よく訪れるブログにソルトレイクシティのバイオリン工房が紹介されました。オーナーのCharles Wie Liu氏は16歳のとき北京の楽器製作技術学校でバイオリン製作を学び始め、アメリカに渡ってキャリアを積んでソルトレイクシティに工房を構えたとか。私の目が釘付けになったのはその工房の写真です。バイオリン工房はいくつか行ったことがありますがこんなに明るい工房は初めてで、バイオリン職人ならこんな工房を持ちたいと思いました。建物の外観もまるでおもちゃの家みたいです。バイオリンの過去の名器はもちろん素晴らしいのですが、今、同時代に生まれ、たくさんの人たちに奏でられる楽器もまた素晴らしい。“安もの”でも楽器は楽器、バイオリンはバイオリンです。駅や街で見かける分数バイオリンを持って歩く子どもたちはほんとに微笑ましい。バイオリンの話を始めると夜が明けてしまいそうになるくらいのたくさんの語りぐさがあってバイオリンの魅力の大きさを思います。ピアノは重工業の発達とともに性能を上げてきましたが、バイオリンは今も昔もほとんど変わることのない手作りの工程を経て作られています。昔ほどの良質の材木がないながらも今だからこそ生まれ得る音の楽器が作られています。「オールド」に対して「ニュー」と呼ばれる楽器の音の方により大きな魅力を感じます。ウィーン・フィルの音も素晴らしいけどベネズエラのオーケストラの音も同じように素晴らしい。映画「耳をすませば」のバイオリン職人を夢見る天沢聖司が羨ましい。
2009/02/26
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿