■ほとんどの学校が夏休みに入りましたが私の勤務校は昨日24日土曜日から夏休みに入りました。夏休みのポコ・ア・ポコは明日からのスタートとなります。年々忙しくなって今年は5回だけになってしまいました。夏休みのポコちゃんは3年目です。1年目はクラスの子に頼んで来てもらって2家族でスタートしました。翌年の5月から日曜日のポコちゃんを始めました。いつまで続けられるかわかりませんがポコ・ア・ポコは私の文脈の中にしっかり根を下ろしています。来ていただいているみなさんにとってもそうであってほしいと思っています。
■昨日は三重県いなば園第4回音楽療法セミナーに行ってきました。土田玲子先生の「感覚統合と音楽療法」です。視覚と前庭覚との関係や自閉症の人たちのものの感じ方などたいへん共感する内容でした。アメリカの自閉症の子が14歳でタイプライターを打つようになって書いた詩が紹介されました。「生きたまま墓石の下にいるようなもの 叫んでも声にならない」 これが発達検査でIQが20台という最重度の子の言葉である。自閉症の子がいかに低く評価されているか、理解されないでいるかということを思い知るべきだ。自閉症の子の心の声に心を傾けるべきだ。
■障害がある人との関係のいちばんの課題はコミュニケーションだと考えます。「言いたいこと言っていいんだよ」「言えば伝わるよ」というメッセージを伝えることが障害児教育に携わる者の責務である。もちろん「言う」といっても音声発語だけでなく身振り手振りやシンボル、VOCAなどを含めたAAC(拡大代替コミュニケーション)、伝えるための手段をきちんと提供してのこと。ニーズに応じた適切なコミュニケーションの手段を提供することはコミュニケーションに自信をもたせてあげること、伝えてなんぼの結果をきちんとわかってもらって言いたいことを言おうと思ってもらえること。そのためにはその人のものの感じ方を理解することがはじめの一歩だ。一方的な思いやりや先入観ではなくいっしょに感じ合うこと。いっしょに何かを探すこと。それがひとりひとりが生きるということではないのだろうか。
■講演を聴いているうちにサックスが吹きたくなってきました。家に帰って久しぶりにサックスをケースから出しました。
■『ライカ通信№11』(枻出版社2003)を見ていていいなぁと思って買ってしまいました。カメラそのものよりもライカで撮った写真に惹かれた。モノクロは滑らかなグラデーションが、カラーはコダクロームのようなコクと透明感が写真に深い陰影を与えています。
2004/07/25
夏休み!
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