山口絵里子著、サブタイトル「25歳女性起業家号泣戦記」のメッセージに富む1冊です。これは若い起業家のサクセスストーリーというより理念を貫く決意書というべきか。私には著者の小学校から中学校にかけてのエピソードが頭から離れない。いじめられた小学校時代、反抗を重ね、そして、柔道と出会った中学校時代、高校時代は柔道の全日本で7位になって、いざ進路というとき、小学校以来の学校に対する不満が社会を変えようとする方向に持ち前のパワーが発揮される。彼女を迎えた慶応義塾の懐の深さもまたすごい。マザーハウスのCEOは若くして社会に揺さぶりをかける起業家です。そのベクトルは大いに共感します。出会うべくして出会った1冊だと思う。
この本は、昨日、長崎で買い求めました。高校の修学旅行以来、実に35年ぶりの長崎は全国児童青年精神科医療施設協議会研修会(全児研)で訪れました。テーマは「統合失調症の発症」です。私は2日目と3日目の出席でしたが、13本の発表と職種別懇談会、地元の特別支援学校訪問と目まぐるしい日程でした。発表はほとんどが医療サイドで、若年での発症が多い統合失調症の最先端の知見に触れることができてたいへん成果の大きい2日間でした。同時に学校教育の強みをあらためて噛みしめました。こうした知見と教育の強みが子どもたちのSOSをキャッチする感性はもっと磨かれなければならないと思いました。学ぶことに貪欲たれ!
2010/02/06
『裸でも生きる』
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