2016/10/21

ピアノの話

一昨年、自分が選定をしたピアノと小一時間いっしょに過ごしました。明日、ピアノを弾くことがあるのでさすがに練習をしないといけません。曲を弾く前に音階練習を繰り返すとピアノと対話をしているような感覚になります。指がピアノに、ピアノは私の指に、双方が歩み寄っておしゃべりしているような感覚です。ちょっと古い目のピアノは人生経験がたくさんあるせいかたくさんおしゃべりしてくれます。フルコンサートのグランドピアノはそうはいきません。でも、これは単に私の技術の問題です。そのピアノは予算の関係で中古からの選定となり、1970年代の製造と思われるので40歳を超えているでしょうか。

折しも一昨日届いた本はT.E.カーハート著、村松潔訳「パリ左岸のピアノ工房」(新潮クレスト・ブックス 2001)です。なんと10刷を超えて増刷されています。内容はピアノ、ピアノ、ピアノとピアノづくしで、思い出のピアノや世界で出会ったピアノたち、そして、ピアノの歴史やメカニズム、調律、ピアノ・メーカーの物語などがたくさん詰まっています。ピアノ好きにはたまらない1冊です。週末の東京行に持っていきたいのですが旅本にはちょっと大きいだろうか。

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上笙一郎著『満蒙開拓青少年義勇軍』

 夏休みに長野県の満蒙開拓平和祈念館を訪れたいと思い、その仕込みと読み始めた本がきっかけとなっていくつかの点と点が結ばれてその糸に巻かれているような感覚、息苦しさを感じるようになってきました。その本とは上笙一郎著『満蒙開拓青少年義勇軍』(中公新書 315 1973/S48)です。...