2013/01/18

カラヤンの「マタイ受難曲」

バッハの「マタイ受難曲」のことです。CDですが録音は1972年から73年にかけてとのことで、そうか、リチェルカーレに通っていた頃はレコードとしてあったのだと、当時、おそらくリヒター盤を聴いていたであろうことを思うと40年という時を経ても新鮮です。ペーター・シュライヤーの福音史家とイエスはディートリッヒ・フィッシャーディースカウという顔ぶれで、カラヤンの微に入り細に入りのつくりこみで演奏の構造感は圧倒的です。でも、あの頃はリヒターだったのでしょう。

昨日今日と昼食は運転しながらバンをかじるというスケジュールでいささかぐったりですがひとつひとつの事象から学ぶこと多々ありです。来週から密度感はさらに加速的に高くなりそうで予め何が準備できるというものでもないので自然体で当たることが大事。明日明後日は泊まりがけで勉強会があってリフレッシュできそうです。

2013/01/13

「名指揮者から学ぶリーダーシップ」

NHK-TV「スーパープレゼンテーション」の「偉大な指揮者に学ぶリーダーシップ」は文字通り楽しく多くを学ぶ内容でした。クラシック音楽ファンなら指揮者の曲作りは多少の蘊蓄はあるものですが、現役の指揮者がここまで同業者を“斬る”かと痛快ながらもオーケストラをどうマネジメントするかというベーシックかつ指揮者として真価を問われる本質的な課題に対して明確なフレームを提示しているところに感銘を覚える。プレゼンテイターのイタイ・タルガムが経営コンサルタントとして成功していることもうなずける。このプレゼンテーションはこちらでも日本語訳がついていますが、NHKの番組の訳とニュアンスがちがうところがあって、でも、どちらがいいのか一言では済まされないのは文化的背景を考えてしまうからです。イタイ・タグラムの早口の英語をなんとか聴き取って自分なりに解釈することが大事。番組はそれにチャレンジするだけの意味があると思わせる内容です。ところで、このプレゼンで流れる映像で思うのはレナード・バーンスタインのなんとかっこいいことか!

2013/01/12

自転車で走る京都の街

京都で少し時間がありそうだったのでバイク、自転車を積んで行きました。京都の街を自転車で走るのは学生のとき以来で実に32年ぶりでした。自転車に乗って走ると風景が一変するように感じるのはどうしてでしょうか。身軽だし視点は高いし、そうそう、ゆっくり走っても感じる風の変化で空気感がちがう。4年間自転車で走り回った京都のこと、その記憶が身体からよみがえってくるようでした。

私がまず向かったのはリチェルカーレのあった百万遍でした。リチェルカーレはタンノイのオートグラフで古楽からモーツァルトまでを聴かせてくれた名曲喫茶でベレー帽をかぶったおじいさんがマスターでした。どうしてその開店を知ったのか思い出せないのですが開店して間もない頃から卒業まで通ってペーター・シュライアーが福音史家を歌うバッハをよくリクエストしました。リチェルカーレは私が大学を卒業して1年後の夏に行ってみるともう店が変わっていてその痕跡すらなかったことがすごく残念でした。開店のメッセージは赤い厚手の紙いっぱいに綴られていて、大事にとってあったのに実家に戻ってくるときにどこかにまぎれて見失ってしまいました。せめてそれだけでも残っていてほしいと思うほど当時の私には大切な空間でした。そんな記憶がいっぱいある街だということを自転車で走ると身を以て知ることになりました。この季節、物好きに自転車を積んで走る車は私のインプレッサくらいでしたがこのパーク・アンド・ライドにははまってしまいそうです。

2013/01/05

映像と音楽

「おしん」の全編放送の前に総集編4回が昨日までに放送されました。その総集編は文字通りの駆け足で、私は「おしん」をあまりしっかり観てこなかったので記憶にないシーンを想像しながら観ました。そして、なぜしっかり観てこなかったのかがわかったように思いました。ストーリーはともかく、また、映像もさておき、劇中の音楽の印象が薄かったことです。音楽でドラマのストーリーなどを云々するのは脚本家にとって迷惑なことですが私はそんな観方をしてしまいます。「おしん」の音楽がもっと印象的であったならそのストーリーや映像はもっと記憶に残っていたはずだと思うのですが、しかし、一方で、現在に至るまで「おしん」が世界中で受け入れられ、観られ続けているのは音楽の印象が薄いこともひとつの要因ではないかと今回気づきました。つまり、音楽の印象が薄いことで文化のちがいを超えて広く受け入れられているのではないかと。言い換えればそれだけ音楽の影響は大きいということです。やはり30年前のこと、ある作曲家がNHKの番組「シルクロード」について話していたことは忘れられません。「『シルクロード』の音楽はシンセサイザーを使った純音の音楽で、美しい映像とともに血で血を洗ってきたシルクロードの歴史からかけ離れた印象の番組にしたNHKの責任は大きい」と。これもやはり1980年代の「NHK特集」では織田晃之祐がシンセサイザーで「ミュージック・エフェクト」を付けていて、たった1音で映像が饒舌に語り始める印象がありました。騒々しい番組が続く年始の放送で「おしん」の総集編は一味ちがう音のあり様を見せてくれたように思いました。

2012/12/31

アメリカ映画

「ホームアローン」「ホームアローン2」「JFK」「ザ・シークレット・サービス」とここしばらくの映画の番組を観ていろいろ思うところありです。「ホームアローン」と「ホームアローン2」は豊かなアメリカの“中産階級”にノスタルジーに似た感覚を覚えました。そういえばこんな豊かな生活がちょっと努力すれば手に入る時代があったのだと。シンプルなストーリーですが何度観てもおもしろい。放送の後、Amazonでこの2作品のDVDがほどなく売り切れになったのも興味深い。私も買おうとしたのだから。「JFK」はなんといってもケビン・コスナーがかっこいい。「ザ・シークレット・サービス」はクリント・イーストウッドがかっこ良過ぎる。この2作品のストーリーの歴史的或いは政治的な文脈はさておき、主役のふたりには人生について教えられることが多々ありそうで目が釘付けになります。ものの考え方はもちろん、身のこなしやファッション等々。それも映画の構成要素の最も重要な部分を占めているといえるだろう。それにしてもケネディ大統領暗殺の“真実”が明らかになるという2039年までは元気でいたいと思う。

2012/12/29

東京

今年も昨日の御用納めいっぱいまで仕事があったので年末の大掃除さえも頭の切り替えとなって夢中になってしまいました。トライアスロンの練習で使った初代ウェットスーツなどを思い切ってゴミ袋に入れていたとき新しいロードシューズが届きました。イギリスからの発送でちょうど2週間、いつもは8日で届くので少々心配していたところでした。イギリスのメーカーのものですがサイズはピッタリでユーザーレビューの情報に感謝です。今回は国際郵便で届いたので箱はボコボコでしたがロードシューズなので影響は全くありません。安く入手できるのでありがたいのですが、このところの円安傾向の影響で私が注文して届くまでの2週間に価格は4%ほども上がっています。こうして自分の買い物の価格に為替レートが直接反映されると政治や経済への関心も高まるというもの。

12月の3連休は筑波の研修の同期が東京に集まって気のおけないひとときを過ごしました。全国からこの時にこの場所と決めて参集すること、そのこと自体にある充実感があって密度の高い時間を過ごしました。来年は遷宮の伊勢で参集することを決めて東京駅で解散となりました。幹事はもちろん私で、これはすごく楽しみなことです。

東京駅ではプロジェクションマッピングを観ることができました。改修された東京駅の印象はただただ端整な佇まいでした。そこにプロジェクションマッピングという発想はどんな人からどうして出たのだろうと思うことしきりでした。丸の内駅舎の前はただならぬ人だかりでクリスマスイブの24日は警察の指示で中止になるほどでした。地震などの災害時にこの人口密度はリスクは高いのですが、人が多いからこそ成り立つものもあるように思っています。多様な表現もその産物ではないでしょうか。秋葉原ではパーツショップのレジが休む間もないほど、何に使うのだろうというようなパーツが売れていました。パソコンショップでは比較的年齢層の高い男たちがパーツを見定めていて、歩道ではメイドたちがチラシを配っていました。この活力も日本の持てるエネルギーの現れのひとつだと思います。多様性にもっと寛容な社会になってほしいと願うばかりです。

2012/12/09

12月の日曜日のポコ・ア・ポコ

12月の日曜日のポコ・ア・ポコは6家族のみなさまに来ていただきました。ありがとうございました。

2012/12/08

バイク新旧

昨夜は東北地方で大きな地震があって東京も強く揺れたとのこと。私は出張から帰る途中でニュースを聴き、帰宅してからはテレビの臨時ニュースをつけっぱなしにしていました。そして、ふと気づくとNHK-BSも臨時ニュースで「おひさま」の録画予約のデータが消えていました。しまった! 朝の放送の予約もしておくべきだった。朝の放送は画面の右上に時刻の表示があるので夜の再放送ばかり録画しているのです。さて、一夜明けて今朝の新聞のテレビの番組欄を見ると、なんと、昨夜の59回と今夜の第60回が続けて放送されることがわかってほっとしました。「おひさま」は残しておきたいと思って全編を録画しているのです。これがけっこう手間隙がかかって何事も継続は努力と実感しています。「おひさま」を観ていると信州をバイク(自転車)で走りたくなります。

バイクといえばここしばらくパーツなどをイギリスから取り寄せています。国内価格よりも2〜3割廉価、物によっては6割ほども廉価で配送日数も10日前後と申し分ないのですが、日本の経済、地域経済に少なからず影響しているなぁと後ろめたい気持ちになりながらも物の値段は不思議とつくづく思います。また、為替相場の影響も受けて価格は上昇気味です。そうして届いたパーツなどは自分で取り付けて整備をするわけで、これはこれでマニアックでむしろ楽しみです。また、日本ではほとんど出回っていない物もあってこれも興味津々です。スポーツバイクはカーボンの加工技術をはじめ工業製品としての質の向上が目覚ましく、規格も変わってきているので数年で更新するくらいで付き合っていくものと思ってます。2台目のロードレーサー、キャノンデールCAAD4 SAECOは2000年の“旧車”で大切に室内保管していて今ではインテリアです。2012年のモデルはCAAD10です。ペダルは現行のSPD-SLに交換するべくイギリスにオーダー中です。3台目はチネリのサエッタ・スプリント2012で今しばらく調整が続きます。イタリア生まれのサエッタのデザインはカロッツェリアのそれの如く美しい。

今朝、インプレッサのタイヤをスタッドレスに換えました。週明けの月曜日は天気予報に雪マークがこの冬初めて登場しています。この冬は雪の日が多いように思っています。

2012/11/25

お香

それなりの予感はあったのですが心配したとおりお香にはまっています。そもそもは8月に訪れた比叡山延暦寺で「名香 比叡」を買ったことに始まります。これが思いの外心地よくて、9月のはじめには京都岩倉の実相院の玄関でお香の香りに立ち止まるほど惹かれたことから関心は高まるばかりとなりました。そして10月には「紫苑」(香彩堂)、この11月には「かゆらぎ 藤」(日本香道)と「アンバー」(エステバン)と買い求めて徐々に自分の好みがわかってきました。この中ではアンバーの香りにいちばん惹かれます。帰宅するとどのお香にしようかと一思案してこの中からひとつ選んで火をつけます。お香をカウンターに置いて夕食の支度をするのが日課になっています。次は聞香かと思っています。その先には着物が見えたりしています。

3連休の3日目はHDDに撮りためたテレビ番組をDVDにダビングしながらの家の掃除でした。NHK-BSの「恋する雑貨」と「美の壷」をいくつかDVDにしました。この中の「恋する雑貨」は神戸の特集で、昨日はそのいくつかを回って来ました。文字通りの昭和ロマンで私には見慣れた建築物が大切に使われています。またそのひとつは「パスタ」でアルミのフライパンが欲しくなります。何cmのフライパンを調達するべきかとこれもちょっと楽しい一思案です。

2012/11/24

「真珠の耳飾りの少女」

神戸市立博物館で開催されているマウリッツハイス美術館展に行ってフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を見て来ました。実物は印刷物などの映像とは大きくちがう印象がありました。照明もあると思いますが絵に立体感があってまるで生身の少女がそこにいるようでした。若々しい年相応の印象です。美術の言葉では何と表現されるのかわかりませんが、絵の無数のディテールのひとつひとつに意図があり、総体として一瞬のときを永遠のものとして絵にしているといえるのだろうか。陳腐な言い方だが惹き込まれるような魅力にあふれる絵でした。その魅力の核はやはり光だと思います。「まるで発光しているような絵」とは同美術館学芸員、レア・ファン・デァ・フィンデの言葉です。(『美術手帖 増刊 特集フェルメール』2012 美術出版社)実物を見た後は印刷物はどれもちがうように思って図録も買わずに美術館を出ました。

神戸の海側はきれいな街ですごくおしゃれな印象でした。旧居留地と呼ばれる地域や異人館が神戸を神戸として象徴しているところもありますが、神戸市などの一帯のエリアには何百万人もの人々が居を構え、職を持ち、そこで暮らしていること自体にそのエリアの経済のダイナミクスを見た思いがしました。人が多くて活力が感じられました。サンプルを専門に扱っている靴店や老舗のコーヒー店、25日の神戸マラソン大会の交通規制の看板、小さな飲食店を切り盛りするおじさんやおばさんに目が行きました。南京町のにぎわいも新鮮で、路上でたくさんの人が食べているのにゴミがほとんど落ちていなくてそのことがちょっとミスマッチと思われておかしかった。神戸には新名神、名神、阪神高速3号線を通って休憩も取っておよそ3時間でした。帰路は阪神高速が渋滞していたので芦屋ランプまで43号線を走りました。距離は200キロ弱。朝早く出れば現地で1日使えるロケーションで、この次はバイクを積んで行きたいと思いました。

パール・バック『母よ嘆くなかれ』

音楽療法の研修資料で前に作成したスライドからパール・バックの引用を使うことにしました。ポール・ノードフ、 クライブ・ロビンズ著、望月 薫訳『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998) に寄せたパール・バックの「序」の一部です。 遅滞のある、ゆっくりと考える人た...