読んでいた本から顔を上げると山の稜線に近い雲の間から牡丹色に染まる空が横に長くのぞいていました。午後7時過ぎ、出張からの帰りでした。東京では3日間とも低い雲に覆われた梅雨空でした。帰りの新幹線が浜松にさしかかる頃にやっと青空が見えましたが、前に青空を見たのはいつのことだったか思い出せずにいました。長い雨でした。
この3日間は会議の連続でどの会議も延びたので休憩も少なく、エコノミークラス症候群になってはたいへんと脚を動かすことを心がけていました。しかし、思わず身を乗り出して聴き入ってしまう情報がたくさんあってテンションは知らず知らずのうちに高くなってしまいました。3日間の情報を整理するだけでもかなりかかりそうです。
今日読んでいた本は村上春樹著『1Q84』でした。先週の金曜日の夜、帰りに寄った書店に『1Q84』の1巻がありました。店で見るのは初めてで、それも1冊残っているだけでした。最後の1冊でなければ買わなかったかも知れない。レジでいつも要らないと断っているカバーを付けてもらいました。表表紙にカバーをかけて裏表紙まで回すとカバーがずれていたようで黄色い本の帯が細い三角形に見えていました。それを直したいというレジの女性の気持ちがぎこちなく動く指先から伝わってきましたが、待たせると悪いと思ったのか、肩を少しすぼめてそのままオレンジ色の袋に入れました。ネットで買うとこんなこともないなと思いながら車に向かいました。よくある毎日のよくある光景の中にも実にたくさんの出来事があるのものだ。『1Q84』を読み始めると描き方の密度感が私のものの感じ方ととてもよく馴染むのがわかりました。でも、内容は怖い本です。時間がなくてもついつい本を開いてしまいます。今夜1巻を読み終えて夜遅く2巻を買いに行きました。
2009/07/02
『1Q84』1巻読了
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