ずいぶん前のものですがNHKの調査では十代後半に出会った音楽がその人の音楽の趣向を決めることが多いとのことです。そんな十代後半というとFM放送がステレオで聴けて録音できるラジカセを買った高校1年生が私の音楽遍歴の始まりといえます。事実、音楽ばかり聴いていたように覚えています。とにかく聴く音楽がどれも乾いた海綿のように自分の中に入ってきたといってもいい。クラシックと洋楽は手当たり次第に聴いていました。その中でもデオダートはちょっと異質な存在で目の前にアメリカの摩天楼が広がるような感覚に包まれました。先日、当時のそうしたアルバムがCDで出ているのがわかってまとめて4枚調達しました。邦題では、デオダートの「デオダート2」と「ツァラトゥストラはかく語りき」、ヒューバート・ローズの「春の祭典」、そして、ジム・ホールの「アランフェス協奏曲」です。名古屋駅前の地下街にダイヤトーンのショールームがあって「ツァラトゥストラはかく語りき」ばかりリクエストしました。レコードをかけるのはマッシュルームのような髪型の若い女性で、当時、もう30数年も前のことですから正規雇用の社員だったと思いますが、手際よくレコードに針を置くと自分の席に戻って文庫本に目を落としていました。少し薄暗いそのショールームはデオダートの電子音楽がよく合っているようい思い、今もデオダートのを聴くとその光景がよみがえってきます。音の記憶は不思議なものです。大学生の頃、今のようにコンピュータやスマートホンがあったらどんな毎日だったろうと時々考えます。私のことですからまちがいなくそんなガジェットに夢中になっていたことと思います。スマートホンにモーツァルトをいっぱい入れて聴いていたにちがいないし、パソコンもやっぱり自作していたでしょう。その頃といちばんちがうのは、今は音楽を聴く時間が当時の何分の一もないということです。交響曲を通して聴くなどここ何年も数えるくらいしかありません。ほの暗いダイヤトーンのショールームでデオダートに聴き入った頃がただただなつかしい。デオダートも十代後半の出会いです。
2014/10/13
2014/10/12
10月のポコ・ア・ポコ
10月のポコ・ア・ポコは4家族のみなさまにご参加いただきました。いつもよりちょっと少ない人数というだけですが、この空間こそとがんばるお子さんもいて動作もちゃんとできてグッズなどの受け取りや袋に返すことも積極的でした。みんなわかっているのです。それはふだんの姿でわかっているはずなのに形としてできるとまたちがううれしい気持ちになります。次回は11月30日で1月半のブランクがあります。楽しみにしてその日を待っていてほしいと思っています。
2014/10/05
いくつかの音楽シーン
2014/09/30
弓のケースの話
バイオリンとチェロとコントラバスの弓の長さはどうちがうのか。楽器の大きさに反してバイオリンの弓がいちばん長いということは以前聞いたことがあって比べたこともたぶんあったと思います。バイオリンの弓の毛替えをするときにどうやって弓だけを店に持っていくのかがずっと解決しないままでしたが、コントラバスの弓のケースに難なく収まることがわかって今まで何を悩んでいたのかと少々情けなくなりました。なぜコントラバスの弓のケースが、ケースだけが家にあるのかはさておき、バイオリンの弓がいちばん長くてコントラバスの弓がいちばん短いと思い込んでいたのでそもそも試すことをしなかったのです。もしかしたら弓の長さというのは毛の長さのことかもしれません。コントラバスの弓はとにかく大柄で、もしやと思ってそのケースにバイオリンの弓を2本入れてみると入りました。これはこれはとほこりを拭いたところほとんど傷んでなくて留め金の色がくすんでいた程度でした。このケースは20年くらい前のものですが、よく見ると作りがとてもきれいで底と蓋のわずかな隙間も見事なほど均一で表面の黒いクロスもぴったり貼られたままです。弦楽器の値段はそれこそピンキリでこのケースもスタンダードクラスと思いますがこのクオリティはすごいと思った次第。コントラバスの弓のケースにバイオリンの弓を入れて持ち運ぶというのはちょっとおもしろい。
2014/09/21
9月のポコ・ア・ポコ
9月のポコ・ア・ポコは6家族のみなさまにご参加いただきました。8月は台風で中止となって2か月ぶりでした。子どもたちはぐっと大きくなって、参加の仕方も上手になって頼もしく思いました。少人数だと自分らしさを出しやすいのは誰しも同じで、ここぞとばかりのアピールは動作をしてのことで、やっぱり全部ちゃんと理解してるねとスタッフで話をしました。これからも子どもたちもご家族も安心して参加いただける場でありたいと思っています。来月も楽しみです。
2014/09/19
自分たちで決めるということ
2014/09/13
ウィットナーの譜面台
2014/09/10
スーパームーン
2014/08/29
8月の終わりに
2014/08/01
あらためて病弱教育
パール・バック『母よ嘆くなかれ』
音楽療法の研修資料で前に作成したスライドからパール・バックの引用を使うことにしました。ポール・ノードフ、 クライブ・ロビンズ著、望月 薫訳『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998) に寄せたパール・バックの「序」の一部です。 遅滞のある、ゆっくりと考える人た...
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9月の日曜日のポコ・ア・ポコは9家族のみなさんに来ていただきました。私は夏の疲れが出て始まる前から少々おぼつかないところがありましたが、子どもたちが来てくれるといつもの元気が戻って密度の濃いセッションとなりました。曲の終わりの「静」をみんなで感じることの達成感はいつも素晴らしい。...
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この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
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Xで障害の「実存モデル」という言葉を知ってリンクをたどると 東京芸術大学のサイト でした。2018年度の「ダイバーシティ実践論」(担当教員:日比野克彦(東京藝術大学 美術学部長))の「当事者との対話4」「バリアフリーとは何か」という講義の概要で講師は東京大学の福島智氏でした。以下...