2024/02/12

入道ヶ岳

昨日、鈴鹿セブンマウンテンの入道ヶ岳に登ってきました。入道ヶ岳は1年半ぶりで前回は9月でした。頂上は深い霧に包まれて蜘蛛の巣には大小さまざまな水滴がついてきれいでした。今回は雪が残る入道ヶ岳でした。場所によってはチェーンスパイクを着けようかと思いましたがザックに入れてきたことを忘れてしまい滑り止めなしで歩くという始末。ふと、5月に八ヶ岳で骨折したときのことが過りました。

頂上手前で細かな白くて硬い粒がパラパラと降ってきましたがそれもまもなく止んで、鳥居が立つ頂上は空に暗い灰色の雲が横たわって写真に撮るとまるで映画「乱」の世界でした。

気温は3℃くらいでとにかく寒かった。低温のためかガスライターが着火せず、マッチで灯油バーナーに火をつけることになりました。カップ麺も3分間待っているとどんどん冷めるのでかき混ぜながら食べるのは毎度のこと。コーヒーもフィルターを使って淹れたもののカップ麺を食べ終わる頃にはやけどの心配をすることなる飲めるくらまで冷めていました。ふとカップ麺の熱量を見ると247キロカロリーしかなくスニッカーズを食べようとしたところ凍っているかのような歯応えでこれも驚きました。朝はしっかり食べてきたのでハンガーノックの兆しはなくほっとしました。

今回の山行で学んだことは、冬場はチェーンスパイクを常備すること(使わなかったので△)、泥対策としてスパッツが有効であること(×)、ソックスはウール系を履くこと(×)、ズボンは裏起毛のものか下にタイツを着用すること(×)、極寒雪山用ダウンパーカーを用意すること(○)、防寒手袋を用意すること(×)、低温対応のバーナーを用意すること(○)等々でした。雪山山行はせいぜい年1回なのでこうした教訓は忘れがちです。当然の雪山対策ですが雪が少ない地元だとおろそかになってしまいます。ザックの外のポケットに入れておいたジャスミンティーは冷蔵庫以上に冷えていてこれは美味しかったです。

下山するときは途中からカメラもトレッキングポールもザックに収納して両手を空けました。岩場や木の根っこをつかみながら四つ這いのようにして降りる場所があるからです。両手が空くとすごく楽でわしわしと降りるのが小気味よくて子どもの頃全身を使って遊んだことを思い出しました。右足首には負担が大きかったようで今日は違和感があります。

入道ヶ岳は地元の高校がかつて遠足の定番コースとしていたようです。その頃はどのルートでどんな状態だったのかと思います。しっかり体を使いました。入道ヶ岳は椿大社の御神体とのことですが椿大社のご厚意で登山客用の駐車場が用意されているので感謝しています。

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