■「障害児医療から カルテに書かないこと」という学研のサイトをよく読みます。最新号の「実践を磨くということ」(吉野邦夫・よしのくにお・国立秩父学園園長・小児神経科医)とバックナンバー最新号の「ああ、『マニュアル』 」(鈴木周平・すずき しゅうへい・大阪医科大学小児科学教室・小児科医)の文脈はこの頃私がよく思うことなので意を得たりです。自閉症スペクトラム障害など発達障害のお子さんの特徴を理解して適切な対応をとることができることは障害児教育に携わる者の必須の条件です。でも、支援やケアの単なる「マニュアル化」はヒューマニズムの放棄だと思う。人権の無視だ。人生はもっともっと複雑なもの。これは障害のあるなしに関係のないこと! 「マニュアル化」で済むならいろんな課題はみんな解決しているはず。「答え」がないから惹きつけられることってたくさんある。子育ても教育もそう! 「久里浜だより」の国立特殊教育総合研究所での研修もそうだった。今も「答え」を探し続けています。「答え」を見つけたかな…と思うとすでに次の「答え」を探してしまう。終わりのない旅だ。それでいい。その営みこそ人が人たる所以ではないのか! 「…カルテに書かないこと」もEBM(Evidences Based Medecine=確証に基づく医療)のパラダイムに収まり得ない人間の「詩と真実」だと思う。この「詩と真実」を見つめ続けることが学校の先生の「詩と真実」ではないのか!
■来週は大雪かも知れないとのこと。スクールバス係の憂鬱は続く(-_-)
2005/01/27
「・・・カルテに書かないこと」
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿