■小学校の研修会で病弱のお子さんへの支援について話をする機会がありました。このところ障害児学級の新設を控えてのレクチャーの依頼が増えてきました。特別支援教育を見据えてのことだと受け止めています。取り組みに感謝しています。できる限り真摯にお応えするように心がけています。
■質疑で自閉症のお子さんとの交流学習について質問があってあらためて思いました。自閉症のお子さんへのサポートはどのケースもオーダーメイドであるということです。お子さんの文脈を紐解いて、そして、その子らしく再び綾なしていくことへのお手伝いです。それにしてもサポーターの数があまりに少ない…
■今、私がいちばんお伝えしたいことは、子どもは関係性の中で育つということです。京都大学の鯨岡峻先生の関係発達論をいつも取り入れてお話ししています。関係発達論とは、例えば、「育てる者」と「育てられる者」という関係はひとりの中で同時に存在して、その両義性こそが人を育てるという考え方です。この両義性の存在を子どもに教えていくのが前世代の責任です。親は子どもから子育てを教えられながら親となっていくのです。教育における先生と子どもとの関係もそうでありたい。障害がある人とそうでない人との関係もそうでなくてはならないと私は考えています。
2004/03/17
関係発達論
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿