ポコ・ア・ポコの会場の窓からは水を張った田んぼを渡る風が入ってきました。おだやかでなんとやわらかなこと! 新年度4月の日曜日のポコ・ア・ポコは10家族のみなさんに来ていただきました。久しぶりのお子さんはぐんと成長していてこれもうれしいことです。初めてのお子さんはみんなのようすを見ながら指先を小さく合わせて動かせていてこれもうれしいこと。今日初めてできたことをうれしそうに私に伝えてくれるお母さんの笑顔も素敵です。文字通りポコ・ア・ポコ、少しずつです。来月はどんな場面が繰り広げられることでしょう。
今日は朝から国立三重病院の研修室に行くことがありました。そこは7年前に医療的ケアの医学研修を受講した部屋です。新しい三重病院の建築前で、荒れ地に職員住宅と思しき2階建ての建物がぽつんと建つ印象的な光景が広がっていました。当時、医療的ケアは国の枠組みが示されず、三重県でも手探りで可能性を探っていました。医療的ケアは日常的応急的手当てという別名があります。重度心身障がいの子どもたちと同じ空間にいようとするとき、医療的ケアは必要であり、関係性を高める営みです。その黎明期にいた私たちは知らず知らずパイオニアたるべく歩んでいました。当時の現場の息づかいを伝える文言が三重県教育委員会が定める医療的バックアップ体制実施要綱にあります。「・・・教職員のきめ細かで慎重なチームワークのもと、自信と誇りをもって実施することに務める。」執筆者は定かでないとされるものの、このセンテンスは重度心身障がいの子どもたちの教育に携わる三重県の教育界の気概を伝えています。素晴らしい文言ですが、でも、この言葉の意味の重さを教えてくれたのは子どもたちとともに過ごした日々でした。謙虚を旨としながらも教育者の「自信と誇り」が子どもたちの育ちを支えることを広く理解していただきたい。
2008/04/20
医療的ケアの文脈
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検索キーワードに矢野智司を設定して時々チェックしています。先日、彼の近刊が矢継ぎ早に出ていることがわかってあたふたと取り寄せています。 『教育の世界が開かれるとき:何が教育学的思考を発動させるのか』(矢野智司・井谷信 彦編)(世織書房 20220412) 『京都学派と自覚の教...
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