朝、校門を入って振り返ると鈴鹿山系が白くなっていました。この週末は快晴の真っ青な空に山の雪が輝いて、それはそれはきれいだったとのことです。一気に寒さが到来か、と思いきや、自宅でファンヒーターを初めて使ったら設定温度をすぐにオーバーして不完全燃焼気味です。冬はまだまだですね。団地の銀杏やハナミズキも葉っぱが残っていていつもの晩秋の姿ではありません。
昨日、注文していた本が2冊届きました。荒瀬克己『奇跡とよばれた学校 国公立大学合格者30倍のひみつ』(朝日新聞社出版局 2007)とベニシア・スタンリー・スミス『ベニシアのハーブ便り 京都・大原の古民家暮らし』(世界文化社 2007)です。前者は仕事の本、後者はガーデニングと暮らしの本です。
茂木健一郎は日経のサイトでたいへん示唆に富んだ寄稿をしています。少し長くなりますが引用します。「改革というのはいままでのやり方を否定するところから始まるのではない。今までの良かったところも冷静に見るということだ。過去を全否定するというのは科学的な態度ではない。全部が100パーセント悪いはずがない。荒瀬さんは自分のことを「保守的」だと言っていた。その“保守派”の人が改革をなしとげたところに、味わい深い意味があるのではないか。保守派というのは、つまり過去を全否定するわけではないし、新しいことにすぐに飛びつくのではなくて、「石橋を叩いて渡る」くらい慎重にいろんなことを調べて検討した結果、間違いのないところを採用したという、非常に保守的な態度を取った。その人こそが、いま問題になっている公立高校を再活性化するという改革の先頭に立ったというところが、非常に面白い。」(日経)これはマネジメントの部分ですが、どのサイトだったか、教育実践はフィンランドメソッドを取り入れているとの記述もあって、堀川高校 with 校長荒瀬克己はただごとではないと思いました。この本の帯の言葉がまたすごい。「木は光をあびて育つ 人は言葉をあびて育つ」というものだ。その通りだと思う。
『ベニシアのハーブ便り』はガーデニングと暮らしの指南書になるかも知れません。深夜、庭の花たちに水をやりました。風が吹くと土が乾燥してしまいます。日当りもいいけど風通しもいい所のクリサンセマムが元気をなくしていて乾燥に気づいた次第です。このところいちばん元気がいいのはクレソンです。1か月で4倍くらいに広がりました。フェンネルは植え替えたにもかかわらず新しい葉がぐんぐん大きくなってさわやかに匂います。バジルもたくましくなりました。か細くて心配していたレースラベンダーもしっかり根付いていい香りです。ワイルドストロベリーとローズマリーはしたたかに力をたくわえている様子。この時期にこんなのはやっぱり地球温暖化なのか!?
2007/11/20
「木は光をあびて育つ 人は言葉をあびて育つ」
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