NHK-TVで「加藤和彦さんをしのんで」がこの日曜日の深夜に放送されました。わずか50分の番組ですが貴重な映像と音楽が詰まっていました。思えば「あの素晴らしい愛をもう一度」は1971年、私が中学校2年生の時なので彼の曲をずっと聴き続けてきたことになります。大学の時、大阪のライブに行ってその音楽のスムーズさとキレのすごさに圧倒されて私の音楽世界が劇的に広がったように感じたことがあります。こんな音楽もあるんだと。この番組は当時のものだけでなく比較的最近の活動も紹介しています。再々結成のサディスティック・ミカ・バンドの音の造り、構造も緻密さと風通しのよさを感じさせる心地よさがあります。2002年の「ザ・フォーク・クルセダーズ 新結成記念・解散音楽會」の映像も興味津々です。(このコンサートは11月1日(日)13:00-14:52 NHK-BS2で放送とのこと) 飯島真理が歌ったアニメ「超時空要塞マクロス」の「愛・おぼえていますか」も彼の作曲と知ってびっくりです。この曲はiPodにも入れています。彼が亡くなったとき、こんな記事をネットで読みました。「加藤さんは、くしくも19日発売の夕刊フジで、創作上の悩みを語っていた。インタビューは9月28日に行われ、作曲について「89点から92、93点ぐらいの曲はすぐできる。でも、100点じゃないとまずい」と妥協を許さない姿勢を明かしていた。」(SANSPO.COM 2009.10.20)彼の自殺はうつ病の悪化との精神科医のコメントも出ていますが、このエピソードは彼の音楽に対する真摯な姿勢が伝わって私は文字通りストレートに受け止めたい。
自宅の前の通りのシンボルツリーはハナミズキです。その葉が紅葉して逆光の朝日に光る様はきれいです。あっと思っても写真を撮る時間はない。明日と思ってもその美しさは今日のもの。明日は明日の輝きがある。
2009/10/27
加藤和彦
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿