2002/12/09

京都大阪研修三昧

■7日土曜日と8日日曜日は研修で京都と大阪に行きました。夜は京都で泊まりました。
■京都はATACカンファレンス2002です。昨年は11月の紅葉のときでした。今年は葉っぱはみんな落ちて雨のシーズン・オフでした。しかし、ATACは今年も私の五感を全開させ続けました。重度心身障害児にとっての「サインネーム」や「時間」のとらえ、自閉症児にとっての「心の理論」や自閉症の「仕組み」のとらえなど、今この時も世界中で続く研究と、そして、何よりも障害がある子どもと家族の毎日がそこにありました。力強く生き生きとして、ごく当たり前にありました。日常と非日常が絶妙なバランスを維持していました。「夢」や「希望」という言葉は誰もが分け隔てなく使えるものなんだというメッセージがありました。ノーベル賞を受賞する田中耕一さんの講演で、「夢」と「勇気」という言葉が当たり前のように使われていたことをうれしく思いました。死語にしてはならない言葉です。
■増田太郎さんのライブはいちばん前に座りました。ギターの奏法を見たかったからです。バックは杉山さんという長身のギタリストでした。二人ともピックアップ付きのアコギでした。増田さんはピックを中指・薬指・小指の3本で持ったまま親指と人差し指でフィンガー・ピッキングです。もちろんピックも使います。杉山さんはずっとピックで弾いていました。クールなテクニシャン、杉山さんのキャラクターに惹かれます。片付けのとき彼の譜面を見ると、1段を4小節に区切った五線紙にコードと、所々にフレットのポジションがメモしてあるだけのものでした。
■シンポジウムの間にミュージック・ケアのレポートを書いて、1日があっという間に過ぎてしまいました。夜はJR京都駅のクリスマスツリーを見に行きました。今年は総勢12人でにぎやかな研修となりました。
■大阪はミュージック・ケアの総合研修最終日でした。ひたすら曲を覚えました。総合研修を終えたことで日本ミュージック・ケア協会の「トレーナー」の資格がもらえます。これでミュージック・ケアのセッションができるようになったわけで、冬のポコ・ア・ポコのセッションに向けてはずみとなります。
■研修の打ち上げは堺のビック・アイでしました。私の目は料理に釘付けです。すごくおしゃれでおいしい! どうして地方ではこんなメニューにお目にかかれないのか! 思わず写真に撮ってしまいました。味は写らないけど舌がしっかり覚えています。
■大阪の帰り、青山はうっすらと雪化粧をしていました。

2002/12/05

「心もおいしいの」

■NHK総合の「人間ドキュメント~まごころケーキを召し上がれ」を見て心を打たれました。
■「同情ではなく味で買ってもらおう」と努力を続ける知的ハンディキャップを持った菓子職人たちのドキュメンタリー。東京都世田谷区福祉作業所「のぞみ園」では、21歳から38歳までの10人がお菓子作りに取り組む。北海道で3.5ヘクタールの畑を借りて育てた無農薬の食材なども使い、無添加のケーキやクッキーなどを作る。味も評判で1日に売り上げが10万円を超える日もある。30種類の菓子作りをこなすチーフ格の池畠幸枝さんは、気温で変わる生地の感触を確かめるため、電動泡立て器は使わないという。ひとつずつ技術を覚え、懸命に働き、給料をもらう。仲間たちと支え合い、誇りを持ち自立のために働く姿。みんなのとびきりの笑顔が素晴らしい。「心をこめてね」「こころ?」「そう、心もおいしいの」…。初心者を指導する池畠さんのひとことが胸を打つ。(山)(朝日新聞021205朝刊「試写室」より)

2002/12/04

朝のミルクティー

■この頃、朝はミルクティーです。ポットにティー・バッグと少量の湯を入れて濃い紅茶を作ります。カップに紅茶を1~2センチ入れて冷たいミルクを注ぎます。ほんのりと紅茶の香りがするちょっと冷たいミルクは異文化の味わいです。バラクラ・イングリッシュガーデンのミルクティーをふと思い浮かべたりします。八ヶ岳高原は2年のご無沙汰です。この冬には行けるでしょうか…
■昨日、NHK-BS2でフラメンコ特集があって“モダンフラメンコ”・“創作フラメンコ”のテンションの高さに魅了されてしまいました。何でも窮めようとする姿は美しいものだ。「もっときれいなものはたくさんある」(ファッションデザイナー川久保玲)今日はアイリッシュ・ダンスの特集でした。リヴァー・ダンスもすごい! だが私にはフラメンコの音楽が身近に感じられます。
■MPV(2000cc)はエンジンオイルを交換する度にエンジン音が変わります。100%化学合成のオイルのときはとにかくスムーズに回りましたが2000キロを過ぎたあたりからギアがすぐキックダウンするようになって乗りにくくなってしまいました。今は鉱物オイルのCF4クラスで、適度に荒い4気筒特有の回転がなかなかのフィーリングです。オイルによってエンジン音がこれほど変わるのは工作精度に難があるのかも知れませんが車としての魅力はまた別ものです。MPVの荒々しい4気筒のサウンドが心地いいと思う。(現行4気筒2300ccモデルは別もののフィーリングとのことです)
■ページ内リンクは行を上に追加するとうまく機能しないことがわかって解除しました。コンピュータはハードもソフトもどこか人間臭い。コンピュータを使うとき、コンピュータを理解して彼あるいは彼女に合わせようとする自分に気づく。こいつは気まぐれさ…と割り切ると付き合いやすくなるのです。組み立てキット29,800円を見つけて気もそぞろなこの頃

2002/12/01

Eスパニッシュ・モード

■昨年の冬から庭の手入れはただ草取りばかりです。ところが、ひとり生えのピンクの丸い花が殖えて、そして、2本の楓と1本のニセアカシアの落ち葉が庭一面に広がってとてもきれいです。カントリーブルーのウッドデッキにもニセアカシアの枯葉がたくさん落ちてホッとする空間となっています。でも、そこでゆっくりする時間はありません。ここしばらく判断が難しいことが続いて、ただルーティンをこなしていくだけならこんなことにはならないのですが、これは性分だから仕方がないと思っています。このところ考える時間がなくて何もかもが不消化という毎日です。
■先週の日曜日にミュージック・ケアの総合研修第4回に行ってきました。「キーポジション」をひとりひとりチェックしてもらってクライアントとどんなスタンスをとっていくのかという音楽療法の自分の「キーポジション」も意識することができました。新曲の書き取りもたくさんあって充実した研修でした。
■先々週、「芸術に恋して」という番組で「フラメンコ~神秘の生きた芸術~」を見て、ここのところEスパニッシュというモードにはまっています。EスパニッシュはEから始まるモードで、そういえばギターの6本の弦のチューニングはEに始まってEに終わることに気づいて、もしかしたらギターはEがキートーンかも知れないと考えています。私にはピアノの方が勝手がよくて、Eスパニッシュ・モードで思いつくまま弾いています。勤務先の養護学校で音楽の時間の前にコンバス(フラメンコのリズム)を意識して弾いていたら担当している小学部3年生の女の子がタンバリンを持ってきていつになく生き生きとタンバリンを叩いて応えてくれて、「何という歌?」と聞いてきたのです。こんなことは初めてで驚きました。Eスパニッシュ・モードとコンバスの不思議な力を思い知らされた次第です。
■音楽療法の即興演奏ではモダン・ジャズと同様にモードという概念で奏されることが多くあります。モードは「旋法」と訳されています。世界の各地で生活の中から口ずさみ生まれてきた音の配列はそれだけに人々の心に寄り添い心と身体を大きく動かす力を持っているのだと思います。今、日本で商業ベースに乗っている音楽はコードの配列という和声の概念、とりわけ「ドミナント・エンジン」が支配的といえます。その中でつんくがアラブ・モード(マカーム)の要素を入れた曲を作ってヒットしたのは興味深い。音楽療法ではマカームは筋緊張の障害があるクライエントのセッションでよく使われるとか。砂漠という厳しい自然の中の生活から生まれてきたモードは筋緊張の障害がある人たちの「モード」と共感し合うのかも知れない。
■この「COFFEE TIME」にページ内リンクを張りました。インデックスに並んだ見出しを見ると音楽の話題ばかりで、これは音楽のページにアップすべきかと…でも他の話題も入っているし、いつか、整理します。
■デジカメが故障してしまいました。フジフィルムのFinePix4700zはバッテリー管理に“難”があるとのことで、充電済みのバッテリーでもエンプティの表示が出て動かないことがあります。でも、当時のフラッグシップモデルなのでそれを承知で買いました。フジフィルムのデジカメの絵作りはお気に入りです。EBCフジノンとjpegの絵作り、そしてプリントまで一貫したベルビア&プロビア譲りのカラーマネジメントはさすがとしか言い様がありません。FinePix4700zは1年半調子よく動いてきましたが、いざその症状が出るとお手上げ状態です。1年で4000ショットはちょっと荷が重かったか…修理に出します。

2002/11/21

“アコギ”な冬

■この土曜日、勤務先の養護学校の文化祭で音楽ワークショップをして、フォーク・ギターを指で弾いてスチール弦のギターの印象が変わりました。今回、ギターを療法的に使いたくていろんなピックなどを試しているうちに指で弾くことに行き着きました。それがフィンガー・ピッキングという奏法だということはその日の帰りに寄った書店で立ち読みして知りました。『アコースティック・ギター・マガジン vol.14』です。
■少人数グループの子どもたちひとりひとりと音楽でやりとりする療法的なシーンでギターはとても使いやすくて、アメリカでギターは音楽療法士になるための必須楽器になっている理由がよくわかる思いがしました。
■『アコースティック・ギター・マガジンvol.14』を見てアコギの値段にびっくりしました。このあたりの店ではせいぜい10万円代までの品揃えです。でも40万50万はザラにあって100万円超も少なくありません。自然の木を使っていることもあってヴァイオリンと同じ世界だと思いました。それだけに楽器の管理の難しさはヴァイオリンと同じと思います。だから新素材のRAINSONGに惹かれるのです。ギターは気軽に使いたい!
■フィンガー・ピッキングはマイナーな奏法かも知れませんが、コードをジャランと弾くことと比べてひとつひとつの音の機能がきちんと活かされてクリアな音が出るのはもちろん、コードを確実に押さえることが苦手な私にとってはとにかく弾きやすいのです。鳴らしたくない弦を鳴らさないからです。それは私の感じ方ですが、今、フィンガー・ピッキングはアコギ奏法で注目株のようです。しばらくアコギにはまりそうです。
■MPVにスタッドレスを履かせました。MPVはオフセットがマイナーな設定なのでタイヤとホイールのお値打ちセットは選択の余地がなくて、K2(ヨコハマF720)とアッシスGTという組み合わせです。アッシスGTはシンプルな6本デザインで好感があります。驚いたのはK2です。ドライでのスタッドレス特有のこもるようなノイズはありますが走行フィーリングは純正のラジアル以上で、直進性に申し分ないだけでなく横Gへのふんばりはスタッドレスを履いているとは思えないしっかりしたものです。スタッドレスはラジアル以上に個性がはっきりしていておもしろい! 近年にないこの寒い冬、ただただ真っ白な中をドライブしたいもの…

2002/11/12

『見上げてごらん夜空の星を』

■寒くなりましたね。今年も暖冬かと残念に思っていたのでうれしい! 雪が好きだから(^_^)/~~~ 少し前、スタッドレスタイヤを買いに行ったら売り切れという夢を見ました。 この日曜日、ミュージック・ケアの総合研修第3回の帰りに通った青山高原は気温が2℃でした。「凍結注意」の表示まで出ていました。それでなくても山間部を通勤する毎日、早目にスタッドレスタイヤに替えなくては! そして、冬の八ヶ岳高原に…行けるかな?
■今使っているVAIO-SRのHDDに音楽を録音してみました。これが快適です。今も音楽をききながらキーを叩いています。ソフトはSonicStageで、適度に圧縮して記録するのでHDDの空き容量を気にせずに使えます。SonicStageはHDDに音楽を記録して再生するだけでなく、CDのバックアップ、オリジナルCDの作成、MDへの音楽データ転送と、音楽好きにはたまらないソフトです。これではソニーの思うつぼですが、やっぱりVAIOは魅力的です。ミュージック・ケアのセッションにパソコンでMP3ファイルを使っているセラピストがいます。納得の使いやすさです!
■VAIO-SRのHDDに録音したのはミュージック・ケアの音楽です。+αに坂本九の『見上げてごらん夜空の星を』を加えました。坂本九の歌に合わせて手話で歌うと泣けてきます。メロディーも歌詞もいい。音楽的にもクリシェのお手本となる和声進行で心の奥深くすっと入ってきます。すてきな歌です。人は“死ぬ”と星になるのかも知れない…同じクラスだった子が12歳で逝ってしまいました。“お星さま”になったと思いたいのです。

2002/11/03

ノードフ&ロビンズ創造的音楽療法

■11月2~3日と、財団法人ひょうご子どもと家庭福祉財団主催の第101回療育研修会「特別な配慮を必要とする子どもたちのための音楽療法」に行ってきました。会場は兵庫県三田市の“さんだ子ども発達支援センター”です。講師は千葉県の船橋音楽療法研究室主宰の濱谷紀子先生・同研究室所属の益山ゆき先生です。2日間、延べ10時間、まさに音楽漬けでした。
■カテゴリーでは、ノードフ&ロビンズ創造的音楽療法です。私はノードフ&ロビンズ共著の『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998)を座右の書としながらも、ノードフ&ロビンズ創造的音楽療法のセッションの実際についてはあまり知りませんでした。今回、数々のセッションの記録ビデオを見ながら説明を聴いて、また、実習もすることができ、その核心に触れた思いがしました。2日間にわたる研修で、私は音楽以外の仕事に復帰できるかどうか不安になったくらいです。すばらしい研修を提供していただいた濱谷先生と益山先生に心から感謝しています。
■濱谷先生はニューヨーク大学のノードフ&ロビンズ音楽療法センターに留学し、デュプロマの資格を取得されています。45歳を過ぎてからの留学とのこと、その精力的な勉強の姿勢に自分が恥ずかしくなってしまいました。
■研修の中で何回か説明があったことで、音楽療法はゴールを設定し、ゴールに到達した時点でセッションが終結することは、音楽療法が「療法」である以上いつか終結することはわかっていながらも、教育職の私にはどうもなじめない考え方です。どこかプラグマティックでアメリカ的です。ミュージック・ケアの考え方とちがう点といっていいでしょう。ミュージック・ケアは教育的な色彩が色濃くあります。
■しかし、ノードフ&ロビンズ創造的音楽療法のパワーは相当なものと感じました。ゴールへのベクトルの強さも、ピアノ演奏の技術のレベルの高さもカルチャーショックといえるほどでした。実習は緊迫感がありましたが追い込まれている感じではなく、むしろ心は解放されていくように思いました。音楽療法は芸術レベルの追求ではない。でも、「アート」の現場の真っ只中にいる自分を感じていました。これは意外な体験でした。でも、それだけ至高の非日常体験だったといえるわけで、今、こうして家でパソコンのキーを打っていてもどこかしらちがう自分を感じる。それは何だ!というわけです。たいへんヒューマニスティックな音楽療法と実感しました。
■音楽は「原形」が大事だという話があって納得するところでした。世界中で生まれてきた音楽にはそれぞれ背景がある。砂漠ではミドル・イースタン、スペインのフラメンコ、日本の民謡、アメリカのブルース、みなそれぞれに自然と人々の生活が背景にある。それだけに人の心奥深く訴えるものがある。デリカシーもパワーもあるのです。
■今回、使った楽器はすべてアコースティックでした。ピアノはこの研修のためにわざわざ運び込んだとのこと。アップライトでしたが調律がきっちりしてあって気持ちのいい音でした。もちろん、益山先生のテクニックに負うところが大きくて、私もアコピの練習は続けようとあらためて思ったのです。
■それと、ピアノの即興弾きです。ノードフ&ロビンズ創造的音楽療法はクライエントの声や動きからテーマを設定し、即興で音楽を作り、展開してクライエントとかかわっていくのがセッションの主なスタイルです。2日間、ピアノのすぐ横の最前列の席を確保して益山先生の演奏を肌で感じてきました。これもカルチャーショックでした。今まで知らなかった音たちでした。親しみがあってシンプルでわかりやすく働きかけがはっきりしいて音そのものがすごくきれいでした。ノウハウはあるにしても自分で見つけなければならない音でした。
■夜は“県人会”の飲み会となって、県内外の音楽療法について情報交換ができてこれも大事な研修でした。
■昼の研修でも夜の研修でも話題になったことで、「学校」には音楽療法はなじまないということがあります。音楽療法と学校とでは、子どもと音楽とのかかわりの評価が全くちがってしまっているからです。ですから、私自身、音楽療法の曲を授業で使うことにとても慎重です。音楽療法の曲が「結果」が出やすいのは当然です。子どもを支え、子どもが主体的なアクションを起こしやすいように作られているからです。しかし、ゴールもちがうが評価の観点もちがう。子どもが何ができるか、つまり、Doingに主眼がおかれがちな学校現場では、子どもが音楽と今どうかかわっているかということ、Beingを大事にする音楽療法の考え方は相容れないのが現状です。子どもの理解のベクトルがちがうのだと思っています。夜の県人会でこんなエピソードを聞きました。「学校でも病院でも『がんばれ、がんばれ』と言われる。でも、ここ(音楽療法のセッション)では『がんばれ』と言われないからほっとする!」これは障害がある子どものお母さんの言葉です。障害のあるなしにかかわらず、子どもたちが音楽といい出会い方をしてほしいと私は心から願っています。
■子どもの見方、ということでは、自閉症スペクトラム障害の子どもの理解がやはり気になりました。自閉症スペクトラム障害の子が何をどう感じているかということはハイファンクションの自閉症スペクトラム障害の人たちの体験によって明らかにされてきつつあります。このところカバンに入れて読み返している本は、酒木保の『自閉症の子どもたち~心は本当に閉ざされているのか~』(PHP新書 2001)です。自閉症の子どものものの感じ方に“こだわって”踏み入る彼の感性に共感を覚えます。
■そうそう、先週、「秋のイタリア料理教室」に行ってきました。メニューは①温野菜のバーニャカウダソース②豚肉のカツレツ、ミラノ風③じゃがいものニョッキです。シェフの一言一言、一挙一動からノウハウを盗もうと乗り込みましたが、調理が始まって私がいちばんはじめにしたことは3本の包丁を砥ぐことでした…(>_<)

2002/10/22

3拍子の不思議な世界

■この日曜日、ミュージック・ケアの総合研修第2回は加賀谷哲郎先生の記録ビデオから始まりました。加賀谷先生は昭和一桁の頃から音楽療法をされていました。水上小学校や山谷の子どもたちとの毎日に私の目は釘付けになりました。この頃から音楽を療法的に使うことをこれだけ実践してきた加賀谷先生の凄さに圧倒されました。そのすぐ後で日本ミュージック・ケア協会の宮本啓子先生の理論の講義があって充実した半日でした。午後は課題曲の復習でこれも気の抜けない研修でした。
■ミュージック・ケアの「アリサ」シリーズは3拍子が大きな役割を担っています。体と音楽がほんとに心地よく対話するとき、気づけば3拍子なのです。乗馬のリズムからきているという3拍子ですが、「アリサ」シリーズの3拍子はちょっとちがうように思います。加古隆も3拍子にこだわる作曲家です。彼も乗馬のそれとはちがうリズム感で3拍子を使っています。4拍子の中の3連符がまるで話言葉のように響くのはなぜでしょうか。1も2も割り切れない3という不思議な数字と人間との関係はいかに! DTMのシーケンスソフトもどこか3連符をごまかしている、そんな気がしています。
■地元の(財)中小企業勤労者福祉サービスセンター主催の「秋のイタリア料理教室」の申し込みに行ってきました。講師は地元の有名イタリア料理店のシェフとあって25人の定員に46人が集まりました。抽選の結果、私は見事当選! うれしい! しかし、集まったのは私の他はみんな女性でした。それでひるむ私ではありませんが、どこか緊張しているのも確か! でも、ただただあの店の味を盗みたいと虎視眈々としています。料理教室は今月29日です。頭に巻くバンダナの色は何にしようか…
■今夜はなぜかADSLがつながりません。ADSLと同じTCP/IP設定のauのPacketOneもつながらないからniftyのDNSサーバが怪しい。「プロキシの設定」でつまずいています。急遽、アナログのダイヤルアップを再度設定してインターネットにつなげています。こんなとき、ADSLしか知らない人はどうするんだろうとしなくてもいい心配をしてしまいます。コンピュータとはそんなもの!?

2002/10/14

アートフォーラム三重展2002

■三重県総合文化センターのアートフォーラム三重展2002に行ってきました。今日はコンサート「北住淳とその仲間達」とアーティストとのコラボレーションがありました。「現代美術」と「現代音楽」のコラボレーションです。その中で今村幸生らが創作します。ギャラリーには数十人の「鑑賞者」が見つめていました。
■この鑑賞者たちがアートフォーラム三重展にプラスαの活力を加えていました。こんな体験は初めてで私にはカルチャーショックといえるほどでした。鑑賞者たちは実に生き生きとした何かを発しながらギャラリーを回っていました。音楽とのコラボレーションでは鑑賞者のひとりひとりがコラボレーションの第三者として参加していました。私はその空間にどっぷりはまって戦慄してしまいました。こんな「展覧会」はちょっとない。
■音楽はシンセと竹笛など素朴な楽器たち、そして、声です。即興演奏は今その時だけのもの。「調性」も「リズム」も「メロディー」も伝統的な音楽とはかけ離れています。でも、その空間の表情は音楽療法のそれと似ているように感じました。音と自分、自分の音と他者の音、そして音空間と自分、それらが相乗して生まれる文脈は私の覚醒レベルをものすごい力で引き上げる。その「きわどさ」は音楽療法のセッションとなんら変わりないもの。
■NHK-TVで9月26日放送の「にんげんドキュメント~アートで“人生”に輝きを~」は、アートが人の心を活性化することを見せてくれました。NHKのサイトは、「奇抜な空間の中で行う作品づくりは痴呆症の母親に刺激を与える独特の介護の形だ。」と番組の紹介をしています。非日常の体験を日常のものとしてくれるアートは私たちの感性にカルチャーショックともいえるほどのゆさぶりを与えてくれる。その時の「目ざめ」は測り知れないパワーを秘めているのではないでしょうか。
■今年は清里現代美術館に行く機会がなかなかなくてフラストレーションを感じていただけに今日はほっとするひと時でした。

2002/10/13

冬支度

■いろいろしなければならないことがあるものの、なんとも穏やかな連休です。天気がいいので家の冬支度に忙しい。
■家のそうじはどういうわけか新聞の切り抜きから始めてしまいます。これがいちばん時間がかかるけどいちばん充実している時間だから困ったもの。
■昨日は写真家セバスチャン・サルガドの番組(NHK BS2)をつけたまま新聞の切り抜きをしていたらちょうどサルガド作品展「EXODUS 国境を越えて」の記事を見つけました。言うまでもなく難民ということ自体が不条理で、人間の愚かさを目の当たりにする思いです。
■昨日の午前中は写真を撮ることがあって、EOS630にEF28~135mmISとSIGMA70~200mmF2.8を付けました。EOS630は15年も前のカメラですが、ISシステムもきちんと動いてちょっと大きめのボディが手になじみます。そしてISレンズとフルタイム・マニュアルフォーカスの使い勝手はやっぱり手放せません。FinePixにEFレンズが使えたら最高なんだけどな!
■先週、家のインターネット接続をADSLにしました。局から4キロと少しあって速度は900k前後しか出ません。ブロードバンドとしてはいちばん遅いとはいうものの、それでもこれまでのダイヤルアップ接続と比べると30~40倍です。快適です。そのスピードと定額料金に気をよくして一気に無線LANまで行ってしまいました。家中どこでもワイヤレス高速?インターネットでしばらくはまってしまいそうです。
■今日の午前中はずっとインターネットで調べものをしていました。自閉症スペクトラム障害の子どもの発達のどの時点でどんな指導支援をすべきなのか、ということです。TBSのドラマ「君が教えてくれたこと」のサイトはテレビドラマが故に自閉症スペクトラム障害の人たちのどこかドラマティックなのかがよくわかります。時々見るべきですね。
■夜はF1日本グランプリの番組をずっと見ました。やっぱりカーレースはF1が好きだ! 研ぎ澄まされた感性がF1マシンを創り、ドライブし、あのサウンドを奏でる。何でも窮めようとする姿は

パール・バック『母よ嘆くなかれ』

音楽療法の研修資料で前に作成したスライドからパール・バックの引用を使うことにしました。ポール・ノードフ、 クライブ・ロビンズ著、望月 薫訳『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998) に寄せたパール・バックの「序」の一部です。 遅滞のある、ゆっくりと考える人た...