2003/04/11

北欧とICFと英語

■雨が降って寒い一日でした。明日も雨とか。でも、木々の新芽は日に日に大きくなって鮮やかな黄緑色です。庭の花や草たちも出揃いました。今夜、サーモンのハーブ蒸し焼きに使うローズマリーを庭で摘みました。小さな花がたくさん咲いていました。春本番ですね。でも、春一番はいつ吹いたのだろう…
■今週の通勤ドライブはABBAばかりきいていました。年度末年度始めと体も頭もいくつあっても足りないくらいの毎日、通勤ドライブだけが自分の時間です。今夜はアンヌ・ドゥールト・ミキルセンの『サイレント・タイム』をきいています。アンヌはデンマークのシンガー・ソング・ライターで、このアルバムはデンマークの」詩人ハルフダン・ラムスセンの詩に曲をつけて歌っています。デンマーク語なので詩はさっぱりわかりません。でも、このCDをききたくなることがあります。
■フィンランドに住む日本人からメールをもらったことがあります。1年前にスウェーデン在住の音楽療法士、大滝昌之先生と話をする機会がありました。先週はラムセバンドの演奏と先生方の話をききました。『それがぼくには楽しかったから』を読んでLinuxの“生い立ち”とフィンランドのことをどこかで結びつけてしまっています。
■昨年秋、スウェーデンに行った人から、スウェーデンでは延命治療はしないという話をききました。福祉は充実しているが延命治療はしない。尊厳死も北欧生まれの理念ではなかったか…。北欧といえば家具がよく知られているほか、携帯電話のNOKIA、自動車のSAABとVOLVOも北欧生まれですね。興味は尽きません。
■独立行政法人国立特殊教育総合研究所(以下、「NISE」)の研究報告書、『通級指導教室における早期からの教育相談』(課題番号:11610307 平成14年2月)を読んでいたら『障害をもつ子を産むということ-19人の体験』(中央法規出版 1999)が資料文献にありました。私にとってこの本は地元の書店で見つけたものの先に誰かに買われてしまったという曰くつきです。NISEの研究報告書の論文名は「保護者の『語り』から考える早期からの教育相談」で、NISEの聴覚・言語障害教育研究部の久保山茂樹・小林倫代両氏によるものです。この本も論文も胸打つ言葉にあふれています。
■飛躍しますが、あれこれ考えていつも行き着くところが障害学、「障害」とは何?いうことです。WHOのICF(Intrenational Classification of Functioning)の理念を私は支持します。理屈っぽくなりますが、「障害」ということについての捉えが曖昧だと障害児教育の理念もビジョンも一貫性を欠くことになってしまいます。理論とは地図のようなものだと思っています。迷ったとき、地図があると助かるのは言うまでもない。地図があるとビジョンも進むべき方向も確かなものとなります。ICFの日本語訳は厚生労働省のサイトのここで読むことができます。
■先週のラムセバンドのコンサートと音楽療法レクチャーで、スウェーデンでは小学校から英語教育が行われていると知りました。レクチャーも英語でした。英語でなくてもいいけど日本も外国語教育を小学校から始めるべきではないかと思う。外国語で自分を知って表現することは物事を客観的に捉えるスキルを獲得することだと考えます。自閉症スペクトラム障害の子たちが視覚シンボルによるコミュニケーションを学ぶことと通じるものがあると思うのだが…

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