三重自立活動研究会の研修会でした。講師は地元大学の理学療法士で、講師の一言一言にうなずく参加者の姿がとても頼もしく思いました。どうして彼ら彼女らはそうしてうなずくのか。講師の言葉に思い当たることがあるからだと思います。学校や病院、事業所などで子どもたちと過ごす日々の中で人の心は動く。感動や驚き、時には落胆してため息をもらすこともある。子どもたちとの様々な応答の連続が関係性を高め、さらに濃密な時間を迎える。そうした経験は、しかし、個人のもので留まっていることが少なくない。誰かに伝え、説明する必要があることが多々ある。言語化という作業だ。このとき欠かせないのは言葉である。自分自身が納得する言葉を用いない限り他の人に真意を伝えることはできない。そのためには「言葉を知り、自分の言葉をもち、言語化する」というステップは欠かせない。今日の講演は参加者たちの日々の営みを言語化する言葉を授けたと考える。自分たちの日々の営みの意味や価値が言葉としてわかったとも言えるだろう。講師の一言一言にうなずく姿は彼ら彼女らの日々の実践の質の高さを物語っている。三重自立活動研究会は発足4年目、8回の研修会を開催してきました。名前こそ自立活動ですが、今後も多機関他職種の有志たちがが「交流」と「共有」を重ねて誰もが「向上」していける場を提供していくことに微力ながらかかわっていきたいと思っています。
2018/12/08
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