今日の夕刊に「娘の点滴に異物混入…母親逮捕」という見出しを見つけて急いで読みました。記事の最後に「親が薬物などを使って子どもを病気にさせる児童虐待の症例は『代理ミュンヒハウゼン症候群』と呼ばれる。」とありました。代理ミュンヒハウゼン症候群(MSBP)はセバスチャン・フィツエック著『治療島』で知りました。とても信じ難い状態と思いましたがネットで検索すると日本でも珍しくない症例です。心理の深い襞を覗き込むような重い気持ちになりました。
先週、精神科医の話を聴く機会があり、エリクソンのライフサイクルについて触れるところがありました。発達はステップを順にクリアすることとされますが、誰もが標準的な発達プロセスをたどるわけではないと考えています。発達の課題のエピソードはひとりひとり異なるはずであり、環境も異なる。標準とされるプロセスは収斂化の結果と考えるべきではないのだろうか。標準を個に押し付けてはならず、それは参照であり、個別の課題の解決のプロセスはそれぞれ異なる。標準と個別性は適切なバランスを保って考えられるべきものです。どちらも大切。
2008/12/24
代理ミュンヒハウゼン症候群
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