今日は隙間時間にもう1台のパソコンを組み立てました。AMD RYZEN 5とMSIのマザーボード、16GBのメモリ、ストレージの500GBのSSDは新調しましたが、電源やケース、光学ドライブはこれまでのものを使いました。CPUクーラーは今回コンパクトなリテールを使ったのでケースの中はガラガラになりました。といってもmicroサイズなのでコード類がかなりのスペースを取りました。組み立ては1時間もかかりませんでした。通電も一発でクリアしてやや気がかりだったWindows11もあっさりとインストールされました。前のAMD A8と比べると起動は段違いの速さでブラウジングもクリックにきびきびと反応して爽快です。セットものやセール品ばかり集めたので予算も低く抑えることができました。OSもMicrosoftの正規品が一時値段を下げていてこれも助かりました。でも、電源は500Wで基礎体力は十二分だしケースはFractal DesignのDefine R8なのでリビングではファンが回っているかどうかもわからないくらい静かです。これで自宅のデスクトップはしばらく安泰かと思っています。
2024/09/29
2024/09/28
iTunesの修復
自作PCは概ね順調に動いていますが、iTunesのプレイリストが失われてライブラリーとプレイリストの修復がネックになっています。Cドライブ以外に保存してあった音楽データは全て無事…のはずなのですが、そのデータは「アーティスト」別に生成されたフォルダに保存されていてそれが厄介です。例えば、CDでは1枚のアルバムでも複数の「アーティスト」の曲が入っていれば「アーティスト」別に生成されたそれぞれのフォルダに保存されていてアルバムの形に曲を集めて並べるのはほぼ不可能です。また、複数のCDがボックスとしてまとまっていてもCDのネーミングによって別フォルダに保存されているのでプレイリストとして整理するのも厄介です。私のライブラリーは一万数千曲あって気の遠くなるような作業になります。文字通りのライブラリーとしてこれから少しずつプレイリストを作っていくことになります。
そうして作業をしているとついつい聴き入ってしまいます。図らずも聴き直しとなってこれはこれで面白いものです。私のライブラリーのほとんどはクラシックでその時々に集中的に聴く曲があって、今はチャイコフスキーがどうにも気になっていろいろ聴いています。今日はチャイコフスキーとブラームスのプレイリストをいくつか作成しました。作業は遅々として進みませんがこれはこれで楽しみです。
2024/09/23
北アルプスと信濃大町
先々週末、北アルプスの唐松岳に行ってきました。八方池止まりで登頂までいかなかったのですが北アルプスの雄大かつ壮麗な山々を目の当たりにして、また、翌日訪れた大町山岳博物館で知った登山を巡る大町の歴史の密度の高さに目を奪われつつも満たされたものがありました。率直にすごい!と思いました。
前日の夜8時半に出発して黒菱駐車場に着いたのが午前2時でした。暗く細い林道を慎重に進んでこの先に何があるのだろうと思っていたら200台収容の駐車場はほぼ満車だったので驚きました。私もそのひとりですが山行に時間もお金も体力もかける人がこんなにもいるのかと。でも、八方池にいるとどんどん登山客が来て唐松岳の方向に登っていくその多さにはもっと驚くことになります。どうにか車を停めて外に出ると夜空は満点の星が輝いていました。
仮眠もままならないままリフトが動く午前5時が迫ってきたので支度をしてリフトに向かいました。日が昇り始める中でリフトに乗って後ろを振り向くと下に雲海が広がっているのがわかりました。雲は上に乗れそうなくらい分厚く見えました。リフトの乗り換えを待つ間に日の出を迎えてそれはそれはきれいでした。刻々と光が変わるので何枚も写真を撮ったつもりでしたが後で見返すとそんなにたくさん写真を撮ったわけではなくその風景に見とれていたのでしょう。日が昇ると白馬の山々がくっきりと見えて壮大でした。双眼鏡で見ると白山の山小屋に続く稜線に数人の登山客の姿がありました。急斜面の山肌や雪渓の表面の黒い筋も荒々しくて見入ってしまいました。私の技術と体力では近づくことすらできません。それでもただ見ているだけで満たされるものがありました。
2つ目のリフトを下りていよいよ登山となりました。きっと寒いだろうと初冬向けのウエアを用意したものの登り始めると日差しは強く流れる汗がメガネに付いてそれがとにかく煩わしい。八方池に着く頃には行く手にガスがかかることが多くなって池に映る山を見ることはできませんでした。また、時間的に登頂することも断念しました。それでも満たされるのは何だったのだろうと思います。
その日は白馬に泊まって8時間眠り続けました。翌日は爽快な気分で大町山岳博物館を訪れました。昼前、駐車場はほぼ満車でした。博物館に足を踏み入れるとさもあらんとすぐわかりました。順路一番の3階の窓から見えるはずの北アルプスの山々は中腹から上が雲で見えなかったものの南北に連なる山々の大きさはわかりました。大町の人たちはこの風景を見続けて暮らしているのだと
思うとその風景からもたらされるものの見方や考え方はきっと私にはすぐにはわからないものにちがいないと思いました。地質や岩石から始まって登山の歴史を物語る数々の展示はそれを示すものでした。ウェスタンに北アルプスを案内した上條嘉門次がウェスタンから贈られたと伝えられるピッケルなど貴重な収蔵品が展示してありました。これはただ事ではないと思いました。
私は高校のとき合唱組曲「山は祈る」を通して登山を考え始めました。大学に入ってからは山岳関係の本をよく読みました。新田次郎の小説や加藤文太郎の『単独行』などです。のめり込みました。しかし、ワンダーフォーゲル部に入っている友人の話を聞くと登山は自分にはとてもできるものではないと思い込んでしまいました。-10℃の冬山でシュラフにくるまって寝ること、岩場で20kgのリュックを背負って靴の先1cmを岩に置いて体重を支えることなど、そんな話を聞くと山で命を落とした「山は祈る」の世界がよみがえってくるのでした。自分には絶対できないししてはいけないことだと思いました。映画「アイガーサンクション」を観たときもそう思いました。
その後、退職後のことを考えるようになった五十代半ば、書店で平積みになっていた加藤則芳の『メインの森をめざして』(平凡社
2011)で欧米のロングトレイルの文化を知って私もいつかは山を歩きたいと考えるようになりました。山に入って自然や歴史を肌身で知って言語化することは私を惹きつけました。退職した翌年、知人が登山を始めると私も誘われて山に登るようになって今に至っています。三重県は鈴鹿山脈をはじめ登山に適した山がたくさんあります。その歴史もまた興味深くて山岳史などの本も集めるようになりました。そうした私のささやかな経験の延長線上で北アルプスの雄大かつ壮麗な姿と登山を巡る大町の歴史を知って圧倒されたわけです。大町山岳博物館を訪れた日は朝から北アルプスにガスがかかって昼過ぎになるとすっかり雲に覆われてしまいその全貌は見ることができませんでした。大間ににはこの先何度も訪れることになると思います。アルプスの山々を毎日仰ぎながらの暮らしはどんなものなのだろうかと興味津々です。
2024/09/21
5年ぶりの自作PC
今朝、自宅のデスクトップが起動しなくなってどうしようもなく少しずつ集めていたパーツでWindows11対応のパソコンを自作することにしました。どうせならとわずかながらグレードアップしたパーツを集めたのでCドライブは1TBのM.2、メモリは32GB、電源は750W、ケースはフラクタルデザインのミドルタワーR5というやや大げさなものとなりました。CPUは初めてのIntelでCore
i5-14500です。組み立ては順調に進んで通電も一発でクリア。さて、肝心のWindows11のインストールとなったところでわけがわからなくなって時間とエネルギーを消耗しました。終わってみればパッケージのUSBをそのまま使えばよかったのですがインストール中にネットの接続が必要となる云々というパーツショップの店員の言葉が気になってインストールメディアを作成しようなどと考えたのがつまずきの原因でした。ネットの情報もあてにならずパッケージのUSBでけっこうあっさりとWindows11がインストールできて使えるようになりました。でも起動するとエラーが出てBIOSの画面に誘導されていちいち起動ドライブを指定しないとOSが起動しない。BIOSの画面を見るとCPUファンのつなぎ方が間違っているらしいのですがMBの取説を見てもさっぱりわからず。CPUファンは回っているのでこのまま使いながら解決策を見つけます。それともう1台、Windows11対応に更新するパソコンがあってこちらも近々組み立てる予定です。こちらはAMD
RYZEN 5です。
「自作パソコンは必要があるから作られるのではなく作りたいから作られる」との名言に沿わず今回は必要だから作らなくてはならなくなりました。昨日まで動いていたA10のパソコンは2019年年明けに組み立てたので5年半使ったことになります。この5年の間にCドライブのSSDはM.2へ、メモリはDDR3の8GBからDDR4の32GBなどと変遷しました。困ったというか選択肢がなかったのはケースでした。5インチの外付けベイがあるケースがほんとに限られていて今回のフラクタルデザインのR5は2014年の発売らしく往年のモデルです。同シリーズはmicroATXのR8も使っていて定評通りの静音です。CPUもソケットLG1700という長年続いてきた規格で遠からず前世代のものとなると思いますがいわば枯れた技術なので安定して使えるでしょう。
グラフィックは拡張ボードを見送ってGPUで運用を始めていますが、例えば、MSIのGeForce
RTX
4060という5万円弱の中堅どころのグラボのAmazonのレビューが日本だけではないにしろ4,000件近くもあるというのには驚きました。そのほとんどが自作パソコンに組み込まれてのものだと思います。販売数はその何倍にものぼるのでしょう。用途はゲームなのだろうか。こうしたマーケットの広さは驚かずにはいられない。されどゲームなのだろうか。という私もこのグラボを狙っています。電源を不相応な750Wにした理由はそこにあります。
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
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4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
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この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
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新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...