映画「シンドラーのリスト」の音楽はヴァイオリンが印象的です。それもそのはず、イツァーク・パールマンの演奏です。サントラ盤で聴き直しです。作曲はジョン・ウィリアムスです。変幻自在の曲作りです。ただただ美しい音楽は物語の悲劇性を浮き彫りにする。上下を繰り返すメロディーラインは終わりのない問いを表す。
音楽を聴いていると、ときにはそうして終わりのない問いを感じることがありますが、一方では、完結を意識することも少なくありません。それは身体の動作を伴うときです。自分が動作しなくても映像を伴う場合もあります。すっきりした完結感です。ミュージック・ケアはその最たるものですが、歌手の振りやテレビのCMは絶妙なマッチングがたくさんあります。
「自閉症は2階から見ても診断がつく」という話を聞いたことがあります。人の動作や佇まい、居方は内面を表すことが少なくないと思っています。身体の動きを見れば内面の成長がわかるということになります。竹内一郎著『人は見かけが9割』(新潮新書)という本がありますが、その「見かけ」とは単なる見かけではありません。人は姿を見せるだけでコミュニケーションが始まっているのです。アフォーダンスの概念はこのことの説明となるでしょう。だから身だしなみや立ち居振る舞いがとても大事なのです。
先週から堀正岳・佐々木正著『iPhone情報整理術』(技術評論社 2009)を拾い読みしてはなるほどとうなずき共感しています。この本はICTの先駆けを描きながらも単なるノウハウ本ではありません。あくまでも思考のツールとしてのテクノロジーの活用法に徹しているところが潔い。そして、モレスキンとの併用は読んでいてうれしくなります。アナログ人間のデジタル超活用法とでもいえるでしょう。iPhoneが目指したスタイルのひとつの完成形だと思います。取り上げられているEvernoteやScanSnap、オリンパスのラジオサーバーは図らずも私もチョイスしたツールです。行き着くところは似ているなぁと少なからずうれしく思った次第です。
昨日、アテンザの走行距離が177,777kmを超えました。この週末にタイヤのローテーションとオイル交換、室内の掃除をしました。タイヤのローテーションだけでハンドリングががらっと変わって真っ直ぐ走るだけでも五感が覚醒するようです。今のタイヤは空気圧2.6でほどよいダイレクト感があります。
2010/02/17
「シンドラーのリスト」の音楽
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