年末26日にブラックのボディが届きました。DRかと迷いましたが最後はシックなブラックにしました。地域的に現物に触れる機会はなくネットの情報でだいたいのところは分かっていたと思っていましたが聞きしに勝る異端モノでした。背面のモニターは繰り出さないと見えないのは心の準備ができいました。ところがファインダーは電源をオンにしたときOVF(光学ファインダー)がデフォルトだったのには戸惑いました。デジタルカメラなのに光学ファインダーから立ち上がるのかと! 合焦はシャッター半押しで光学ファインダーの中の四角形の縁が緑に変わって音が出ないのです。合焦時の音はたぶん設定で出るようになると思うのですが工場出荷時は無音がデフォルトなわけです。よくこんなカメラを売ろうという気になったものだと半ば呆れてしまいました。しかし、触れている間にその異端ぶりに何ら違和感がなくなってきたのです。小学校から高校にかけてフィルムの二眼レフを使って馴染んできたゆえかも知れませんがノスタルジーとはちがった馴染み方がX-Pro3にはあります。面白いものです。「X-Pro3でなければ撮れない写真がある」と言われたらきっと信じてしまいます。このカメラにお似合いのレンズを手持ちから選ぶと単焦点のXF23mm F2ということになります。早速着けてみると意外や意外、X-E3に着けるよりもレンズが大きく見えてボディがほどよくコンパクトに感じられます。ボディに手振れ補正がないのでレンズは手振れ補正付がいいかもと思いましたがそれは潔いとは言えないと妙にストイックなことを考えました。何はともあれこの-Pro3をたすき掛けにして町を歩きたいと思っています。ちなみに発売日は2019年11月28日のようです。
2022/12/30
2022/12/10
冬富士
少し前にNHK「ハイビジョン特集 白い魔境 冬富士」(2009年)の再放送がありました。13年前の番組できっと前にも観ているはずですが今回は圧倒的な印象がありました。私がロングトレイルという頂上を目指すばかりではない山歩きをしたくて少しずつ用具を揃い始めたのが2015年です。定年退職後やっと山行が叶って地元の山を登り始めました。そして、2019年夏に登った木曽駒ケ岳は好天に恵まれてそれは至高体験と呼べるものでした。しかし、翌2020年の年明けには新型コロナの感染拡大があって県外の山はもちろん県内の山もごく限られた回数しか行けなくなりました。県境の尾根を歩くときに左足は奈良県、右足は三重県ということが少しばかり後ろめたく思ったこともありました。夏の富士山に登ろうという話が持ち上がったのはコロナの感染拡大たけなわの頃ですから今も実現していません。その後は県内の山や県外に続く山々を登っるなかでやはりロングトレイルや滞在型山行に惹かれるようになりました。今年初めて訪れた鈴鹿の上高地はそのどちらも堪能させてくれるロケーションで2回目はテント泊をしました。3回目は近くのブナ清水を訪れて森に包まれる爽快感に魅了されました。また、鈴鹿山脈を越える旧千種街道の歴史を調べるにつけますます関心を高めることになっています。
ところがこの番組「白い魔境 冬富士」は他の登山や山を特集したどの番組でも味わったことがない圧倒的な印象があって冬の富士山への関心が高まりました。それはスケールの大きさだったり、見たことがない雪と氷と風の世界だったり、そのあまりの激しさだったり、そして、冬の富士山に魅入られた人たちの姿でした。冬富士に出会って人生が変わったという話は何の疑いもなくうなずいてしまいました。取材当時9年連続で元旦に富士山に登っているという79歳の人の話はまるで神話のように思いました。富士山と出会って写真家として何を撮りたいかがわかったという人の作品も素晴らしかった。なぜ人は冬の富士山に登るのか。その答えは人それぞれですがこの番組に描かれている冬の富士山は圧倒的な引力を発していると思いました。
『レディ・ムラサキのティーパーティー らせん訳「源氏物語」』
高橋亨の一連の著書と並んで今私が注目するコンテンポラリーの源氏物語論です。とんでもなく面白い。毬矢まりえ・森山恵の共著です。 毬矢まりえと森山恵はアーサー・ウェイリーが英訳した源氏物語を邦訳しています。ひょんなことからその「らせん訳」を読む前にこの『レディ・ムラサキ・・・』を読...
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第九の本番でした。合唱で参加しました。第九を歌うのは高校以来ということだけでなく歌うことすら音楽の授業で声を出すくらいだったので高い音は出ないしすぐ酸欠になってめまいがするしでエントリーしたことを後悔したこともありました。みなさんに助けてもらってやって来れたと思っています。 大阪...
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浅井幸子は1920年代の大正新教育の潮流のひとつで1924年に池袋で誕生した「児童の村」と名付けられた小学校をはじめとする私立学校での教員の「一人称の語り」に着目して『教師の語りと新教育 「児童の村」の1920年代』(東京大学出版会 2008)を書いています。そこで教師は教育実践...
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■元ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアの新ユニットのアルバムを聴きました。Blackmore’s Nightの『Under A Violet Moon』です。「ロシア民謡から中世ルネッサンス風の音楽まで…」と帯にあるようにディープ・パープルとはかなり趣きが異な...