2018/02/16

「弱さの力」

今朝のNHK「おはよう日本」の特集のひとつは「小児医療の現場にロボットを」「小学校で活躍!分身ロボット」でした。「OriHime」の活用のようすが見たかったのですが前段の弱いロボットに興味がそそられました。愛知県立あいち小児保健医療総合センターの「弱いロボット」と子どもたちとのやりとりのシーンは見入ってしまいました。そのロボットを開発したのは豊橋技術科学大学の岡田美智男教授です。「自分でゴミを拾えないゴミ箱ロボット」は笑えますが笑えない気づきがあります。キーワードは「弱さの力」です。こちらの記事「高性能=正義とは限らない~「弱いロボット」が教えてくれる、人の心を動かすモノづくり【連載:匠たちの視点・岡田美智男】」が詳しいと思います。

今日は寒さが和らぐ一日でした。薄手のジャケットで出勤したものの午後からの出張ではベストを脱いで一層身軽になりました。風はないのに春の空気がそこにあるような心地がしました。この時期はほんとに春が来るのかどうかわからないように思うことがあります。年度末は年末とはひと味もふた味もちがう節目です。

「春よ来い」は相馬御風作詞、広田龍太郎作曲の「童謡」です。この歌は童謡なのか、いや、歌曲ではないのか、神崎ゆう子が歌う「童謡きゅん」でこの歌を聴いてからそんなことを考えたりします。このアルバムの編曲は船山基紀で「春よ来い」はアコースティックギターのアンサンブルです。神崎ゆう子の自然で伸びやかな歌と作り込まれた伴奏はもはや童謡ではなく新しい音楽に聴こえます。

『レディ・ムラサキのティーパーティー らせん訳「源氏物語」』

 高橋亨の一連の著書と並んで今私が注目するコンテンポラリーの源氏物語論です。とんでもなく面白い。毬矢まりえ・森山恵の共著です。 毬矢まりえと森山恵はアーサー・ウェイリーが英訳した源氏物語を邦訳しています。ひょんなことからその「らせん訳」を読む前にこの『レディ・ムラサキ・・・』を読...