よく訪れるブログにソルトレイクシティのバイオリン工房が紹介されました。オーナーのCharles Wie Liu氏は16歳のとき北京の楽器製作技術学校でバイオリン製作を学び始め、アメリカに渡ってキャリアを積んでソルトレイクシティに工房を構えたとか。私の目が釘付けになったのはその工房の写真です。バイオリン工房はいくつか行ったことがありますがこんなに明るい工房は初めてで、バイオリン職人ならこんな工房を持ちたいと思いました。建物の外観もまるでおもちゃの家みたいです。バイオリンの過去の名器はもちろん素晴らしいのですが、今、同時代に生まれ、たくさんの人たちに奏でられる楽器もまた素晴らしい。“安もの”でも楽器は楽器、バイオリンはバイオリンです。駅や街で見かける分数バイオリンを持って歩く子どもたちはほんとに微笑ましい。バイオリンの話を始めると夜が明けてしまいそうになるくらいのたくさんの語りぐさがあってバイオリンの魅力の大きさを思います。ピアノは重工業の発達とともに性能を上げてきましたが、バイオリンは今も昔もほとんど変わることのない手作りの工程を経て作られています。昔ほどの良質の材木がないながらも今だからこそ生まれ得る音の楽器が作られています。「オールド」に対して「ニュー」と呼ばれる楽器の音の方により大きな魅力を感じます。ウィーン・フィルの音も素晴らしいけどベネズエラのオーケストラの音も同じように素晴らしい。映画「耳をすませば」のバイオリン職人を夢見る天沢聖司が羨ましい。
2009/02/26
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