昨日、オデッセイのタイヤをスタッドレスから夏用に交換しました。2月は京都に3回、東京に2回(八ヶ岳高原経由が1回)、長野に1回という長距離ドライブの慌ただしい週末で、やっとこの土日は近場のいつもの用事だけになりました。
2月末の土日に東京に行ったときは乙武洋匡さんたちが起業して始める「まちの保育園」の近くに行くことがあって寄ってきました。まだ工事中で、その日の前日には説明会があったのですが気づくのが遅くて定員に達していました。「まちの保育園」で注目したいところはカフェがあることです。お母さんお父さんも地域の人もそこで交流することをデザインしています。もちろん、そのための+αのしかけも必要ですが、そうした場がその意図でつくられていることがまず大事。開園したらぜひ訪れたいと思いました。
また、2月初めに行ったときは文化庁メディア芸術祭にも行って来ました。会場は六本木の国立新美術館です。時間がなくてゆっくり観ることができなかったものの、自分の感覚が日常と非日常とを行き来する浮遊感がおもしろくて五感が覚醒するかの体験がありました。サテライト会場の東京ミッドタウンもその存在そのものが興味津々で見て回りました。
国立新美術館と東京ミッドタウンを結ぶ道筋に、昭和初期と思しき木造の住宅や店舗があって目を引きました。使われているようすもない廃屋で、国立新美術館と東京ミッドタウンとは対極にある建造物といえますが、そのコントラストが東京の裂け目のような、声を押し殺したような叫びのように思えてカメラを向けることもためらうほどのインパクトがありました。メディア芸術祭も似た感覚を覚える作品がいくつかありました。人間って何?、幸せって何?、と絶えず問いかけられているようでした。
東京ミッドタウンの前でスマートフォンと思しき携帯のCMかPVのロケが行われていて、これも興味津々でした。役者というのかダンサーというのか、スーツの男たちのきびきびとした動作はプロならではのキレがあって魅入ってしまいました。自分の身体を意図通りに動かすこと、それは当たり前のようですごく難しい。たいへんな技術だと思いました。あと、驚いたのは、カメラがCanon EOS 7Dだったことです。ビデオカメラではなく一眼レフ、それも、ハイアマチュア向けのEOS 7Dだったのです。そういえば私のOLYMPUS E-P1の動画もいわゆるフルHDできめこまかな描写です。そのクオリティが写真を趣味とする人たちが手にする機材で得られるということです。そうか、そういうことだったのかと、私の中で落ちるものがありました。誰もがクリエイターになれる環境が身近にあることを実感しました。
東京は人が多くて、それだけで経済の循環が成り立っているとみていいでしょう。では、地方はどうか。このところ広井良典の定常型社会やコンパクト・シティの考え方に大きな関心があります。学校がコミュニティをつくるというフレーズも現実味を帯びてきているように思います。学校を整備することが新たな地域社会をクリエイトするという、双方向の行き来の仕組みや仕掛けが地方の活性化につながるということを仮説にしばらく考えてしまうでしょう。
2011/03/06
2月のまとめ!?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
下鴨納涼古本まつり
京都下鴨神社薫の糺の森が会場の下鴨納涼古本まつりに行ってきました。古本まつりなるものに行ったのは初めてで、しかも神社の境内なので見るものすべてが新鮮でとても面白かったです。この古本まつりを知ったのは県内の古書店のインスタグラムです。時間ができたので思い立って行った次第です。小...
-
4家族のみなさんに来ていただきました。4家族は日曜日のポコ・ア・ポコでいちばん少人数のように思います。少ないと子どもたちのことがよくわかるし、また、子どもたちもその空間を等分する割合の大きさを実感します。いつも小さくなっている小さなお子さんはこのときとばかりグッズの袋と開けようと...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
新年早々の大きな地震で防災意識が下がっていたことを痛感。 元旦に届いた2冊の本は、上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』(山と渓谷社 2023)と上野の森美術館の「遠藤彰子展 魂の深淵をひらく」図録(上野の森美術館 2014)です。 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は著者が20年前に建てた...
0 件のコメント:
コメントを投稿