学校教育はお国柄が顕著に出るように思います。特別支援教育の仕事をしているので各国の社会の仕組みや歴史、宗教といった教育を取り巻く社会の諸要素のことにも大きな関心があります。外国の学校を訪問したことがないのにそう思うのは数々のメディアによります。障がいがある人たちの環境は欧米が進んでいると思われているようです。何をもってしてそう思わしめるのか。それは検証が必要だと思いますが、そんなことはちょっと横において、こんな所もあるよという、ポンと膝を打ちたくなるウェブサイトをヒットしました。「オーストラリアの養護学校事情」です。日本の特別支援学校の小学部1年生の夏休みにオーストラリアの特別支援学校に体験入学したときのエピソードです。読み方は読み手それぞれですが、なんともいえないほんわかとした時間と空間が社会の豊かな文脈を伝えてくれています。コミュニティーの人と人との関係性はこうありたいと思ってしまいました。オーストラリアも個人主義なのだろうか。そんな一言で片づけられることではありませんが、ふと、そう考えてしまいます。それから、iPhoneやiPadが障がいがある子どもといかに繋がるかについても数々のエピソードがあって、日々一刻一刻を楽しんで行動するやわらかな発想に脱帽です。トップはこちら!
2010/09/10
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上笙一郎著『満蒙開拓青少年義勇軍』
夏休みに長野県の満蒙開拓平和祈念館を訪れたいと思い、その仕込みと読み始めた本がきっかけとなっていくつかの点と点が結ばれてその糸に巻かれているような感覚、息苦しさを感じるようになってきました。その本とは上笙一郎著『満蒙開拓青少年義勇軍』(中公新書 315 1973/S48)です。...
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4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
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