■不覚にもインフルエンザにかかってしまいました。10年ぶりだ。しかも病院が一斉に休診の木曜日の午後から発熱という最悪のパターンで、翌朝、病院で検温したら39.9℃だった。検査するまでもなくインフルエンザとの診断で、シンメトレルなどの薬を処方してもらいました。このシンメトレルは40年以上も前に作られたパーキンソン病の薬で、A型のインフルエンザに効くとのこと。ドクターの言う通り、48時間後の日曜日の朝には平熱に下がっていました。しかし、菌の放出は翌日まで残るとのことで今日まで仕事は休みとなりました。熱がこれだけ高いとずいぶんしんどくなるかも知れないと思いましたが、頭痛の他はこれという目立ったこともなく、むしろ、ふだんよりも旺盛な食欲に驚いたくらいです。体温を上げてウィルスをやっつけようとするにはそれだけエネルギーが必要なのでしょう。
■やはり10年と少し前に水疱瘡にかかったときは、大人なので治るまで2週間かかると言われて、病院の帰りに本を10冊ばかり買い込んで読書三昧をしました。そのときは2日に3冊というペースで読んだ。何のために仕事を休んだのかわからない。今回もただインフルエンザにやられっぱなしになるものかと意気込んではみたものの、そうそう好きなことができたわけではありませんでした。いくつか懸案となっていることがあって落ち着かない毎日でした。
■そうはいっても息抜きは必要で、買ってからまだ1回も通してみたことがなかった映画『アマデウス』のDVDをやっと最後まで続けてみることができました。私にとってのモーツァルトとの出会いはピアノ協奏曲第20番二短調でした。高校1年のとき、ピアノはアンネ・ローゼ・シュミットでした。『アマデウス』はこのニ短調のピアノ協奏曲で終わっています。なんとなつかしい! 宮崎駿の映画『耳をすませば』もみました。野見祐二の音楽に久しぶりにひたる。本も再読ものでした。司馬理英子『のび太・ジャイアン症候群』シリーズ(主婦の友社)の2と3で、障害を連続したものとしてとらえて、子どもを分析しながらも全人格的にとらえるみ方に大いに励まされた次第です。支援はきめ細かく、かかわりは子どものすべてを受け容れて!
■梅のつぼみがほころび始めましたね。今日は風もないけど日差しもあまりなくて、でも、そんなに寒くもない。冬枯れの木々たちが明るい灰色の空に枝を伸ばしています。その枝はかすかに動く気配もない。春一番も待ち遠しいけど、春一番が近いことを感じながらもこうしてひたすら静かなひとときを過ごすのもまたいいものです。こんな時ききたくなるのはグールドのバッハです。『リトル・バッハ・ブック』をきいています。
2003/02/10
インフルエンザ
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