YouTubeで探し物をしていてパッヘルベルのカノンをエレキギターで弾くビデオをいくつかヒットしました。ロック弾きがどうしてこの曲にチャレンジしようと思うのか? 変奏曲として自分のテクニックを試すにはもってこいということはわかります。でも、没後300年の作曲家の作品です。果敢にチャレンジするギター野郎のひたすらな姿が健気です。この曲の何が彼らをしてこんなにも駆らしめるのか。かくいう私もウィンダムヒルのアレンジにはまってピアノで弾いた頃がありました。パッヘルベルのカノンは“音楽の原型”のひとつと思います。原型とは人の息遣いや言葉、語りです。
あるブログで大島真寿美の本が続けて取り上げられていてただごとでない胸騒ぎを覚えて3冊注文しました。『やがて目覚めない朝がくる』(ポプラ社)、『チョコリエッタ』(角川書店)、『水の繭』(角川文庫)です。市井の人たちのひたすらな日常の真の豊かさがそこにあるように思います。弱さこそ真の力ではないのか、そう思わずにいられない。
今日、里親を特集するNHKのテレビ番組で聴き覚えのある曲を耳にしました。それが何だか思い出せないのですが、ひとつの音から旋律がつかず離れず流れるその曲にもまた“弱さの力”を思いました。ジーツィンスキーの「わが夢の都ウィーン」やディズニーの「A Whole New World」もそんな曲だと思います。
2008/06/03
弱さ、ということ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿