■昨日の朝日新聞朝刊のトップの見出しは「特殊学級『特別支援学級』で存続」でした。文部科学省が今月招集の通常国会に提出する学校教育法改正案とのこと。人的なリソースを確保する意味においては高く評価されますが、地域共生社会を目指す障害者基本法や発達障害者支援法、特別支援教育の理念の実現に向けた取り組みが減速することがあってはなりません。同紙に障害児教育が専門の大学教授が「妥当だ」とコメントを寄せているのは意味深長です。ますます地方の努力に俟たれている割合が大きくなってきました。先月脱稿した私のレポートも書き換えたい部分が出てきました。「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」の中央教育審議会総会での審議と文部科学省大臣への答申が12月8日、翌9日早朝に文科省のホームページに全文が公開されて1か月後の新聞報道がこれです。学校教育の改革のスピードは早い印象を持たれる人が多いと思いますが、障害者基本法の理念に比べて教育界のトーンは低いと言わざるを得ません。国際的にみてもそうではないでしょうか。WHOのICFなど地球的な規模の理念も日本から情報発信するくらいの志がほしいものだ。だったらお前はどうだ!と自分に問う。
■先週は地域の有志の集まりがありました。地域力、地域が潜在的に持っている力、地域に住むひとりひとりの力こそこれからの社会を作り得るのだと思いました。その社会が“新しい公”ではないかと。今求められているのは長期のビジョンです。ビジョンは理念がなければ描けない。そして、理念こそ人と人とを前向きのベクトルでつなぐものと思っています。
■今日は精神科と神経科が主な診療科目の病院で、精神保健福祉士、作業療法士、看護師のみなさんと音楽療法の勉強会をしました。精神科医療とミュージック・ケアに共通する要素がいくつかありました。勉強会の後で精神福祉士と作業療法士の方と話をしていて、学校とのパラダイムのちがいも実感しました。学校は成長や発達がパラダイムのベースにあります。でも、成人はちがうと思いました。成長や発達ではない何か、うまく言えませんが、人生の価値観そのものでしょうか。成長や発達が日々の目標ではなくなったと感じる年齢になったとき、人は何を価値あるものとして生きていくのでしょう。学校教育と長い人生との関係について真摯な考察が必要だと思います。
■いくつか終えましたが、書くべき物があといくつかあって、何をするにもそのことが頭を離れない。書き終えた物はひとり歩きをします。書いた物はそれ自体が新しい関係を作って行くものです。これはプレッシャーだけどチャンスは活かしたい。
■一昨日、ペンションモーツァルトから年賀状が届きました。年賀状の写真は宇宙から見た地球です。宇宙から見た地球は神秘的です。立花隆の『宇宙からの帰還』(中公文庫)は、宇宙飛行士たちの地球帰還後のさまざまな人生を描くことで宇宙飛行での体験の実体を探ろうとしています。この本を読んで私は宇宙から見た地球の映像を見る目が変わりました。宇宙の神秘が身近になりました。
2006/01/09
心さわぐ年始
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手帳の憂鬱と愉しみ
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検索キーワードに矢野智司を設定して時々チェックしています。先日、彼の近刊が矢継ぎ早に出ていることがわかってあたふたと取り寄せています。 『教育の世界が開かれるとき:何が教育学的思考を発動させるのか』(矢野智司・井谷信 彦編)(世織書房 20220412) 『京都学派と自覚の教...
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