2013/02/02

グレン・グールド・バッハエディション

届いてみるとうれしいというよりおどろきのボックスです。CD38枚+DVD6枚=44枚が青い布張りの箱にやはり青い布ばりの分厚い装丁のライナーノーツといっしょに収まっていました。レコードの頃から1枚ずつ何年もかけて集めてきたグールドのバッハがまとめてこんなに廉価で入手できるとはおどろきというほかありません。グールドの演奏、とりわけバッハはその第一音だけで時空を超えた何かを感じさせます。古ぼけたピアノの音もその要因かも知れませんがそうした選択はグールドの演奏の文脈であって彼の“つぶやき”も音楽の一部のように聴こえます。グールドのバッハから想起されるもの、それは、古ぼけた蓄音機から流れるレコードの音、射し込む頼りなげな陽光、古いソファーの生地の匂い、そこにいるのは子どもの自分であるはずなのにそんな確かな記憶もないのに永遠に流れる空間。1枚1枚大切に聴いていきたいボックスです。

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