今日は前々任校のサマースクールでミュージック・ケアの実践の機会がありました。転任して4年目、これで4回目です。その学校は肢体不自由の特別支援学校で、年に1回だけのセッションですが、文脈をストレートに受け止めてくれて文字通りみんなでセッションを作り上げて行くプロセスが見えるようです。いつも人数が多いので私の動作も少し大きめで、これも私にとってはすごく勉強になります。1年、また1年と成長する子どもたち、いつも温かく迎えてくれる保護者のみなさま、サポートする先生方を結ぶつながり。その確かな関係性は特別支援学校でよく感じること。インクルーシブ社会の実現に向けて特別支援教育の果たす役割は大きいはず。
桐嶋かれん著『ホーム スイート ホーム』(アノニマ スタジオ 2011)が届いて少しずつ手にしていただけなのにほとんど読んでしまいました。この本のサブタイトルは「暮らしを彩るかれんな物がたり」で、写真は夫君上田義彦のものです。もちろん写真は期待通り。リバーサルフィルムの色。深みのある陰翳が色の仕組みを教えてくれているかのようです。加えて桐島かれんの文がすごくいい。中身もいいのですが、文そのものが淀みなく流れるようですっと入ってくる。見開きの写真のページに続いてやはり見開きの文という組み合わせはいきなりどこを開いてどこを読んでもいいという構造です。だからいつの間にか全部読んでしまうという仕組みなのです。それにしても、こんなふうにものを大切にする暮らし方は見習いたいもの。
夜は山の中の音楽ホールのようなコテージでヴァイオリンの演奏を聴きました。狭いホールなので私の席のすぐ左で演奏がありました。中低音域の音がとてもきれいで、その音が左耳から入ってくること、左の耳で聴いていることが新鮮でした。私の左耳は聴力は問題がないものの話を聴き取りにくくてあまり使わずにいたようです。ところが電話でメモを取ることが多くなって、最近やっと電話で左耳を使うことに慣れて来たところです。今夜はその左耳でヴァイオリンの音が堪能できたことでほっとしました。
さて、週末の朝はサンドイッチを作ろう。
2011/08/19
『ホーム スイート ホーム』
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