2016/10/16

朝日新聞の読書欄から思うこと

今朝の朝日新聞の読書欄の冒頭は熊谷晋一郎氏の「相模原事件が問うもの~少数派の排除、暴力を生む~」でした。4段抜きとはいえ限られたスペースにこの事件を巡る諸相の文脈がまとめられていて読み応えがありました。この事件について「被害者も加害者も障害者」という言葉を聞いたとき、私は少なからず危惧するものがありました。「障害者の問題」と受け取られかねないこうした括りは何の解決にもならないばかりか逆に社会から切り離されて多くの人々の見過ごしに直結してしまう。「現代思想201610 緊急特集 相模原障害者殺傷事件」(青土社 2016)で何人かの執筆者が指摘している「想像力(の欠如)」という言葉がキーワードとして私の頭から離れない。背景はもちろんのこと、横の広がりと時間軸、たくさんの文脈の絡まりを考え続けること、決して思考を止めないこと、物事は常に動いていることをあらためて肝に銘じたい。昨日と今日の判断が異なることはあることだ。今、自分はどこにいるのかを常に吟味し続けること。そのうえでこの先の10年、50年を見据え、今、行うことを見極めていきたい。

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