2005/01/16

記録より記憶

■1月の日曜日のポコ・ア・ポコは16家族のみなさんに来ていただきました。大勢でしたが集中力が高くて、でも、お母さんとのやりとりもすごくうれしそうです。私もひとりひとりのお子さんが見えていて、声かけや動作でのアプローチもいつも以上にできたものと思っています。これもお母さん方のポコ・ア・ポコへのご理解のおかげと感謝しています。
■写真の焼き増しでカメラのキタムラに行って久しぶりに店内を見て回りました。いつの間にか店内の半分以上がデジカメで埋まっていてびっくり! 中古のカメラとレンズをチェック。EF28mmF1.8がある! 冷蔵庫のKODAK E100VSの6本組が安かったりして…。時間がないから撮れない写真もあるけど行動を変えないでも撮れる日常の写真を撮らないと何も生まれないなと思う。そうそう、『カメラ日和』(第一プログレス)でこんな言葉を見つけました。「記録より記憶」 私たちは写真を記憶で見ている。私たちは写真に限らず記憶でものを見ている。記憶の色はフィルムで決まるのではないかと思う。今更ながらフィルムメーカーのエンジニアたちの“こだわり”に親近感を覚えます。家に帰って2台のEOS630を久しぶりに手にしました。なんと、2台ともバッテリー切れでした。

2005/01/09

パイロットのブルーブラック

■名古屋の大須にAAC(Augmentative and Alternative Communication:拡大・代替コミュニケーション)に使うパーツを探しに行きました。驚いたことにいくつかのショップにLEDの点滅キットがたくさんありました。昨年、発達障害の子どもたちのAACにと相談したアメ横のショップでは私が思い描いていた通りのLEDの“教材”が作ってあってびっくりです。感動してしまいました。私もがんばって作らなくては! でも、探していた汎用のフレキシブルスイッチはありませんでした。
■丸善でパイロットのブルーブラックのボトルインクを買いました。このインクはモンブランのブルーブラックと並んで二重丸の耐水性があるとのこと。ウォーターマンのサウスシーブルーで書いた字が汗で濡れて跡形もなく流れて消えてしまって困ったことがあったのでインクの耐水性は一番の課題でした。でも、顔料インクの証券用のブラックは使いたくない。やっぱりブルーがいい。ブルー系で耐水性があるのはモンブランのブルーブラックとパイロットのブルーブラックとのこと。気難しいモンブランは御免してもらってパイロットのブルーブラックにしました。箱には“水性”とあります。ほんとに大丈夫なのかと帰って試したら、なんと、水に濡れても全然流れない! パイロットのブルーブラックが私の定番となりそうです。
■このところ車でヴァネッサ・メイの「バッハ・ストリート・プレリュード」(J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番) ばかり聴いています。犬の鳴き声も入っていておもしろい。今夜はサラ・ブライトマンのソプラノとナイジェル・ケネディのヴァイオリンのビデオを観ています。そうそう、昨年、大須で見つけたESPのLTD(エレキギター)はまだ半額のままありました。いつか買えるだろうか…

2005/01/07

アメリカ文学

■水曜木曜と勤務先の養護学校の勉強会で音楽療法と自閉症の支援について話をする機会がありました。終わってほっと一息、古本屋に寄ってしばし本と過ごしました。『私は「うつ依存症」の女~プロザック・コンプレックス~』(エリザベス・ワーツェル 湯沢千陽訳 講談社 2001)と『アルジャーノン、チャーリィ、そして私』(ダニエル・キイス 小尾芙佐訳 早川書房 2000)を買いました。英語圏の翻訳文学によく感じる文体のテンポが心地いいダニエル・キイスです。その文体へと続く文脈の深さと長さを思わずにはいられません。こんなハードカヴァーをショルダーにほりこんでマフラーを巻いて街を歩きたいと思うのです。
■私は英語圏の文学が好きです。1989年、平成元年3月発行の『小説新潮臨時増刊 アメリカ青春小説特集』(新潮社)は3回の引っ越しとたぶん30回の大掃除にも生き延びて、今夜も本棚から出してパラパラとページをめくりました。この本にはアメリカの作家たちの仕事場の映像もたくさんあってその空間に惹かれます。広くて明るくて窓から見える木立も摩天楼も私の目を惹きつける。
■今日は映画「小説家を見つけたら」をレンタルしました。ショーン・コネリーもいいけどブロンクスで生きる人たちの“個”の存在感がたまらない。そして、言葉の存在感がすごい。“腹芸”ではなく“文芸”の世界だ。今今を生きる言葉たちがそこにあるように思う。自分を探し求めている人たちの言葉が詰まっている。ショーン・コネリーは言う。「君は迷いを書きつけていた “人生をどう生きるか”」 その君がバスケットの名選手であること、身体をしっかり使っているところもいい。
■昨日の勉強会で自閉症の支援について話をするためにスライドを作っていてあらためて思ったのは、TEACCHやペアレント・トレーニングのパラダイムがやはり私にはしっくりくるということです。アメリカらしいプログラティズム、現実的でわかりやすい、そして、本人の意思を大切にするサポートの考え方とシステムです。“You can !”と後押ししてくれるポジティブなところがいい。言葉たちが生き生きとしている。ダニエル・キイスを読んで感じたことでもあるが、アメリカの社会における言葉の存在は日本のそれとはちがうように思う。言葉に確かな存在感を感じる。そこが私を惹きつけるところなのでしょう。

2005/01/05

“斬新”な小説を読みたい

■新年のポコ・ア・ポコが始まりました。今日は13家族16人のお子さんに来ていただきました。療育センターの就学前のお子さんも来ていただいてなごやかなひとときとなりました。ポコ・ア・ポコは「少しずつ」の意味の音楽用語です。少しずつが積み重なって“成長”となる時、それはそれはうれしいものです。今日はお子さんたちの成長を実感する場面がいくつもありました。ポコ・ア・ポコはお子さんたちの成長にさほど力になれなかったかも知れません。でも、ポコ・ア・ポコの場でお子さんの成長を親御さんといっしょに喜ぶことができることはほんとにうれしい。続けてよかったと思います。これからも続けます。
■大晦日の雪でこの冬は雪が多いかも知れないと正月休みにタイヤをスタッドレスに換えました。クロスレンチの手作業で1時間かかりました。左前輪のホイールのナットがひとつ、手で簡単に回るくらいゆるんでいてぞっとしました。スタッドレスを履くのは2年ぶりでタイヤはペチャンコ寸前…ガソリンスタンドでチャージするときのゲージはなんと1.2! メーカー指定より0.1高くチャージして高速走行も快適そのものです。雪が降るとめんどうだけど銀世界は好きです。
■夜、夏目漱石のドラマがありました。夏目漱石は学生時代に何度も読み返しました。ドラマに登場した芥川龍之介は全集を揃えました。仕事の本しか読まなくなったこの頃、“小説”を読みたいと思う。“斬新”な小説を読みたい。それは“古典”かも知れないけどね(^_^);;;

2005/01/02

「ターミナル」

■時間ができたので夕方から109シネマズに行ってトム・ハンクスの「ターミナル」を観てきました。チケットを買ってから上演まで1時間余りありました。その間に黒のハイネックのセーターを2枚とピアノの雑誌『PIANO STYLE』を買ってサンドイッチを食べて待ちました。明和のイオンは天井が高くて私のお気に入りの空間です。音が上に抜けるからなのか、耳が疲れません。
■「ターミナル」を観てまた文化のちがいに思いを馳せました。舞台はJFK空港です。繁栄を象徴する華やかな空港を舞台にそこに働く人々の人生を背景にしたストーリーの展開はよくあるもの。でも、「ターミナル」にあるのはたくさんの長い文脈たちでした。人物像がはっきりしていてひとりひとりが自分のヒストリーを語ることができる。そんな設定だといってしまえばそれまでだが、そういう設定でこの映画が作られることになる文化はアメリカらしいと思うのだ。
■音楽はアコースティックサウンドで、クラリネットとストリングスが奏でて静かに静かに流れます。映画音楽によくあるドラマティックなものではありません。誰の音楽だろうと思って字幕を見ていたらジョン・ウィリアムスでした。こんな音楽も作るんだ! シアターの音響もすごくよくて、でも、音源がよくないとこの感じはない。音そのものが文化なのだ。こんな音にしたいという思いや哲学を包む文化の中に浸りたい。そして、「ターミナル」ではジャズがアメリカ、ニューヨークのシンボルという設定だ。
■「オペラ座の怪人」が映画になるとのこと。109シネマズのエントランスにその映像とアンドリュー・ロイド・ウェッバーの音楽が流れていました。これは観たい!
■109シネマズを出て1階を歩いていたらKUMIKYOKUからカーペンターズが聴こえてきました。そして、どこからかポール・ウィンターのソプラノ・サックスが聴こえました。どの店だろうと見上げたら高い天井の白い格子が夜空を四角に区切っていました。
■今夜は映画「ハンニバル」があって観てしまうだろうな…

2004/12/31

雪の大晦日

■朝の雨がいつしか雪になって松阪は一面の銀世界です。これはたいへんと大晦日の年越しそばなどを買いに行ったら24時間営業のスーパーは朝から大にぎわいでした。みんな同じこと考えてる(^_^);; 買い物をしていると“防災みえ.jp”から大雪警報や風雪注意報のメールが届く。こんな大晦日は初めてです。
■昨夜、やっと年賀状を作りました。ソフトはMicrosoft PhotoDraw Ver,2、プリンタはEpson PM-A700です。どちらも使い勝手は申し分ありません。PM-A700はPM-2000Cからダテに6年の時を経て世に出たものではありません。音も振動もリビングに置いても全然気にならない。フチなしのポストカードもいい。インク消費量=ランニング・コストも驚くほど少ない。ソフトで設定するときイメージした通りのプリントが出てくる。失敗がないのだ。PhotoDraw Ver.2も画像と文字とのアセンブルで抜群の使い勝手です。写真のレタッチはPhotoShopに任せますが…
■仕事上は3月が区切りですが、年末を迎えて、突っ走ってきた1年だったと思っています。新しい年もきっと走り続けるだろうと思います。私のマン・オブ・ザ・イヤーはイチローかな!

2004/12/29

脳で楽しむUSJ

■大阪に行って来ました。USJは2回目で、ここの楽しみは今回もストリートパフォーマンスです。アメリカの4人のボーカルグループがトラックの荷台のステージで歌って踊る。リズムの刻みがすごく気持ちいい。今年はなぜかリズムに身体が反応していることを実感しました。そこがちがうところ。生バイオリンひとつでジャズプレイするパフォーマーの音楽も“ノリ”が楽しくてたまらない。このところ身体で奏でる音楽、身体で聴く音楽という概念が気になっています。『わが指のオーケストラ』(山本おさむ 秋田書店 1991)を読んだばかりで、私の思いは“身体”に傾倒する。
■スパイダーマンのアトラクションは60分待ちでしたが、スピーカーから流れる音楽が楽しくてたまらない。ロックのインストゥルメンタルで、エレキギターの弦の振動が見えるような音楽でした。USJの音響システムはRAMSAのはず。聴いていてすごく気持ちがいい。音楽もいいけど音響システムの質の高さがなくては音楽のよさも伝わらない。“ステレオ”にお金をかけなくなって私のQOLは確実に落ちている。スパイダーマンのアトラクションの音楽は聞けば販売していないとのことでした。残念!
■「バック・トゥー・ザ・フィーチャー」のアトラクションはアイマックスの映像に連動して動くデロリアンのシートに収まってのアドベンチャーです。アイマックスは松阪市の“三重こどもの城”にもあって、初めて見たときは酔いを覚えましたが今回は堪能してしまいました。ジェットコースターも年を重ねる毎におもしろくなっています。私の脳は身体で反応することの醍醐味を感じる脳になってきているのだと思います。音楽の聴き方が変わってきています。
■デロリアンはジウジアーロのピアッツァとどこか似てる。デロリアンのアルミボディの研磨痕は彼の生きた証だと思う。
■難波花月劇場では桂三枝がすごかった。自然体なのだ。彼もまた身体で表現する人なのだと思いました。
■大阪から帰る西名阪は雪景色でした。
■冬休みのポコ・ア・ポコが始まりました。2004年最後のポコ・ア・ポコは13家族のみなさんに来ていただきました。1年の感謝の気持ちをこめてふだんしないボールのやりとりをしました。このプログラムは子どもたちと私とのスペシャルプログラムです。

2004/12/25

プリンタ

■ついにプリンタを買いました。6年間使ってきたパラレル接続のPM2000Cをつなぐ術がトラブルでなくなってしまって急遽の購入です。エプソンのPM-A700にしました。ほどほどのスキャナと使いようでハイクオリティのプリンタとの一体型が年末特価でした。プリントはA4サイズですが縁なしプリントがうれしい。これでポストカードを作ることができます。PM2000Cはヘッドを動かすギアの歯が欠けているので修理に出します。まだまだ使える! プリンタは使いようです。プリンタの性能を云々する前にデータのクオリティを上げる方がよっぽど大事だと思う(-_-)
■今夜はKENNY Gのクリスマスソングを静かに聴いています。

2004/12/24

X JAPANを聴きながら…

■テレビのリモコンをビッグマックなどの“スイッチ”で使えるように改造することもこのところたくさんニーズを寄せてもらえるようになってきました。今日は重度心身障害者施設の職員の方が来校して改造のサポートをしたり、改造したリモコンを勤務先の養護学校の子どもの家に“納品”したりしました。ただチャンネルのアップのラインを引き出すだけの改造ですが、そのリモコンを子ども自身が操作すること、そこに“価値”を見出して、さらにサポーターが+αの“価値”を付加して発達障害がある子どもたちのQOLを高めようとすることはサポーターに必要なセンスでありスキルだと思います。センスは自分で獲得するものですがスキルは伝え継承されるものです。
■そうそう!と思い出してリビングのごみ箱から昨日のムーブメントの研修会で書き留めたメモを探しました。ビデオで紹介された小林芳文さんの保育園でのセッションで使っていた音楽です。ムーブメントスカーフのバックに流れていたのはABBAでした。スエーデンの知的障害の子どもたちのバイオリンアンサンブル、ラムセバンドのコンサートでもABBAの曲を演奏していました。ABBAは私も子どもたちの活動に使えないかと考えたことがあります。ABBAだけでなくその頃の音楽が持つストレートな高揚感が私は好きです。ただ、終わり方がフェイドアウトが多くて活動の終止感がつけにくいのが難点です。ポップスの録音でフェイドアウトが多いのはどうしてだろう!?
■クリスマスイブも朝から一日中仕事で走り回って終わりました。X JAPANをヘッドフォンで大音量で聴きながら夜が更けます。これも私の脳のニーズなのでしょう。

2004/12/23

ムーブメント

■近くの養護学校のムーブメント教育研修会に行って来ました。講師は横浜国大教育人間科学部教授小林芳文さんです。今年で3年目の小林芳文さんの研修会で、今回は小学部のお子さんも参加です。会場の体育館に到着したお子さんからフリームーブメントに加わり、研修会の開始時刻に何のアナウンスもなくフリームーブメントが続くという、子どもたちの主体的な活動をじゃましないよく考えられた進行です。先生たちは子どもたちの中でサポートしています。課題ムーブメントに移ってからは先生たちのますます生き生きとした動きと、先生たちが小林先生に注視することで子どもたちも注目すべき対象を感知して活動に参加する姿を目の当たりにして、学校はやはりマンパワー、先生たちの熱いハートパワーだと実感しました。先生たちのピアノもフルートもクオリティの高いものでした。保護者のみなさんもおだやかなまなざしでお子さんたちを見守っていました。親子で楽しむムーブメントもいいかな…と思いました。
■小林芳文さんはセッションの終わりにサンタ姿でクラリネットを演奏して、アンコールにカンツォーネ「サンタルチア」を歌いました。超多忙の毎日、“よく働くヤツほどよく遊ぶ”というわけ! もちろんクラリネットもカンツォーネもなかなかのもの。今日、小林芳文さんは長島茂雄さんと似ていると思いました。身体で表現する人だと思いました。ムーブメントも感覚統合の原理に基づいていますが発想はもっと豊かなものかも知れません。
■月曜日の昼は2日続きだけどマクドナルドに入りました。ビジネススーツでマクドナルドに入ったらやはりスーツの男がふたり、テーブルをはさんで座ってそれぞれ携帯でやりとりをしながら時々短い言葉を交わしていました。目の前のハンバーガーも周りの人たちのことからもふたりの注意は全く離れてしまっています。こんなシーンも私の目を惹きます。
■4年前のモデルチェンジのとき買ったセリカのプラモデルが出てきました。買ったときのままで組み立てていません。箱のふたを開けて手にしたボディを見て、セリカってこんなに美しい形なのかと見入ってしまいました。いつかはスポーツカーに!

パール・バック『母よ嘆くなかれ』

音楽療法の研修資料で前に作成したスライドからパール・バックの引用を使うことにしました。ポール・ノードフ、 クライブ・ロビンズ著、望月 薫訳『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998) に寄せたパール・バックの「序」の一部です。 遅滞のある、ゆっくりと考える人た...