
伊勢のスーパーで三重県立相可高校食物調理科の生徒が作っている「青春弁当」限定40個の販売があって幸運にも買うことができました。値段は680円ですが中身はちょっとした料亭に負けないくらいの味、クオリティだと思いました。文字通り素材の味をきちんと伝える控えめの味付け、そして、煮物はそれぞれの食材毎にきちんと味がちがいます。ご飯もほどよい柔らかさです。こんな弁当はそうそうあるものではない。これはすごいことだ。(写真はCanon EOS Kiss DX + TAMRON A16、RAWです。)
書店で諏訪内晶子『ヴァイオリンと翔る』(日本放送協会 2000)を手にして読みふけってしまいました。音楽のスピリットに溢れる言葉に惹き込まれてしまいました。音楽療法も音楽の言葉を忘れてはならないし音楽の質を高めなければならない。このことを先週の研究会で時間の関係から言及できずにいてずっと気になっていました。それだけに諏訪内晶子の言葉が染み入るように入ってきました。そして、第3章「師との出会い」でアイザック・スターンのこんな言葉を見つけてまたはっとしました。
「先生が言ったからと、そのまま従うのはこれから改めなくてはなりません。作曲者の自筆譜を研究して、自分なりのフレージングやアーティキュレーションを考え、それに基づいて弓使いを工夫し、それを言葉でも表現できるようにしなければだめです。トリルのかけ方一つにしてもそうです。あなたの音楽というものを、あなた自身で表現していくのです。」
音楽家も自分の演奏について語る術を求められるのだ。そう、この本の魅力は諏訪内晶子が音楽と向き合う真摯な姿だ。
2008/07/27
青春弁当、そして、音楽
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿