2009/02/14

徳永英明の「VOCALIST」

男らしさと女らしさについて云々された一時期がありました。ある時は格闘技家が試合を終わって家に帰ってひとり、ショパンをピアノで弾くのは素敵だとコメントする番組がありました。もう、10年も前のことでしょうか。今となっては何でもありです。徳永英明の「VOCALIST」はそんな今だからこそ在り得たシリーズだと、ふと思いました。このシリーズはiTunesに全て入れているし、マイベストのプレイリストも作っているほどはまっています。沢田知可子を聴き始めたのも「VOCALIST」がきっかけです。オリジナルはもちろんいいのですが、徳永英明の歌もまたいい。すごくいい。どうしてだろうか。それはきっと、男性女性という社会的性差(ジェンダー)を超えた個人としての思いを何の気兼ねなく馳せるひとときがあることを教えてくれるからではないのだろうか。男性歌手の歌を女性歌手が歌い、また、反対に女性歌手の歌を男性歌手が歌う、つまり、男の歌と女の歌が生みだされる社会的背景がありながらも歌として表現されるプロセスでそれは共感し得るところがあることを互いに知ることとなる。これはきっとすばらしいことだ。音楽に限らず、芸術が成し得ることです。

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