2009/02/07

ベネズエラの「エル・システマ」

立春が過ぎておだやかな日が続きます。春も近いことを感じるこの頃です。
今朝の朝日新聞に「音楽が育む生きる目標」という見出しがありました。「ベネズエラ、国が推進30万人」「スラムの子らにクラシック教育」との小見出しもあります。「スラム街や貧困層の子どもらにバイオリンなどの楽器演奏を無料で教える音楽教育システム『エル・システマ』」というもので、これは国家事業となっています。提唱者のアブレウ博士のインタビューでは「音楽にたずさわることで、たとば麻薬の世界と関係しなくてもいい塀をつくることができる。音楽はいろんな問題、麻薬や暴力を防止するためにも役立つ。」「芸術は国民の財産と同時に権利でもある。政府は75年の活動開始以来、支援し続けている。子どもたちが音楽を演奏することは、だれもが持つべき権利だ。」と伝えています。音楽だけがそうした成果を生みだすものではありませんが、小さなときから夢中になれることがあることはとても大切なことです。それが芸術やスポーツであればなおさらです。芸術やスポーツは習熟のプロセスがメソッドとして体系化されていて長い年月にわたって技術や表現の向上に取り組むことができます。そこには精神的な成長も育むスタンスが必要です。こうした取り組みが国家事業として何十年何百年にもわたって続くとどんな国家になっているのか、とても関心があります。これも教育です。

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