昨日のNHK ETV特集をたいへん興味深く観ました。東京都品川区にある日本手話で敎育を行う明晴学園を取材した「静かで、にぎやかな世界 ~手話で生きる子どもたち~」です。NHKは昨年も明晴学園を特集した番組を制作しています。ハートネットTV「静かで、にぎやかな学校~手話で学ぶ明晴学園~」(10月2日初回放送)です。2つの番組は一部同じ映像を使っていながらずいぶん印象がちがいます。今回のETV特集はとりわけ引き込まれてしまって放送後すぐに録画を2回繰り返して観ました。はじめは特別支援教育の視点で観ていたはずなのに、いつの間にか敎育のあり方そのものについて考えてしまっていました。キーワードとして思い浮かべる言葉を並べてみると、「子どもの成長」「身体性」「今日的な教育課題へのアプローチ」「言語の獲得」「自己形成」「少人数教育」等々です。敎育全般に汎化する問いかけがたくさんある番組でした。「今日的な敎育課題へのアプローチ」とは教育の本質を問うときのひとつのモデルとの受け止めです。このあたりは制作者もNHK_PRのサイトに記しています。「初めてこの学校の子どもたちを見たときに、考えさせられたこと。それは、子どもの育ちに必要なことってなんだろう…ということでした。」私もそうでした。特別支援教育について云々する前にまず教育、子どもの育ちのために教育は何をしなければならないのか、それを問うことが不可欠であることをこの番組の子どもたちの姿が私たちに示しています。
2018/05/27
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