2016/08/05

「あん」を読む

今週後半は鳥取に出張でした。3日間、ホテルと会議場の往復に終始しましたが、ふと、ドリアン助川の「あん」が無性に読みたくなって家に帰るのが待ちきれず鳥取で2冊目を買い求めました。作品としての「エンド」はもちろんテーマの「解決」ではないのですが、テーマについてひとつのみちすじを示すことは文学作品として不可欠です。「あん」が示しているみちすじは、しかし、ひとつのみちすじに止まらず、人間一人ひとりの存在の意味を示唆しているように思っています。もっとたくさんの考え方があることはわかっているつもりですが、私にはこんなにも心を揺さぶられる言葉で語られるのは他にないかもしれません。ここしばらくいくつかのことがあって読みたくなったのは「あん」でした。この余韻はしばらく続くでしょう。

出張の夜はふだんできないことにじっくり取りかかる時間でもあります。「南の風」のホームページが閲覧できるようになりました。ずっとずーっと更新できていませんが、ポコ・ア・ポコの音楽療法はぶれずにホームページでお知らせのとおり続けています。よろしければ右のリンクの「南の風」からご覧ください。

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