■酒を全然飲まなくなって2週間になります。これという運動もしないのに体重は3キロ近く減って、ジーンズは1サイズダウンしたけどそれでも大きいくらい。食事は3食しっかり食べるようになってお腹は空いても不思議なことに間食をしたいとも思わない。飲み物はお茶と水とコーヒー。とにかくお茶と水を飲んで飲んで1日に4Lは飲んでいます。さながら“ウォーター・ローディング”です。体重が2週間で3キロ近くも減ると体が軽くなったことを実感。走ってウエイトもして椎間板ヘルニアと上手につき合って行こう、と思う。
■MPVに乗ってやはり2週間になります。MPVのデザインは他の国産車にないユニークなものです。ボディはオデッセイやエルグランドよりも大きいのに見た目はそう感じさせません。5ドアの軽自動車をそのまま大きくして前後のオーバーハングを延ばしたようなデザインです。室内もそう広くは見えないのに乗ってみるととにかく広い。シートのサイズも大きくて(ちょっと硬めの)ソファーに座っているみたい。アクセルとブレーキ、ハンドルをベストポジションにするとフットレストに左足が届かない。あまりに広くかえって落ち着かないくらいで、おそらくアメリカサイズなのでしょう。こんな車があったのか!と驚きながらもその大らかさが気に入っています。エンジンは2000ccですから動力性能で特筆すべき点はありませんが、全体のゆったりとしたイメージにお似合いな走りです。しかし、ボディの剛性はたいへん高くてサスも適度な硬さがある上にシャーシのバランスもいいのでコーナリングはとても安心感があります。2枚のスライドドアがあるにも関わらずボディからの異音は全くありません。燃費は9~10キロと意外によく走ります。
■そんなMPVで走る55キロの通勤ドライブ中は音楽をきいています。今まできいていたCDをそのままMPVに乗せ替えたものの、どうも場違いな印象です。ひょっとして、と思って今日はアルゲリッチが弾くバッハをきいてみたところ、これがよく合いました。アルヘリッチが弾くバッハはMPVのキャラクターと相容れないところがあるように思いますが、MPVではクラシックもきけるということでしょう。来週は管弦楽曲やコンチェルトのCDも乗せましょう。
■部屋の片付けをしていてPhotoShopLEの本が目に止まりました。画像処理ソフトとしてWindows98SEで使ってきましたがWindowsXPでの動作保障はないように思っています。後継ソフトPhotoShopElementにはトーンカーブがありません。トーンカーブは取り付きにくいところがありますがアナログ感覚で仕上げまでいけるあの感じは捨てがたいものがあります。WindowsXPで動いてくれるでしょうか。
2002/06/08
MPVの文脈その2
2002/06/03
ThinkPadからVAIOへ
■先週の日曜日、久しぶりにジョギングをしました。おとなしくしている椎間板ヘルニアが目を覚まさないようにふと走り始めて家の前の道を行ったり来たり。忘れていた走る感覚が少しずつよみがえってきます。ていねいに脚を運び、腕の振りを変えて肩と首筋をほぐして腰の回転を加えていきまます。心拍数が上がり過ぎないように負荷をコントロールしながら20分間走りました。走り終わったときの心拍数は120でずまずの運動強度です。クールダウンもひたすらていねいにして最後にストレッチ。そうして走ること自体は非日常的な感覚を生み出して、走っているときはいろんなことを考えてしまいます。でも、また走ろうかなと思うのは体の維持がいちばんの理由です。体力も体型も自分でコントロールしたいもの!
■VAIO-SRの設定がほぼ終わりました。インターネットの設定などもThinkPadを横に置いてしたのでスムーズに行きました。この機会にインターネットなどの設定画面をプリントしてファイルしておきました。いざというとき役立つのはハードコピーです。
■今回の更新からVAIOです。ThinkPadと比べて液晶画面が明るくきれいでとても見やすいこと、HDDの容量が20GとB5ノートしては標準的なこと、USBとIEEE1394のコネクタがあること、バッテリーのもちが4~5時間と長いこと、軽いこと、CD-RW&DVDドライブが外付け電源なしで使えること、そして、起動と終了に安定感があることなど、とても使いやすくなっています。プレインストールのVAIOのAV関係ソフト、しっかりしたキーボードも魅力です。難点はデザイン上の理由からか、液晶のトップを開けるときどこに指をかけたらいいのかいまだにわからない構造だということです。左クリックボタンをひっかけてボタンがずれたことも!
■ThinkPad535Eは4年半使ってきました。メモリ増設、HDD換装、バッテリー買い替え、OSをWindows95から98SEに入れ替え、LANでデスクトップのDELLにデータ転送とがんばってきましたが、CPUもHDDもデータ転送の手間もそろそろ限界で、システム全体の安定感も落ちてきていました。Windows9x系は使っているうちにOSが不安定になってきます。ThinkPad535Eはトラブルをかかえながらもよく4年半も動いたものです。VAIOはWindowsXPでシステムファイルが保護されているはずなのでその点は安心していますが、データのバックアップは今まで通りこまめにしていきます。
■VAIOにインストールしたソフトは、「ホームページビルダー ver.7」(ver.5からバージョンアップ)、「XGworks ver.4.05」(ヤマハのサイトからダウンロードしたXP対応プログラムでver.4.03からバージョンアップ)、「KumaCopy ver.0.11」(問題なく稼動)です。あと、「ScoreMaker」はバージョンアッププログラム待ちで、画像処理ソフトは何にしようかと思案中。画像ビュアーはVAIOの「Picture Gear」を試用。プリンタでは、エプソンPM2000CはXP標準のドライバで動くが用紙設定など細かなことはできないとか。ドライバをバージョンアップしないエプソンには誠意が感じられません。auのPacketOneカードはKDDIのサイトで確認、購入時の99年版ドライバで通信できました。
■データは80MBのコンパクトフラッシュで移しました。DELLの背面からLANのクロスケーブルを抜くのがめんどうだったので…そうこうしているうちにThinkPadが何度もフリーズして冷や汗ものでした。全部で約500MBでした。
■B5ノートはWindows3.1から3台目です。小さいがために苦労することもありますが、時間のやりくりに四苦八苦している私には“どこでもパソコン”が必要です。C1もいいけどハード、ソフト全体を考えるとコストパフォーマンスではSRが狙い目でした。
■麦畑の刈り取りが始まっています。今年も写真が撮れないかも知れません。ああ…
2002/05/19
また雨だ!
■また雨だ。でも部屋をきれいにしたので仕事も進む。何のための休日だかわかりませんが落ち着いて考える時間は休日しかありません。朝から家のそうじと模様替えの続きをして昼から出かけました。
■次の車(MPV)のカーナビを決めてきました。いちばん安いものといっても10万円を少し出ました。カーナビは多機能もいいけどほんとに20万円も30万円もする機能なのだろうかと疑問に感じています。そして、10万円ちょっとカーナビが市内の自動車用品全国チェーン店でも販売価格が2万円もちがいます。ものの値段がますます信じられなくなった次第です。
■次にマーム(イオン)に行ってフライパンと包丁を買いました。道具なのでそれ相応のものを選びました。料理も道具次第で楽しくなります。味はまた別ですが、楽しく作った料理はたとえ失敗してもおいしくないはずがありません。音楽も料理も道具にこだわろう!
■パソコン売り場でUSB-パラレルのプリンタ接続コードを見つけました。これでVAIOのプリンタ問題は解決してしまいました。そうそう、XP対応のドライバも必要ですけど。残るは楽譜認識ソフト「スコア・メーカー」と「ホームページビルダー」のバージョンアップです。
■“ダヤン”のグッズを集めているマームの“シーベレット”という店で『ダヤンの絵本づくり絵本』(MPC 2001)を見つけました。「ダヤンの作者が絵本づくりのA to Zを楽しく語ります」というコピーの通り、なんとも楽しい絵本作りの手引きです。
■絵本作りといえばNHKの「未来への教室・ディック・ブルーナ②」でも絵本作りの手順を取り上げていました。作家それぞれに自分のスタイルがあって腑に落ちるものがありました。
■「未来への教室・ディック・ブルーナ①」で子どもたちにストーリーの結末を創作するテキストとしてブルーナが取り上げている本が『ミッフィーのおばあちゃん』です。ミッフィーの大好きなおばあちゃんが死んでしまいます。日本では1997年の本で、その頃、私は死を子どもにどう教えようかと子どもの本売り場をあちこち歩いて見つけた本です。この絵本の基調色は“ブルーナカラー”の緑です。“安心”がテーマの色です。悲しみの青ではありません。この本を子どもに読み聞かせをするのは難しいことです。読み聞かせをする人が死をどう受け止めているのか、ミッフィーは問いかけています。
■「未来への教室」のシリーズの“先生”を取り巻く時間はとてもゆっくり流れています。それがまた魅力の番組です。そんなふうに仕事ができたら!
2002/05/18
やっと晴れた!
■やっと晴れました! GWの頃からずっとくもりや雨だったような気がしています。梅雨のはしりでしょうか。いつしか麦たちも黄色く色づいてきました。穂だけでなく茎も黄色くなる頃、畑が夕日に金色に輝きます。今年こそカメラを持って麦畑を歩きたい!
■このところいろんなことがあるなぁと思いながら過ごしていました。その中でとりわけ驚いたのが中国の日本領事館の対応です。領事館の対応といってもその対応は領事館のスタッフひとりひとりのその時どきの判断の結果です。自国の国民が亡命しようなどという国しか作り得ない国にも呆れますが、亡命という事象をあんなふうにしか扱えない領事館の国の国民のひとりとして私は恥ずかしい限りです。あの外交官たちは自立も自律もできていない。徒党を組み、事なかれ主義をよしとしていてはこの閉塞は破れません。そして不利益を被るのはいつも「社会的弱者」です。どうでもいいことはどうでもいいが、いざというときにどれだけ行動できるか、それが人としての存在の証だと思います。
■部屋の模様替えをしました。そうじはいつも本の処分から! 今日もたくさんの雑誌と本を荷造り紐で縛りました。使わなくなったパソコンソフトもいくつか捨てました。古い写真も整理しました。そして、クラビノーバ(電子ピアノ)を部屋に入れました。部屋は狭くなりましたが机のすぐ横にクラビノーバがあるので打ち込みのキーボードとしてコード1本をつなぐだけでいつでも使えることになります。
■パソコンソフトといえば、このThinkPadの性能がCPUのスピードもHDDの容量も限界でUSBにも対応していないので後継マシンとして同サイズのVAIOノートを購入したものの、必要なソフトがWindowsXPに対応していないのでVAIOは未だに箱の中! おまけに家のプリンタがUSBに対応していないことに気づきました!( VAIOにはパラレルがない!) ああ、メールデータの移行やソフトのバージョンアップ、プリンタのことなど面倒この上ない。パソコンは便利ですがいろいろケアをしなくてはなりません。だから愛着がわくのかも知れませんけどね。
■私がパソコンを始めたきっかけはパソコン通信をしたかったからです。1996年夏のことでした。インターネットはその存在すらほとんど知られていなかった頃です。@niftyの前身のNiftyServeのフォーラムは参加するひとりひとりが情報を交換し合い、その記録そのものが資産となっていました。ずいぶんお世話になりました。それから間もなくインターネットが普及して、個人が広く早く情報発信をすることができるようになりました。インターネットが普及して、人はやっぱりひとりひとりみんなちがうことを実感しています。
2002/05/03
MPVの文脈
■この連休にマツダのMPVという車を運転する機会がありました。旧モデルの2000ccです。
■1.6tの3ナンバーのボディを2000ccで動かすのですからおっとりしたフィーリングです。でも思いがけなく視点も高くて追い越されてもマイペースです。すごくゆったりしています。ロードノイズの処理は少々もの足りないもののボディの鋼性も高くて、路面からの情報は必要な部分をきちんと伝えてくれるというところでしょうか。車外で気になったエンジン音は車内では全く気になりません。
■MPVは見かけはそう大きな印象はありませんが実際はものすごく大きい! 車幅はなんと1m83cmもあります。全長は4m75cm、高さは1m74.5cmです。大きく見えるオデッセイよりも大きい。室内はそう広大な印象はないものの、乗り込んでみると実に広々としています。シートのサイズも大きくてとてもゆったり感があります。乗った感じはオデッセイよりも広々感があります。MPVはすごくおもしろい! 私にはカルチャーショックでした。
■初代MPVはアメリカのニーズに合わせた設計だったように記憶しています。現行モデルは2代目です。初代はとにかく大きいという印象がありましたが2代目はちょっとつかみどころのないデザインでどうも好きになれなかったのですが、使い勝手は極上といっていいでしょう。この車を産みだした文化、文脈にとても興味があります。デザインはどのようにして決まったのだろう。この使用感をこのスタイルで実現しようとしたデザイナーは卓見だったと思います。
■私が乗った車は室内色がベージュ、明るいうすいブラウンです。これまで無彩色の室内色の車ばかり乗ってきたのでベージュのあたたかさに思いがけなく落ち着くものを感じました。
2002/04/29
GWのテレビ番組
■GWはテレビ番組も毎年いいものがあるので、ビデオテープとテレビ番組雑誌を買って備えました。
■「NYテロとアフガニスタン」(NHK-BS1・4/27)戦争とテロを撮り続けているフォトグラファー、ナクトウェルのドキュメントです。見ていると、ああ、これも彼が撮ったのか、と思うのです。1枚の写真にそれだけ力があります。文字通りみる人の目に焼きつくのです。番組をみていると、彼は戦争やテロの最前線にいても瞬時に象徴的な構図を作ってしまいます。ネガをみると1シーンに数ショット撮っています。ほとんど同じショットです。その1枚は、でも、その1枚に至るまでの彼の文脈、哲学と感性、そして技術が凝縮されています。この番組はたしか再々放送です。
■「未来への教室・ディック・ブルーナ①幸せを運ぶ絵本の秘密」(NHK-ETV・4/27)*見ているだけで豊かな気持ちになれる、そんな番組でした。毎日自転車で仕事場に向かうブルーナ、オランダの落ち着いた街並み、カフェの猫、広い仕事場の白い壁…ミッフィーの誕生にはそうした文脈があるわけですね。マティスから学んだ色の感覚、基本8色、ミッフィーの形、子どもたちへの話、どれもがたいへん興味深い番組でした。続編は5/4の放送予定となっています。
■「NHKスペシャル・イギリス授業崩壊からの脱出・シャロン校長の学校改革」(NHK-TV・4/27)*制度はちがっても教育現場の営みはどこも同じだとはじめに感じました。成果重視の制度となって現場の意思決定に任されている部分がとても大きくて、それは日本と大きくちがうところです。そして、小学校でも子どもひとりひとりのニーズに合わせて進度や指導方法がちがっています。同じ教育内容を同じように受けるのがいちばんというこれまでの考え方は果たして「平等」という言葉で済ませてよいものなのか、吟味する必要があるように思います。
■「NHKスペシャル・奇跡の詩人11歳脳障害児のメッセージ」(NHK-TV・4/28)*脳障害の子どもがお母さんの介助で文字盤を使って話をするドキュメンタリーです。話は日常会話だけでなく、詩を書き、今本も書いています。会話はウィットに富み、詩は心の琴線に触れるばかりでなく世界中の人々への普遍的なメッセージを含んでいます。彼はドーマン法による療育を続け、1日はリハビリのプログラムでそれこそ分刻みのスケジュールです。彼は養護学校に在籍していますが登校はしていません。訪問教育という話もなかったと思います。両親は知的な面の発達にと、実に様々な言葉や画像をカードにして彼に見せ続けました。番組では「奇跡」という言葉が使われていました。あれは「奇跡」なのだろうか…
2002/04/18
スケールとコード
■4月から勤務先の県立校が完全週5日制となりました。やった!“仕事”ができる!そう思ってしまいました。ウィークデーはそれこそ目の前の“仕事”に追われてまとまった“仕事”や自分の勉強をする時間がありません。本を読む時間すらないのです。先日、“仕事”の本をまとめて買ったのに必要なところをやっと参照するだけ…。土日の“仕事”は“duty”ではなく“work”ですね。どこかで“lifework”につながっているといいのだけど、どうだろう…
■この前の日曜日の朝、何気なくテレビのスイッチを入れたら『週刊ブック・レビュー』(NHK-BS)が始まるところでした。逢坂剛おすすめの1冊はラッセル・マーティンの『ベートーベンの遺髪』です。ベートーベンの遺髪の行方を追うことが歴史の頁を追うことになるという構成は想像に難くない。遺髪の行き着く先はもちろんDNA鑑定である。ストーリーはおもしろいだろう。でも、逢坂剛の語り口は知的好奇心がそのまま喋っているようで、私にはその方が気になりました。続く岸本葉子の語り口もしばし聴き入ってしまいました。そんな非日常的な空間にしばらく縁がないんだよな。そうそう、『ベートーベンの遺髪』の著者ラッセル・マーティンは『自閉症児イアンの物語』も書いています。
■少し前にディズニー映画『モンスター・インク』をみました。全編CGの画面に圧倒されていましたが、ふと気づくと音楽が不思議なメロディーを奏でていて途中から音楽ばかりきいていました。ピアノとオーケストラ、そして50年代のビッグバンドを思わせるなつかしい音です。でもピアノのソロで始まるスローテンポの冒頭がちょっとおもしろい。単音のメロディーがほんのひととき不思議な響きを作ります。響きといってもコードではありません。ジャズではモードといわれるスケール(音階)のちがいですね。
■スケールをピアノで弾こうとするとなぜかわかりにくかったのですが、ギターだとわからないなりにもどこかしら腑に落ちるものがあります。そして、ロックもクラシック音楽のスケールというパラダイス(枠組み)に組み込まれているのですね。スケールで奏でられるメロディーは図らずもコードを作り、聴く人を一気に引っ張り込むというわけ。またまたおもしろい!
2002/03/23
エレキギターが呼んでいる
■近くの畑では麦の葉が青々として春風にそよいでいます。麦の作付面積はたぶん増えています。6月の麦秋が楽しみです。
■Dr. K Project(ドクターK プロジェクト)は徳武弘文が率いるバンドです。1951年生まれの彼はベンチャーズ・トリビュートを主催し、そのステージがNHKで放送されました。その番組を偶然ビデオに録画してもう何回も見ています。
■私がベンチャーズと出会ったのは1970年、中学校1年のときでした。昼食時間の校内放送ですごくごきげんな音楽を耳にして中3階の放送室に走って曲名をたずねたところ、それがベンチャーズの『10番街の殺人』でした。エレキギターとの出会いでした。のちに放送委員となってからは自分の好みで『10 番街の殺人』ばかりかけていました。
■でも、エレキギターを実際に触ったのは30年後のこの3月12日のことでした。アンプにつなぎませんでしたが、ハンドメイドのエレキはネックの感触もよくてボディもよく響きました。
■音楽療法士の大滝昌之はセッションにエレキギターを使います。彼はコードだけでなくベースや単音を巧みに弾き分けて1つ1つの音を意図通りコントロールしています。あるときはクライアントの太鼓の音に寄り添い意味付けをしてクライアントの全人格をあるがままに認め、あるときは間をおいてクライアントの主体的な働きかけを促し、あるときは対等のやりとりを求めて思い切って歩み寄る…それはマジックといえるかも知れません。エレキギターはそれに応え得る楽器です。
■ベンチャーズ・トリビュートのビデオを毎日見るようになりました。番組の進行役萩原健太はこんなことを言っています。「もしかしたら今本物のベンチャーズを観に行くよりもベンチャーズらしい音がたくさん今日のステージにつまっていたんじゃないかと思います…」 そうなんです。私はこの番組を録画してベンチャーズのCDをすぐレンタルしましたが、この番組ほどの魅力は感じませんでした。どうしてなんだろう…。Dr.K Projectの音はたいへん洗練されています。楽器のポテンシャルも飛躍的に向上しているはずです。演奏テクニックも開発が進んで、ベンチャーズの頃のテクニックはもう当たり前のものとしてプレイヤーの体の一部となっていることでしょう。そんな彼らがベンチャーズのもっともベンチャーズらしい音を浮き彫りにしていてもおかしくありません。私もオリジナルより魅力を感じています。
■先月末、B’zの松本孝弘のソロ・アルバム『華』が出ました。「ミュージック・ステーション」のテーマソング、胡弓との競演、『ロミオとジュリエット』、ジミ・ヘンドリックスのカヴァー、ジャズギターといろんな曲が入っています。洗練されたテクニックと音、篠崎ストリングスのバックも演奏のクオリティーを高いものにしています。この1枚でエレキギターの多彩な表現が楽しめる!
■エレキギターからバイオリンに“転向”したオーケストラ仲間がいますが、私は逆の道をたどるのかも知れない。1週間前、椎間板ヘルニアが私から自由を奪って、人生、やりたいことはやっておこうと思った次第…
2002/03/08
ピアノ・ピアノ・ピアノ
■NHK-TVのアニメ「くまの子ウーフ」の音楽がいいなと思っていたら、なんと、加羽沢美濃の作曲&演奏でした。彼女のピアノはとにかく音がきれいです。そして、アレンジも音楽の醍醐味をたっぷり盛り込んだ出色の作品です。彼女の演奏をきいていると、ほんとにピアノが好きなんだということが伝わってきます。
■先月、勤務校のグランドピアノを調律してもらいました。そのピアノは1年前に私がカワイ楽器の浜松工場で試弾して決めたピアノです。狭い音楽室で使うピアノです。鳴り過ぎず、弾き手の意図に応えてくれるピアノを探して浜松に行きました。
■昨年度の5月から2か月間、私は神奈川県横須賀市の国立特殊教育総合研究所に知的障害教育の研修に行っていました。その間、東京のピアノのショールームを渡り歩いていいピアノを探しました。いろんなところでいろんなピアノに触れることが出来ました。といっても100万円クラスのいちばん小さなグランドピアノたちです。2m足らずのサイズでフルコンサートの音を求めるのは無理です。でも、グランドピアノのいちばんのメリットは弾き手の意図を音にしやすいアクションにあります。青山のカワイ楽器のショールームで出会ったカワイのいちばん小さなRX-1Aは、華やかな音と適度な音量、そして鍵盤の感触とタッチのダイレクト感がとてもよくてこれしかないと思いました。でも、浜松の工場で用意された3台のRX-1Aの中には青山で出会ったようなピアノはありませんでした。1台は鳴りませんでした。1台は華やかな音でしたが鋭過ぎて私の耳には痛いほとでした。あと1台は音のヌケがいまひとつでしたが和音がまとまってきこえました。これにしました。
■勤務先に届いたピアノを弾いてびっくりしました。鍵盤のタッチはバラバラ、右手でいちばんよく使う1オクターブがなぜか鳴らない。番号を確かめても私が選んだピアノにまちがいありません。私はがく然としました。いったいどうしたというのだろう。鍵盤のタッチはその翌日から徐々に落ち着き始めました。おそらく輸送中の振動でアクションが一時的に不具合が出たのでしょう。でも、音は相変わらずです。鳴りません。私は100万円という税金の使い道を誤ったのか…
■ところが、今回、1年後の調律で生まれ変わりました。鳴らなかった1オクターブが鳴ることはもちろん、ほどほどの華やかさと迷いのないクリアな和音、さすがに最低音部は鳴りませんがタッチに素直に反応します。ホッとしました。ほんとにうれしかった!
■今回の卒業式では私もピアノを弾くことになり、バッハとモーツァルト、フォーレを練習しました。日曜日、音楽室のグランドピアノを弾いているといつの間にか1時間2時間と過ぎて行きました。
■カワイ楽器の浜松工場ではフルコンサートのグランドピアノに触れる機会がありました。1フロアの小さなホールに置かれたフルコンサートはタングステンライトの下で、まるで生きているかのような生々しさがありました。これはただごとではない、そう思いました。「どうぞ、弾いてください」と言われてそっと鍵盤に触れると私の指は撥ね返されました。タッチはとてつもなく重い。そしてどこか荒々しい。野生の動物に触れたらこんな感じではないかと思いました。私はフルコンサートに息づかいを感じるほどでした。私には弾けない。
■ピアノの歴史は長いように思われますが、今、音楽ホールに置かれているようなフルコンサートは現代生まれです。工業の発達なしには生まれ得なかったピアノです。フルコンサートは同時代の、コンテンポラリーな楽器なのです。ある意味で文化そのものです。そして、フルコンサートを弾きこなすピアニストはほんとに特別な人たちなのだと思います。
2002/02/09
音楽と人との“Doing<Being”
■2月8日金曜日、三重県教育委員会主催の「小学校教科・領域(音楽科)における人権・同和教育推進講座」に行って来ました。
■午前中の講座、三重大学教育学部音楽科根津知佳子助教授の「人権・同和教育の視点に立った音楽教育」は、音楽療法士として活動していた根津先生ご自身の実践に基いた、音楽と人とのかかわりの本質的な部分に言及したたいへん説得力のある内容でした。
■根津先生の講座のキーワードは、「自己実現」「相互反応的な活動」「Doing<Being」でした。
■自己実現は言い換えればアイデンティティーの確認でしょうか。自分らしさ、自分の存在の確認、そして、それは他者のアイデンティティーを認める寛容の土台となるものです。自己実現的な人間像として根津先生は次の定義を提示されました。
◎自己実現的な人間像
現実をありのままに認知する
自己受容し、他人や自然も受容する
自発性を持つ
仕事に熱中する
独立を求める
自立的である
斬新な鑑賞眼をもっている
至高体験をもつ
(生命力あふれ、人生の意味が開ける神秘的で圧倒的な恍惚感)
社会に対する関心をもつ
親密な対人関係が結べる
民主的な性格をもつ
目標を達成する経過自体を楽しむ
敵意のないユーモア感覚がある
創造的である
■「教育の機会として、①コミュニケーション、②自己実現、③自尊感情の3点が保障されなければ子どもの人権が保障されたとはいえない」という論理は私自身納得がいくものでした。
■子どもの自己実現を求めるには指導者は子どもと相互反応的な活動をしなければなりません。予め決められたプログラムをこなすのではなく、指導者も、その場で何ができるかを探り、即興で作り上げいく過程で、子どもたちと「わからない、不安、迷い」を体験します。それらの活動は音楽の中で行われます。音楽の中で子どもたちと出会います。音楽で語り合います。
■音楽活動における子どもの評価はDoing<Beingで行います。見た目の評価はある意味で簡単です。「太鼓が叩けるようになった」という類です。でも、見えない部分、心の奥底で起こっているかも知れない部分も積極的に評価したい。「できた」よりも「どう子どもたちが存在しているか」で評価します。実際の評価は難しいけど、これも私には納得できるものでした。
■根津先生のセッションのビデオで使われていた曲は、ノードフ&ロビンスのものと思われる太鼓の曲と、二俣泉の『クリモカ・ベル』、そして、ペンタトニックなどの即興でした。
■あと、ライフステージとしての児童期のとらえ、音楽の心理的側面と社会的側面、スエーデンの音楽療法、人権から見た音楽活動と盛りだくさんのたいへん充実した講座でした。
■今夜は仲道郁代の『ロマンティック・メロディー』をきいています。シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスとファニー・メンデルスゾーン、クララ・シューマンのふたりの女性、そして、シューベルトの19世紀の音楽家たちの作品集というちょっとおもしろいアルバムです。仲道郁代のピアノはちょっとお疲れのとききくとちょうどいいかな・・・
パール・バック『母よ嘆くなかれ』
音楽療法の研修資料で前に作成したスライドからパール・バックの引用を使うことにしました。ポール・ノードフ、 クライブ・ロビンズ著、望月 薫訳『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998) に寄せたパール・バックの「序」の一部です。 遅滞のある、ゆっくりと考える人た...
-
9月の日曜日のポコ・ア・ポコは9家族のみなさんに来ていただきました。私は夏の疲れが出て始まる前から少々おぼつかないところがありましたが、子どもたちが来てくれるといつもの元気が戻って密度の濃いセッションとなりました。曲の終わりの「静」をみんなで感じることの達成感はいつも素晴らしい。...
-
この4月に勤務先の病弱特別支援学校が再編されて校名も新しくなる節目を迎えるに当たり、病弱教育の歴史の一端を紹介する機会がありました。 「病弱教育は明治時代に三重県で始まったとする説があります。「三重県学事年報第九 明治二十二年」には、三重県尋常師範学校の生徒の約6割、70人余が脚...
-
Xで障害の「実存モデル」という言葉を知ってリンクをたどると 東京芸術大学のサイト でした。2018年度の「ダイバーシティ実践論」(担当教員:日比野克彦(東京藝術大学 美術学部長))の「当事者との対話4」「バリアフリーとは何か」という講義の概要で講師は東京大学の福島智氏でした。以下...