいい。音楽もいいけど音響システムの質の高さがなくては音楽のよさも伝わらない。“ステレオ”にお金をかけなくなって私のQOLは確実に落ちている。スパイダーマンのアトラクションの音楽は聞けば販売していないとのことでした。残念!
■「バック・トゥー・ザ・フィーチャー」のアトラクションはアイマックスの映像に連動して動くデロリアンのシートに収まってのアドベンチャーです。アイマックスは松阪市の“三重こどもの城”にもあって、初めて見たときは酔いを覚えましたが今回は堪能してしまいました。ジェットコースターも年を重ねる毎におもしろくなっています。私の脳は身体で反応することの醍醐味を感じる脳になってきているのだと思います。音楽の聴き方が変わってきています。
■デロリアンはジウジアーロのピアッツァとどこか似てる。デロリアンのアルミボディの研磨痕は彼の生きた証だと思う。
■難波花月劇場では桂三枝がすごかった。自然体なのだ。彼もまた身体で表現する人なのだと思いました。
■大阪から帰る西名阪は雪景色でした。
■冬休みのポコ・ア・ポコが始まりました。2004年最後のポコ・ア・ポコは13家族のみなさんに来ていただきました。1年の感謝の気持ちをこめてふだんしないボールのやりとりをしました。このプログラムは子どもたちと私とのスペシャルプログラムです。

2004/12/25

プリンタ

■ついにプリンタを買いました。6年間使ってきたパラレル接続のPM2000Cをつなぐ術がトラブルでなくなってしまって急遽の購入です。エプソンのPM-A700にしました。ほどほどのスキャナと使いようでハイクオリティのプリンタとの一体型が年末特価でした。プリントはA4サイズですが縁なしプリントがうれしい。これでポストカードを作ることができます。PM2000Cはヘッドを動かすギアの歯が欠けているので修理に出します。まだまだ使える! プリンタは使いようです。プリンタの性能を云々する前にデータのクオリティを上げる方がよっぽど大事だと思う(-_-)
■今夜はKENNY Gのクリスマスソングを静かに聴いています。

2004/12/24

X JAPANを聴きながら…

■テレビのリモコンをビッグマックなどの“スイッチ”で使えるように改造することもこのところたくさんニーズを寄せてもらえるようになってきました。今日は重度心身障害者施設の職員の方が来校して改造のサポートをしたり、改造したリモコンを勤務先の養護学校の子どもの家に“納品”したりしました。ただチャンネルのアップのラインを引き出すだけの改造ですが、そのリモコンを子ども自身が操作すること、そこに“価値”を見出して、さらにサポーターが+αの“価値”を付加して発達障害がある子どもたちのQOLを高めようとすることはサポーターに必要なセンスでありスキルだと思います。センスは自分で獲得するものですがスキルは伝え継承されるものです。
■そうそう!と思い出してリビングのごみ箱から昨日のムーブメントの研修会で書き留めたメモを探しました。ビデオで紹介された小林芳文さんの保育園でのセッションで使っていた音楽です。ムーブメントスカーフのバックに流れていたのはABBAでした。スエーデンの知的障害の子どもたちのバイオリンアンサンブル、ラムセバンドのコンサートでもABBAの曲を演奏していました。ABBAは私も子どもたちの活動に使えないかと考えたことがあります。ABBAだけでなくその頃の音楽が持つストレートな高揚感が私は好きです。ただ、終わり方がフェイドアウトが多くて活動の終止感がつけにくいのが難点です。ポップスの録音でフェイドアウトが多いのはどうしてだろう!?
■クリスマスイブも朝から一日中仕事で走り回って終わりました。X JAPANをヘッドフォンで大音量で聴きながら夜が更けます。これも私の脳のニーズなのでしょう。

2004/12/23

ムーブメント

■近くの養護学校のムーブメント教育研修会に行って来ました。講師は横浜国大教育人間科学部教授小林芳文さんです。今年で3年目の小林芳文さんの研修会で、今回は小学部のお子さんも参加です。会場の体育館に到着したお子さんからフリームーブメントに加わり、研修会の開始時刻に何のアナウンスもなくフリームーブメントが続くという、子どもたちの主体的な活動をじゃましないよく考えられた進行です。先生たちは子どもたちの中でサポートしています。課題ムーブメントに移ってからは先生たちのますます生き生きとした動きと、先生たちが小林先生に注視することで子どもたちも注目すべき対象を感知して活動に参加する姿を目の当たりにして、学校はやはりマンパワー、先生たちの熱いハートパワーだと実感しました。先生たちのピアノもフルートもクオリティの高いものでした。保護者のみなさんもおだやかなまなざしでお子さんたちを見守っていました。親子で楽しむムーブメントもいいかな…と思いました。
■小林芳文さんはセッションの終わりにサンタ姿でクラリネットを演奏して、アンコールにカンツォーネ「サンタルチア」を歌いました。超多忙の毎日、“よく働くヤツほどよく遊ぶ”というわけ! もちろんクラリネットもカンツォーネもなかなかのもの。今日、小林芳文さんは長島茂雄さんと似ていると思いました。身体で表現する人だと思いました。ムーブメントも感覚統合の原理に基づいていますが発想はもっと豊かなものかも知れません。
■月曜日の昼は2日続きだけどマクドナルドに入りました。ビジネススーツでマクドナルドに入ったらやはりスーツの男がふたり、テーブルをはさんで座ってそれぞれ携帯でやりとりをしながら時々短い言葉を交わしていました。目の前のハンバーガーも周りの人たちのことからもふたりの注意は全く離れてしまっています。こんなシーンも私の目を惹きます。
■4年前のモデルチェンジのとき買ったセリカのプラモデルが出てきました。買ったときのままで組み立てていません。箱のふたを開けて手にしたボディを見て、セリカってこんなに美しい形なのかと見入ってしまいました。いつかはスポーツカーに!

2004/12/18

コートの美学

■この写真も三重県総合文化センターのエントランスで撮りました。コートを着た男が歩く姿がとても優雅に思えました。カメラはフジフィルムのFinePix4800Zです。パソコンでピクセル等倍で見るとすごい手振れです。でもポストカードサイズならほどよいブレです。モノクロにしてみました。今年のベストショットかも知れません。それにしてもコートを着た男のなんと優雅なこと!

2004/12/15

小澤征爾と新日本フィル

■小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行って来ました。プログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、ベートーヴェンの交響曲第7番です。ピアノはアルカディ・ヴォロドスです。小澤征爾の音楽はヴィヴィッドです。生命力に溢れている。ラフマニノフもロマンティックだけどウェットではない。ベートーヴェンは構造的で各パートが歌っている。アンコールのウィンナ・ワルツはこれまで聴いたことがないようなテンポルバート! 小澤征爾は全身音楽なのだ。彼の感性のとらわれのなさの秘密は何なのだろう。彼の音楽は彼自身そのものだと思う。
■イルミネーションは演奏会会場の三重県総合文化センターです。三重県総合文化センターは文字通り文化の拠点として機能しています。行くたびに頭がリフレッシュします。このイルミネーションはまるでスヌーズレンです。

2004/12/14

心に響く言葉で語りたい

■2月の日曜日のポコ・ア・ポコが音楽療法ネットワーク三重の講習会とダブルブッキングしていてポコ・ア・ポコの日を変更しました。会場が空いていてよかった!
■2月27日の音楽療法ネットワーク三重の講習会は三重大学教授・精神科医の大谷正人さんが講師で、テーマは「音楽療法家に必要な精神医学」です。クライエントの理解に必要な精神医学・心理学の基本的問題のレクチャーです。
■今週は超ハードスケジュールです。こんなときはなぜか+αの“gift”もあります。昨日買った大瀬敏昭著『輝け!いのちの授業』が私にとって大きな“gift”です。病院のICUに流れていたのは彼が好きなサザンの歌だったこと、ICUのナースたちの身のこなしや言葉の「みごと」さ、学校の教師の実践的行為は「身体」と「言葉」がたいへん重要な観点となってくること、「教え-学び」「育み-育ち」という「育み合う母校づくり」を新設の浜之郷小学校の課題としたこと、校歌の作詞・作曲を佐藤学さん・三善晃さんに依頼したこと…私の中で点だったことたちが次々と線で結ばれていきます。まさに教育に携わる者の醍醐味と責任です。世知辛い言い方をすればこれこそ「教師の専門性」であり「学校経営品質」に他ならない。大瀬先生のように心に響く言葉で語りたい。

2004/12/13

「斬新」

■慌ただしい一日の終わりに古本屋に行きました。2時間あまり、ずっと本を見ていました。ほんとに読みたい本は小説。だけど今は時間がありません。今日買ったのは仕事の本ばかり。『輝け!いのちの授業』(大瀬敏昭 小学館 2004)、『子どもへのまなざし』(佐々木正美 福音館書店 1998)、『ビジュアル版 脳と心の地形図 思考・感情・意識の深淵に向かって』(リタ・カーター 原書房 1999)の3冊です。小説はがまんしました。
■この3冊にはそれぞれ思い入れがあります。『輝け!いのちの授業』は茅ヶ崎市浜之郷小学校初代校長大瀬敏昭さんの授業実践の記録です。NHK-TVで特集番組もありました。教育は人だと思う。『子どもへのまなざし』はTEACCHプログラムの児童精神科医佐々木正美さんの著書です。発達心理学+医学バックボーンの納得の話です。『ビジュアル版 脳と心の地形図 思考・感情・意識の深淵に向かって』は脳科学の本です。でも、ほんとの主人公は心という考え方です。原題は『Mapping The Mind』 心を語るとき知っておくとクールになれる本です。監修は養老孟司さんです。どれも納得の1冊です。
■「斬新」という言葉が好きです。英語ではどんな言葉だろうとネットで検索したところ「novel」とありました。そう、小説は斬新であることが大事だ。読む人にあなたの知らない文脈、生き方を教えてくれるのが小説だと思います。「リートを聴く前と聴いた後ではその人の人生は変わっていなくてはなりません」と言ったのは、ソプラノ歌手エリーザベト・シュヴァルツコップフです。ドイツ・リートと小説は私にとって同じものかも知れません。今日、外国文学の棚の前にいる時間がいちばん長かった!
■本を見ているとき、書店のとなりの消防署から救急車が出動しました。私が古本屋で夢中になって本を見ているとき救急車で運ばれる人もいるのだ。もしかしたら、その人は、私が知っている人かも知れないと、ふと、思いました。

2004/12/12

スィートバジル

■12月の日曜日のポコ・ア・ポコは19家族のみなさんに来ていただきました。就学前のお子さんがたくさんいていつになく華やいだひとときでした。そんな楽しい思いをお子さんといっしょにお家で思い出していただければとお話ししました。子どもの感じ方を共有する人が傍にいてくれること、それは子どもが自分の存在を確かめることです。自尊感情、自己肯定感、セルフ・エスティームにつながることです。
■夕方寄った書店で『<子ども>のための哲学』(永井均 講談社現代新書 1996)を見つけて買いました。自己の気づきと築き、なぜ自分は存在するのか、これは誰にとっても大きな課題であり問いです。この問いにどういう答えを見いだしていくのか、どうやって答えを見いだしていくのか、そのプロセスのサポートが大人の責任ではないでしょうか。
■今日、ポコ・ア・ポコの準備をしながら「ポンキッキ」の「またね」を何度も聴きました。シチュエーションは保育園の卒園でしょう。詞も曲もアレンジも歌もちょっと切ないけどポジティヴなベクトルを感じさせます。ユニバーサルデザインの音楽だと思います。こんな歌がたくさん生まれるといいのに! そうそう、昨日、NHK-TVの「おかあさんといっしょ」を見ていたら「赤い屋根の家」が流れました。この歌は西六郷少年少女合唱団の鎌田典三郎さんに教えていただいて知りました。おだやかでなつかしくて、そんな暖かい歌です。3拍子の曲です。
■この頃スーパーでスィートバジルを見かけなくなってトマトソース作りもお休みが続いています。スィートバジルはどこへ行ってしまったのだろうと、よくよくスーパーの棚を見ると、あるある! でも、1パッケージが400円前後と高い。乾燥のバジルはバジルとスィートバジルの2種類があります。スィートバジルはトマトソースに入れても鮮やかなグリーンです。どこがちがうのだろうと比べて見ると、スィートバジルのパッケージに「FREEZED DRY」とありました。たぶん、香りはそうちがわない。だけど色がちがう。私はその色にこだわってしまう。

2004/12/11

脳のニーズと想いの深さ

■2日前にスポットで入ったオーダーのセッションがありました。26人の子どもたちとの広い体育館でのセッションでしたが不思議とひとりひとりのお子さんが見える空間でした。終わりの大きなシャボン玉がずっと空中に止まっていて、そのまま割れてしまいました。暖冬といっても陽の光は冬の色です。シャボン玉も金色の暖かい色に染まっていました。
■今日、私はセッションがあって行けなかったのですが、地元で豊田市こども発達センター精神科医の高橋脩さんの講演会がありました。高橋さんの「自閉性障害(石井と高橋1983)」は、①対人関係の障害、②言語の障害、③同一性保持傾向、変化への抵抗、に加えて、④感覚、運動の障害を明確に挙げています。4つめの捉えはインクルージョン、共生という概念の実現にたいへん重要なファクターとなるもののと考えます。みんなみんなひとりひとり感じ方はちがうもの。障害のあるなしにかかわらずみんなちがうじゃない! そう考えることでもっともっと生きやすくなる。でも、そのためにはセルフエスティーム、自尊感情が欠かせない。ここかな、いちばん大切なのは!
■三重ミュージック・ケア研究会のウェブサイトを新ジオシティーズに引っ越しました。カウンターも旧サイトから引き継いで復活です。日本ミュージック・ケア協会はNPO法人格を取得しました。三重ミュージック・ケア研究会も支部として活動できるように手続きをしなくてはなりません。理念だけでなく形あるものとして築いていきたい。
■仕事の量と難しさがふくらむほどちがうことをしたくなります。この頃どこまでも続くワインディングロードをマニュアルミッションのスポーツカーでひとり飛ばす自分をよく想います。車はチタニウムグレーのRX-8 6MT! これは私の脳のニーズなのでしょう。私は“徒党”を組もうとは思わない。この冬は八ヶ岳高原の一人旅に行けるだろうか…。ひとりひとりの“想いの深さ”を想う。

2004/12/10

イタメシの魅惑

■市内のイタリア料理店で食事会がありました。窯で焼くマルゲリータのおいしいこと! オリーブオイルとローズマリーの香りがするパンも一口一口しっかり味わいました。ドリンクはジンジャエールにしました。そういえばこの頃トマトソースを作っていません。また作らないと!
■料理といえば圧力鍋が気になっています。この冬に買うつもりです。
■昨夜、車のキーを探していました。リビングのボードの上で見つかるまで小1時間、あちこち探していてちがう物をいくつか見つけました。アルティザン&アーティストのセールのDMも…でも東京か…
■注文していた鍵盤ハーモニカ、スズキ メロディオン PRO-37 V2が届きました。すっと落ちながらも確かな抵抗感がある気持ちのいいタッチ、金属製のねじ式の唾抜きなど見るからに精巧な造りです。前にスズキの鍵盤ハーモニカの工場を見学したとき、1台1台すごく丁寧に作られるのを見て心を打たれたことがあります。プロのミュージシャンも使う楽器です。音はまだ出していません。付属のケースがもっとどうかならなかったものかと思います。

2004/12/08

子どもはみんな宝

■勤務先の養護学校のスクールバスが事故に遭ってその対応に追われていました。幸い子どもたちを降ろした後でしたが車両はしばらく使えなくなってしまいました。何よりも子どもたちの安全が優先されることをあらためて噛み締めています。子どもたちはみんな宝だと思う。どんなに障害が重くてもみんなみんな大切なかけがえのない存在です。大人たちは自分に課せられた子どもたちの育ちへ重大な責任をもっともっと自覚するべきだ。

2004/12/05

ハウルの動く城

■ジブリの新作「ハウルの動く城」を観に行きました。始まって音楽が聴こえたとき、これはただごとではないと思いました。弦のテンションとピアノがすごくきれい。そして、これは3拍子ではないか! 町を後にしたソフィーがひとりで歩くシーンのファゴット、ミュゼットアコーディオンの澄んだ音色も最高です。チェコ・フィルのミロスラフ・ケイマルのトランペットもすごいものだ。エンディングの字幕を見ると演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団です。その音楽に小澤征爾の音を聴くのは私だけではないでしょう。
■「ハウルの動く城」のヒロイン、ソフィアが若くなるとき、それは荒れ地の魔女の魔法を自分で解くときです。魔法は自分で解くものというメッセージに納得です。
■スズキの鍵盤ハーモニカ、メロディオン PRO-37 V2を注文しました。このモデルは鍵盤ハーモニカのサイトで絶賛です。ダイナミックかつこまかなアーティキュレーションの表現が可能だとか。ピエゾピックアップを組み込んでエレアコ化している人もいて、その実力はなかなかのものみたいです。19,000円+taxは高いのか安いのか、それは私の使い方次第ですね。私が演奏してみたい曲…桑田佳祐、シャンソン、そして、パガニーニもと思う。
■新聞でIBMがパソコンから撤退かと知って驚いています。たぶん、IBMの哲学とパソコン市場の動向の折り合いがつかなかったのではないでしょうか。International Business Machineという名前は伊達ではなかったということでしょう。IBMはハードとソフトのコンビネーションの達人としてこれからもコンピュータ界をリードしていくものと思います。ThinkPadはいつも気になる存在でした。このところIBMのパソコンのいまひとつというスペックが気にはなっていましたが、IBMはいつも確かな+αのクオリティーを提供してきました。いつかはまたThinkPadと思っています。
■昨日、町内のかえで公園のそうじがありました。名前の通り楓の木がたくさんあります。かえでの紅葉は橙色というのでしょうか、とても暖かい色調です。落ち葉たちが青い草の間にほどよく収まってきれいでした。今日は朝からかえで公園の木々に残っている葉っぱたちの写真を撮りました。機材はEOSD30+SIGMA70-200mmF2.8です。jpeg、Large-Fine、A-mode、F2.8、EV+1.2/3で撮りました。このレンズはただものではないと思います。

2004/12/01

スヌーズレン再び

■県内の養護学校のスヌーズレンの研修会に行って来ました。講師は日本スヌーズレン協会理事小菅秀泰さんで、一言一言が腑に落ちる話を聴くことができました。何よりも本人の意思を大切にすること、人的環境がスヌーズレンの質に最も影響するファクターであること、介助者の気づきが利用者のQOLを高めるサポートにつながること、などなど。私はスヌーズレンの空間で私自身が感じる豊かさ、この子たちといっしょにいるからこそ感じる豊かさから説明し得るその子の育ちや評価の“言葉”について質問しました。「どんなにいい実践もそのそのよさを伝える言葉がないとそのよさを伝えることができない」と私は考えています。でも、「その豊かさこそ全て」という小菅さんの言葉は自分の感じ方を大切にすることそのものの価値の大きさを教えてくれたように感じました。スヌーズレンの空間はそのままのあなたを無条件に受け止めます。今日の研修会は私の仕事の質を必ず高めてくれると思いました。(スヌーズレンの画像は11/13勤務校の文化祭のものです)
■4年前、横須賀に単身赴任していたとき、長野新幹線に乗って軽井沢に行ったことがあります。アナウンスで「あんなかはるな」と聞いてその響きがとても心地いいものでした。夜であたりは真っ暗でしたが安中榛名を発車した新幹線は急勾配をぐいぐいと上っていくのがわかりました。軽井沢からの帰りは在来線に乗りました。安中という駅に停車した車窓の風景は私の目を釘付けにしました。山の斜面を覆ってそびえ立つ東邦亜鉛安中精錬所です。この工場は私だけでなく見る人に強い印象を与えるようです。そこには生きとし生けるものの懸命さと逃れられないものの大きさを感じました。何かに似ている…宮崎駿の絵かも知れない。ブリューゲルの絵かも知れない。今、安中精錬所はそんな想像とはちがうパラダイムにいます。でも、やっぱりあの景観はただものではないと思う。
■先週土曜日の夕方、車で押尾コータローのギターをFMで聴きました。演奏テクニックもすごいがチューニングを曲によって自在に変えるのもすごい。よく頭の中がこんがらないなと思う。番組の最後はラヴェルの「ボレロ」でした。ギターと言われればギターと思うけど今まで聴いたことがない「ボレロ」でした。

『レディ・ムラサキのティーパーティー らせん訳「源氏物語」』

 高橋亨の一連の著書と並んで今私が注目するコンテンポラリーの源氏物語論です。とんでもなく面白い。毬矢まりえ・森山恵の共著です。 毬矢まりえと森山恵はアーサー・ウェイリーが英訳した源氏物語を邦訳しています。ひょんなことからその「らせん訳」を読む前にこの『レディ・ムラサキ・・・』を読...