6月の日曜日のポコ・ア・ポコは14家族のみなさまに来ていただきました。ミュージック・ケアの勉強をしたいという方もみえて、それぞれに思いを込めて来ていただけることに感謝、感謝です。大勢ながらも動作に一体感があって、メリハリのあるセッションとしていただきました。5月のセッションで最後の大きなシャボン玉を追って出たお子さんはちょっと眠そうでしたが、今日もその時が来るとゆっくりと歩み出ました。会場の誰もがシャボン玉に触れると思っていると、間近でシャボン玉が床に落ちて音もなく割れる様をじっと見つめていました。会場はその展開に固唾をのむ思いでした。どうしてシャボン玉に手を出すことなく見つめていたのでしょうね。こんなハプニングがまるで組み込まれていたかのように思えるのもミュージック・ケアの懐の深さだと思います。
昨日は名古屋に行って地元では手に入らない文房具を調達してきました。トラベラーズノートのリフィルとボールペンのインクです。ATACカンファレンス京都2001でくじに当たってもらったボールペンのインクリフィルです。そのボールペンはシルバーのステンレスと思しきボディにゴールドをあしらって「FUJITSU」とスポンサーの赤い印字があるボールペンです。時々行方不明になりながらも昨年からまたよく使うようになって、よく見るとウォーターマンのメトロポリタンというちょっといいものでした。あまり使わなかったせいか書き出しのインクの出がいまひとつと思い、新しいリフィルを調達しました。書き出しからインクがたっぷり出てなかなかのもの。インク垂れもない。そのリフィルをよく見ると「Made in Germany」と印字があって、10年前のリフィルの「MADE IN USA」の印字とちがっていることに気づきました。また、ウォーターマンはフランス法人ではなかったかと。多国間の往来で存続してきた歴史を物語る足跡といえます。
このボールペンを大切に使っていきたいと思ったのは、先日、ある人が使っているボールペンが色違いの同じ物とわかったからです。その人は私よりひと回り年上で、濃紺のスーツでちょっと前のボルボの4ドアに乗り、ブルガリの腕時計を着けて、それが何の違和感もなく調和している存在感にいつも圧倒されています。そんなふうに年をとりたいと思い、それ故、同じボールペンを使っていることがわかって自分のあり様をいろいろ考えてしまった次第ですが、いわゆるブランド物を纏うには私はあまりに未熟です。きっと、ずっと今のままだと思いながらもその世界を知り得たことが自分の財産だと思っています。筆記具ではもっとメジャーなブランドがあってウォーターマンは知る人ぞ知るものかも知れない。それだけにちょっと小気味よい。
2011/06/12
6月のポコ・ア・ポコとボールペンの話
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿