■今日は出張もあって100キロあまりも走りました。車で走っているとき、ずっとサラ・ブライトマンの『ラ・ルーナ』をきいていました。『ラ・ルーナ』というアルバムの『ラ・ルーナ』と、続くシークレット・トラックの『ムーン・リバー』です。2時間あまり、ずっと同じ曲ばかりきいていたことになります。
■ノートによると、これはドヴォルザークの歌劇『ルサルカ』の中のアリアとのことです。木管のユニゾンがどこかなつかしいと思ったのはそこなんですね。ドヴォルザークの“音”です。
■なんと美しい歌、そして、なんときれいな声なんだろう! 『ラ・ルーナ』は「このアルバムの直接のインスピレーションとなった曲」とのこと。「ラ・ルーナ」とは「月」です。『月光浴』という、月の光だけで撮った写真集が少し前に話題になりました。サラ・ブライトマンはこのアルバムで月をテーマに選曲しています。月明かりは昼間みえない何かをみせてくれます。月の歌を歌うサラ・ブライトマンもまた彼女の世界をひろげたようです。
■激しい想いも、切ない想いも、サラ・ブライトマンが歌う恋の歌はまっすぐ心に届きます。そして、安珠の写真とメッセージもそうなんですが、サラ・ブライトマンの歌も、なぜか、“ひとり”ということを意識してしまいます。“ひとり”というよりも、そうですね、“自分”ということでしょうか。「音楽とは、語るべき自分をつくり、もたせ、守らせるもの」という北村智恵の言葉を実感させてくれるサラ・ブライトマンの歌であり、また、安珠の写真でもあるように思います。アートはそういうものなんですけどね。
2001/07/27
サラ・ブライトマンの『ラ・ルーナ』
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