2016/10/13

「HOPE 311 陽、また昇る」

昨日、ハービー山口の写真集「HOPE 311 陽、また昇る」(講談社 2012)が届きました。紐解くとこの本のAmazonのカスタマーレビューほど「本のレビュー」に相応しい言葉はないのではないかというくらいのマッチングと思いました。そして、写真を撮る意味や写る意味、プリントする意味、シャッターを切る意味など、写真にまつわるあらゆるステップやファクターの意味を含むただただすごい写真集と思います。ドキュメンタリーの写真は撮り続けることで撮る人自らの命を細らせることもあると聞いたことがあります。この写真集からはそうした気配は感じられない。東北の状況が厳しいことは誰もがわかってこの写真集を見る。でも、笑顔や力強さを伝える写真はともにいること、ともに歩むことの豊かさを教えてくれる。私たちは間違いなく勇気をいただく。ほんとの強さとは何かを教えてくれているように思うのだ。

一昨日、昨日と鈴鹿に出張で高速道路経由で帰宅しました。三重県の北勢地域の秋冬は冷えて雪もめずらしくありません。今朝は一段と気温が下がりました。冷たく、凛とした空気や冬枯れの風景は感性を研ぎ澄ませる力があるように思います。聴きたくなるのはやっぱりチャイコフスキーか。

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上笙一郎著『満蒙開拓青少年義勇軍』

 夏休みに長野県の満蒙開拓平和祈念館を訪れたいと思い、その仕込みと読み始めた本がきっかけとなっていくつかの点と点が結ばれてその糸に巻かれているような感覚、息苦しさを感じるようになってきました。その本とは上笙一郎著『満蒙開拓青少年義勇軍』(中公新書 315 1973/S48)です。...