2006/10/15

映画「ターミナル」

今日は分刻みの日曜日でした。

夜、一息ついて寄ったレンタルショップで「ターミナル」のDVDをレンタルしました。空港という非日常の空間にあってもいい、ほんとにあるのでは!?と思わせる映画です。空港の貨物セクションは、学生時代、トラックのターミナルでアルバイトしたときの感覚を思い出させてくれます。その頃、私はチェロを買うために時給の高い深夜のアルバイトをしていました。長距離トラックから京都ターミナルに下ろされる荷物の仕分けです。山積みの荷物と長距離トラック、体を張って仕事をする運転士たち、仕事の合間の読書、そのどれもが今の私に続く大切なメッセージを分けてくれました。「ターミナル」の主人公たちの毎日はその頃の私です。トランジッションの人たちです。

iTunes Storeでアンドレア・ボチェッリ&夏川りみの「Somos Novios」を試聴して購入しました。ジャンルはなぜかラテンですが、それはそれとして、この曲の出来映えはすごくいい。このふたりのセッションは誰のプロデュースなのだろう。

2006/10/14

空港と写真と

一雨ごとに朝夕は冷えていきます。家の前のハナミズキ並木は少し色づいて、逆光の朝日を浴びて浮き上がるように光る様はとてもきれです。でも、西方の堀坂山から吹き下ろす冷たい風がひとたび通り抜けると紅葉した葉は一晩で落ちてしまいます。今しばらくの初秋の輝きです。

今日はセントレアに行ってきました。ユニバーサルデザインのリサーチです。写真を撮ったりメジャーで測ったりと、不審者と思われても仕方のない行動をしてきました。一通り見て回ったあとはスカイデッキで飛行機が離発着するのを見ていました。セントレアは小型機が多いのでジャンボジェットや中型機の存在感がとても大きな印象です。飛行機も新幹線もコンピュータも、私はテクノロジーの固まりが好きです。空港もその異空間が好きになりました。スターバックスのカプチーノで一息入れたら日暮れ間近で急いで車に戻りました。
Photo:Canon EOS D30+EF28〜135mm F3.5〜5.6 IS USM,Parameters:Standard,PhotoShop LE

セントレアの往復で車で聴いたのはX-Japanです。いつになく音がきれいに思いました。

先週、NHK-TVの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で写真家上田義彦の特集を観ました。あれもこれも彼の作品だったのかと、気になっていた写真・映像の正体が判って賦に落ちるものがありました。やわらかな色調の彼の映像はスローフードのようですが、撮影の現場は息を呑むような張り詰めた空気に満ちています。彼の現場でも「体が動く」という言葉がありました。
茂木「シャッターを押す瞬間てのはどうやって決めてるんですか?」
上田「体が動きますね。反応してしまいます。」
テロップ「脳は1秒前から準備する」
体の反応は脳の反応です。自ら鍛えた脳こそ体を動かすのだと思います。そこに「自分を信じる」という世界がある。新しいページをめくるのはそれがあってから。自らを鍛えないと何も起こらない。

2006/10/09

騎士たちの踊り

3連休で名古屋に行くことがありました。JRや地下鉄の駅の構内はSoftBankのロゴで溢れていました。SoftBankはvodafoneを買収して勝算はあるのかと思っていましたが健闘しているとのこと。その好調ぶりに音楽が貢献しているというのが私の考察です。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」から「騎士たちの踊り」です。テレビのCMで流れている印象的な音楽です。

私がこの曲を知ったのは大学生の時です。当時の私はお金が続く限りカセットテープを買い込んで、ときには講義もさぼってFM放送のエアチェックをしました。その中にプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」がありました。私はただならぬ胸騒ぎを覚えてテープを繰り返し聴きました。それから何年かして、地元の市民オーケストラでこの曲を弾く機会があって全曲のCDを買いました。小沢征爾&ボストン交響楽団の演奏です。「騎士たちの踊り」を知ったのはそのCDでした。ちょうど学校の体育で「表現」が取り入れられた頃で、私は「これは使える」と思いました。恐竜が歩くシーンに使いました。とても印象的な曲です。でも、あまり知られてなくて、今回、SoftBankがテレビCMで使うのが遅過ぎの観があります。「騎士たちの踊り」はSoftBankの社運をかけた投資を象徴しているかのようで、でも、勝算確実とビジョンの力強さをアピールしているように思います。この選曲とちょっとアップテンポの演奏をチョイスした感性に脱帽です。

プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」は、でも、その物語と相俟ってヒューマニズムに溢れた音楽です。今もiTuneで聴きながらキーを叩いています。演奏は小澤&ボストンです。熱くクールな演奏です。シャルル・デュトワ&パリ管だとすごくロマンティックです。この曲はどの演奏も聴き応えがあります。それだけ「懐の深い」音楽なのです。

2006/10/07

C7というピアノ

この夏、ヤマハのグランドピアノC7を弾く機会がありました。「翼をください」の伴奏です。茨城県つくば市の独立行政法人教員研修センターで、研修最終日の前夜のお別れパーティーで弾きました。その前の日、練習をするためにピアノの蓋を開けるとC7でした。ずいぶん疲れたピアノでしたが、鍵盤のタッチと音は紛れもなくC7でした。地方にいてもC7はときどき出会うピアノで私はとても親近感があります。ここでC7を弾くのかと思うとほっとしました。

かつて、ヤマハでは型番のCFがフルコンサートでC7はセミコンサートという位置づけでした。ピアノの資質は全く別物ですが、家庭で弾けるグランドピアノとしては最大クラスでそれなりのスケールの大きな演奏ができます。そして、私が弾けるピアノとしても最大です。フルコンサートを弾くにはテクニックはもちろんですが指の力が要ります。私にはテクニック以前のフルコンサートを弾くための力がありません。ここもC7に親近感を覚えるところです。

これまでに出合ったC7でベストコンディションといえるピアノは1台しかありません。ピアノの先生宅だからそれもそうでしょう。他のC7は弾かれに弾かれて疲れ切っていました。教員研修センターのC7もそうでした。でも、C7の資質は失われてはいませんでした。軽くなった鍵盤をしっかり奥まで押さえるように弾くと眠っていた音がよみがえります。歌と何回も合わせていくうちにひとつひとつの音と音とが響き合うようになってきます。長い弦だからこそ持てる力もあり、弾き手のコントロールにも応えてくれます。C7の音は今となっては旧さを感じさせますが、私にとっては身近な音で弾きやすいピアノです。

8月30日、お別れパーティーでC7はほんとによく奏でてくれました。

2006/10/04

ポスト COFFEE TIME

サイト管理は今ひとつ決め手がなくてブログも使うことにしました。@niftyなど日本のサービスは“南の風”の名前がすでに使われているのでアメリカのブログの老舗、Bloggerです。ちょっとない色彩です。

ブログは簡単という印象があったのですが、リンクもカウンターもタグをいじることになってとてもマニアック、私は満足です。ブログは“ポスト COFFEE TIME”、@niftyのサイトはファイルバンクとして整理していきます。

Bloggerバーの“NEXT BLOG”をクリックすると英語や中国語など外国語ばかりです。言葉はわからなくてもデザインのちがいが文化のちがいを知らしめてくれます。それが私を異空間に誘ってくれます。おもしろいのはアップの時刻が日本時間ではないことです。世界のどこかの時刻です。

2006/09/25

オランダの育児書

■「オランダで32万部のベストセラー育児書!」『0歳児の心の秘密がわかる本』(H.ヴァン・デ・リート、F.ブローイュ著、川本英明訳、PHP研究所 2004)を買いました。0歳児の12か月の成長をこんな言葉でとらえた育児書は初めてです。
・約1カ月「感覚の世界」
・約2カ月「様式(タイプ)の世界」
・約3カ月「移り変わる世界」
・約4カ月半「出来事の世界」
・約6カ月「つながりのある世界」
・約8カ月「分類(カテゴリー)の世界」
・約10カ月「組み合わせの世界」
・約12カ月半「計画(プログラム)の世界」
ここには発達障害がある子どもの発達課題のステップがその言葉のまま並べられています。認知発達のステップです。だから私にはたいへんイメージしやすいものとなっています。こんな言葉で子どもの発達をとらえる文化圏だと発達障害の子どもへの理解も容易なのだろうかと考えてしまいます。
■先週の木曜日から金曜日まで、高等部の修学旅行で神戸と大阪に行っていました。交通機関や行く先々で一行のニーズに応える対応がなされ、ホテルやレストランでペースト食が当たり前のように用意されるようになってきています。もちろん職員による事前の十分なリサーチとオーダーはありますが、それに応えるべく旅行代理店がリソースリストを予め用意しているのも心強い。ユニバーサルデザインが企業価値を高める時が来ていることを実感する修学旅行でした。
■USJはやはり音と音楽が気になる空間でした。映画の世界を求めると音も付いてくる。ディズニーリゾートとはそこがちがうように思います。今、同時代、コンテンポラリーの音楽があるのもUSJです。アメリカのストリートミュージシャンも実に楽しい。アトラクションのパラダイムも五感に響くものがあるように思います。今回もまた「脳で楽しむUSJ」と思いました。
■ゲート付近で流れていた曲、聴き覚えのあるその曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章のテーマでした。思い出せなくて小1時間悶々としていました。
■いつの間にかデジタルSLR(一眼レフ)が出そろっていて近くの店で触ってきました。コンパクトSLRもキャノンのEOS Kiss Digital Xが一枚上の出来だと思いました。AFのスピード、シャッターの反応、ミラーショックの処理など、カメラとしての基本性能がしっかりしていて身体が納得する出来です。上位機種の30DはKissを更に洗練させたフィーリングで申し分ありませんでした。1Dシリーズに至ってはまるで人工知能を持ったロボットみたいで、それぞれにシャッターを切る文脈に隙がないという印象でした。

2006/09/11

2か月ぶりのポコ・ア・ポコ

■9月の日曜日のポコ・ア・ポコは16家族のみなさんに来ていただきました。久しぶりの子、初めての子もいて、2か月ぶりのセッションに私の五感は感度が上がりっぱなしでした。バチのプログラムの頃には一体感がはっきりしてきて、「静」をともに享受することができました。2か月のブランクを感じさせないあの空間がそこにはありました。夏の疲れからか、フラップバルーンの動きがずいぶんおとなしかったのがちょっとおかしかったです。それにしても2か月で子どもはこんなに大きくなるのかと驚きました。

2006/09/05

夏の終わりに(06/9/5)

■松阪は日中は暑さが残るものの、自宅近くの田んぼはほとんど稲刈りが終わっていてすっかり秋の気配です。わずか2週間でしたが季節の移り変わりに驚いています。夏の終わりのcoffeetimeです。
■つくば市の宿舎の私の部屋は最上階の7階でした。いつしか朝夕は部屋のエアコンをつけなくても涼しくなって、網戸を通して虫の声が聞こえるようになっていました。三重に帰る前夜、荷物を段ボール箱に入れましたが、本や講義資料の分だけしっかり増えて、ギターアンプの中にも小物を詰めてやっとのことで入りました。1回もマラソンに使わなかったマラソンシューズのスペースがもったいない。マラソンをする時間はありませんでした。研修成果のアカンタビリティは理解できますがハードなプログラムでした。(画像は宿舎の屋上から望む筑波山です)
■今回の研修は法令も主な内容で、法の趣旨や精神、解釈について勉強をすることができました。リーガルマインドとコンプライアンスの概念についても考えさせられました。今、この時期にこのテーマの研修はタイムリーでした。
■独立行政法人教員研修センターのスタッフと講師の先生方に感謝しています。そして、ここで演習をともに進めた班のみなさんには格別の感謝の思いです。
■イギリスで学校改革を成し遂げた校長先生に、学校の校長に必要なものは何かと聞いたところ、「強い志、子どもを愛する気持ち、そして、ユーモア!」と返って来たというエピソードをふたりの方から聞きました。思わずうなずいてしまいました。シャロン・ホローズさんの言葉だと思います。今回の研修生のみなさんもユーモアのセンスが抜群でした。慌ただしく多忙な毎日、ときにはユーモアで気持ちに余裕をもちたいものです。
■研修プログラムで、先週木曜日には歌とピアノのコンサートがありました。歌はソプラノの家田紀子さん、ピアノは金井紀子さんでした。私にしてはめずらしく、日本歌曲の方が楽しむことができました。「ふるさと」は編曲が斬新でよかったです。テンションが入った和音や2コーラスを無伴奏で入るなど展開が楽しみでした。
■2回の土曜日は東京まで音楽療法の勉強に行きました。朝5時半起床、6時23分発の東京行高速バスにギターとアンプを持って乗り込むという、これもハードでした。でも、大滝昌之先生からマンツーマンでギターを教えていただくというまたとない機会でした。ギターの歌い回しというのか、ギターの構造から生まれる歌い回しというのか、ギターの常套句の構造が少しわかったように思いました。午後は2日間ともレインボーハウス明石でのセッションに参加させていただいて多くを学ぶことができました。私の研修期間と大滝先生の研修会とが同じ期間に重なって、これもタイムリーですがちょっと出来過ぎの感もあります。
■タイムリーといえば、東京駅八重洲口発筑波山行の高速バス、ニューつくばね号は今月いっぱいで廃線とのこと、今日、教員研修センターのホームページで知りました。ほとんど空車で走っていたからこうなるのも遠くないと思っていましたが、こんなに早いとは、けっこうさみしいものがあります。私が乗り降りしたバス停は大穂支所前といいます。ポコ・ア・ポコのご案内を投函した郵便局はバス停近くの大穂局で、ここ、大穂局の消印です。
■研修から帰った翌日は9月1日、2学期の始業式でした。子どもたちが登校して学校が学校らしくなりました。私には2週間ぶりの出勤で、とてもなつかしく、うれしく思いました。
■Macでもサイトの更新ができるようにソフトをインストールして行ったのですが、思いの外細かなレイアウトができなくて断念しました。「freeway4 express」はソースのテキスト編集もできないのだろうか? これは想定外! ピュア・テキストだとFTPさえあれば他に何もいらないからいちばんいいのですが・・・

2006/08/15

長期ロード

■明日から茨城県つくば市に2週間の研修に行きます。長期ロードですが、異なるパラダイムに浸ることは貴重な体験です。また、研修中の土曜日2日間は東京で大滝昌之さんの音楽療法の研修会もあって、これも貴重な研修です。このためにエレキギターを持参します。マラソンシューズとウエアも宅配便で送りました。脳が最高のパフォーマンスを発揮するには運動や“おいしい食べ物”も必要です(^_^)

2006/08/14

千葉と東京で

■千葉淑徳大学の発達臨床研修セミナーはいつも新鮮で、自分の中のもやもやが整理されるように思います。発達の仕組みは自分の言葉で仮説として把握しておくこと、これは発達や障害児教育に限ったことではなく、世の中の様々な分野でのワークの進め方においてもっとも大切な事だ。宇佐川浩先生(淑徳大学)の発達論は同時代の仮説、リアルタイムの仮説として私にはたいへん腑に落ちる。とりわけ共感したのは発達論の概念図の中心に「姿勢・身体」と置かれたことだ。また、三次関数の1軸を「時系列の文脈」とされたところも私の考え方と通じるところである。「身体で聴く音楽」「四次元を構造化する音楽」をキーワードとする私の音楽機能論と照らし合わせながら私もステップアップしていきたいと思います。
■研究方法では、筑波大学附属久里浜養護学校の質の高さが印象的でした。発達障害児への指導支援に公的機関が真正面から価値ある研究として取り組む姿勢は社会の熟成にとって大事なことです。
■東京には帰路の乗り継ぎを少し延ばして、表参道の変貌を自分の目で確かめたくて山手線を原宿で降りました。表参道を初めて訪れたのは学生の頃でした。同潤会青山アパートをやはり自分の目で見たくて行きました。実際に目の当たりにすると、和洋折衷の古色蒼然としたアパート群はインパクトがありました。十数年前にはクリスマス前に訪れました。1階部分はブティックなど店舗にも使われており、クリスマスデコレーションを施したショーケースはとてもおしゃれでした。その同潤会青山アパートが表参道ヒルズに生まれ変わり、ヴィトンやラルフ・ローレンなど名立たるファッションブランドが店舗を構える通りとなっていました。黄昏時にしばし立ち止まってはその空気感に浸りました。表参道ヒルズの向こう側には神宮小学校が沿うようにあって、ここの研究発表会に来たこともあります。神宮小学校の先生はジャージでは絶対通勤しないと思います。
■クレヨンハウスでセッションに使うシャボン玉の液を調達してKAWAIのショールームに行こうとしましたが見当たりません。もしかして店じまいと焦って行き来していたら工事中でした。「カワイ表参道9月23日(祝)グランドオープン」の小さな張り紙にほっとしました。そこは横須賀で研修中にピアノの試弾に何度も訪れた思い出多いショールームです。
■上の写真は、左から、ソニープラザのプロデュースのファッションコンビニ“ミニプラ”の袋、表参道ヒルズ、クレヨンハウス、蘇我港の夕日です。
■2日間iPodで私が聴き続けたのはSPEEDでした。MALTAのサックスと通じるのはテンションの高さだと思っています。テンション・・・この言葉の解題もしなくては!
■全国高等学校教頭会総会及び研究協議会の報告で講演の要旨を読んでたいへん共感するところがありました。お茶の水大学教授藤原正彦先生の「祖国とは国語」の要旨です。「『学問』とは、語彙の習得であり、思考を言語化することである。国語を学習する目的は次の3点である。①読書を通して国語力をつけることにより教養を身につける。②国語力をつけることで、論理的な思考ができる。③論理の出発点となる仮説を選択する力である情緒を養う。」彼は数学者です。だからなのだろうか、この透徹さは!
■ポコ・ア・ポコのご案内葉書をプリントしようとしたらブラックインクが出なくてグレー設定の文字が緑がかってしまうし、ブラックインクが出たらイエローインクが出なくなってポコ・ア・ポコのロゴが白抜きになってしまうしでちょっとうんざり(×_×)猛暑でプリンタも調子が出ないのかも知れません。

パール・バック『母よ嘆くなかれ』

音楽療法の研修資料で前に作成したスライドからパール・バックの引用を使うことにしました。ポール・ノードフ、 クライブ・ロビンズ著、望月 薫訳『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998) に寄せたパール・バックの「序」の一部です。 遅滞のある、ゆっくりと考える人た...