新年あけましておめでとうございます。本年もポコ・ア・ポコをよろしくお願いいたします。
雪化粧の元旦と思っていたらいつもの抜けるような青空で、真綿のような雲が急ぎ足で西から東へと流れていました。
年末から読みかけの宮本敬文著『ウィスキー! さよなら、ニューヨーク』(マガジンハウス 2010)を元旦に読み終えました。これは著者自身の成長と成功の物語というだけでなく、アメリカの同時代史としても特筆すべきエピソードがいくつか記されているように思います。とりわけ、9・11以降アメリカ社会が優しくなったといういくつかのエピソードは印象的でした。9・11をポイントとしてアメリカはアフガニスタンに侵攻するにもかかわらず、その半年後にニューヨークに戻った著者がこれまでにない優しさを感じているのです。「9・11でニューヨーク全体が傷ついて、ニューヨーク全体が他人に優しくなったのかもしれない。短い2週間の滞在はあっという間に過ぎてしまった。優しくなったニューヨークは、至る所で感じられた。グロッセリーストアのレジで、ベーグル屋の店先で、街行く人々の表情で、優しさは溢れていた。いつもは他人に対してストレートに感情をぶつけていくニューヨーカーたちが、他人をおもいやるようになっていた。空を見上げた時に感じる違和感だけは、この滞在の最後まで変わらなかったが。」
今日は今日でNHK-TVの「南米大陸一周165日の旅」を観て、その場に実際に行かないとわからないことの多さをあらためて思いました。この旅を企画しているkumuka Worldwideもそうですが、この番組で旅をする18人の考え方にも大いに関心を掻き立てられました。まず自分の目で世界を見てから一歩を踏み出そうというスタンスはいつの時代の誰にも大きなターニングポイントをもたらすといっていいでしょうか。年末年始は関心が広がるきっかけがたくさんあります。
2011/01/02
世界は広い
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